警察署に持ち込まれた乳飲み子 6匹2013/10/25 22:45

捨てた人の代わりに、子ねこたちに謝るしかない
10月の上旬、マンション駐車場にやってくるねこを TNR している、
タカオカさんから連絡が入った。

同じマンションに住む、警察官からタカオカさんに電話があり
「警察署に、目の開いていない子ねこが6匹持ち込まれたけど
 保護してもらえる?」

段ボールに入れられ、捨てられた子ねこを発見した人が
警察署に持ち込んだ。
こういう場合、署で保護するのは1日だけ。
翌日には愛護センターに持ち込む という説明を聞かされたら
タカオカさんは断ることができなかった。

すでに、昭和区のお寺で生まれたシャムmix 6匹きょうだいのうち、
発育不良だった、2匹を育てていて、大変だったのに
さらに、6匹の授乳を開始。哺乳瓶からくぴくぴ飲むそうで
でも、飲む量が増えていくにつれ、授乳時間は、
1時間から90分に延びていった。

10月20日に、=ねこ会= 協力者であり、そのマンション住人でもある、
カワゾエさんが、シャムmix 2匹と、乳飲み子たちの写真を撮ってくれた。
そこで、「いつさと」 に掲載したが、6匹は雌雄不明、性格未定、
ひたすらミルクを飲んでいて、授乳のできる里親さん待ってます
という状況だった。

6匹のうち1匹を、警察官が引き受ける ということになっていた。

そして、10/23 あたりから子ねこたちは、体調急変。
身体の発育のよい、体重も多い子から、ミルクを飲まなくなり、
抗生剤やビタミン、ブドウ糖などの注射で持ちなおすも、
1匹、また1匹と、命が消えていき、とうとう、3匹になった。(10/25)

タカオカさんの授乳暦は長い。その経験の中で、
「なぜ、体重の多い、身体も大きくなった仔が死ぬのか」
という疑問がずーっとあったという。

タカオカさんは、いつも診てもらっている獣医師に、授乳チビたちが
5匹になったとき、全部連れて、聞きにいった。

母乳で標準的な成長をしてきた、子ねこは、
突然捨てられて、人間に拾われ、市販のミルクを飲ませてもらったとき
それまでの母乳で蓄積された、貴重な抗体が、市販のミルクと
適合せず、徐々に抗体が消え、バランスが崩れ
命を落とすことがある という説明をうけた。

「あーーぁ、そうだったのか」 と、タカオカさんは納得したとのこと。
6匹もきょうだいがいれば、未熟な発育になってしまう仔もいる。
そういう仔は、市販の良質ミルクを飲ませることで、生命力が復活する。
現に、お寺の未熟だったチビ2匹は、今元気に育っている。

タカオカさんは、6匹を全部引き受けたことを後悔している。
でも、自分が引き受けなかったら、6匹はみな翌日には
煙になって空に昇ったはず。
6匹のなかから、たとえば、3匹だけを選ぶような、生殺与奪の権はない。

タカオカさんからの電話の声がしずんでいると、予想がつく。
つい先日まで、手のなかでくぴくぴ飲んでいた、こねこが
里子になれずに消えていくから。
いのちを看取るために、引き受けたのではないから。

「捨てないでほしい」
「飼えないなら、産ませないでほしい」



いつさと に載せた、警察署にもちこまれた6匹には、6人以上の方からメールがきた……。
いつさと



=ねこ会= (11/4)



私たち 「天白トラブルゼロ!?」 は、公益財団法人どうぶつ基金(佐上邦久理事長)が主催する「さくらねこ不妊手術事業」の協働ボランティアです。
今回20匹以上(名古屋市緑区・昭和区・千種区・天白区)のさくらねこ不妊手術事業を行うにあたり、公益財団法人どうぶつ基金から9頭の不妊去勢手術費全額を負担していただきます。
公益財団法人どうぶつ基金に寄付をしていただいた皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございます。

どうぶつ基金

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