里子猫 「さぷ」 家出中 作戦変更2017/02/14 22:57

折りたたみケージ利用

里親さんから、途中経過のメールがきた。

ベランダに、「段ボール+トラップ無効化捕獲器」 を置いてもらったが
さぶは、ベランダには近寄らないとのこと。

片目を失っても、なんとか3年間、キャバクラやその周辺に隠れて生きてきた猫だけのことはある!

一度入っただけの捕獲器というものを、どうやってまだ覚えているのか分からないが、危険キャッチアンテナが敏感なのだろう。
でも、里親さんが仕掛けているのだから、全然危険じゃないけど。

もう、捕獲器を使うことはあきらめることにした。

里親さんも、ベランダの捕獲器を室内にしまってみたら、ベランダの餌を食べてあったとのこと。
もちろん、さぶなのかどうかは、はっきりしていない。
さぶの他にも、餌やりをしていたオス猫がいるらしいから、その仔かもしれない。

作戦変更

1.捕獲器の利用を中止 ⇒ 刈谷地域ねこの会の方へ返却する

2.折りたたみケージを正しく組み立てて (ここの点がかなり心配)
 しっかりヒモで縛り、捕獲器のときと同様に、段ボールにいれる

3.そのケージに餌皿を置き、少しずつ、少しずつ、餌皿を奥へ移して、餌付けする

4.さぶが、安心してそのケージの中で餌を食べ、里親さんが見ていても逃げなくなるまで続ける (扉は全開)

5.ケージのそばにいても、中で食べるようになったら、扉をしめて保護する

5.の段階になるまでに、さぶが室内に戻ってきたら、万々歳

里親さんは、ポスティングも続けているとのこと。

6.まず、里親さんのマンション全戸にポスティングする

7.周辺の1戸建て、マンションやアパートの 1F の方にポスティング
 (チラシお断り という張り紙があれば、ポスティングしない)

8.犬のシールを貼っているお宅には、必ずポスティングする

9.犬と散歩している方がいたら、話しかけて情報をお願いする

「餌やりを続ける」 これが大前提



さぶが家出のままであるけれど、その反面、保護猫のトライアルが続いていて、嬉しい忙しさ。

3710ねこの、小さな、風邪っびきの子猫 「りぃり」 が、明日 (2/15) の夕方から、港区のお宅へトライアル。

昨年の9月ごろから預かっていた、白黒男子 「小林丸」 が、
2月8日から、2週間のトライアル
なんと、2回も失敗しているから、今度こそ、3度目の成功になりますように。

そして、かれこれ10カ月の保護預かりの、黒の女の子 「コニー」
一度、冷やかしのような問い合わせがきただけで、まあ、居残りかと思っていたら、
ようやく、本気の問い合わせをいただいた。
「コニー」 は、2月26日からトライアルの予定。

この中で、一番心配なのは、コニー。また願掛けに通わなくては・・・。



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里子猫 「さぷ」 家出の途中経過2017/02/10 22:20

迷子のさぶ 帰りなさい

1月に家出してしまった、「さぶ」

まず、「刈谷地域ねこの会」 のホームページのメールフォームに、捕獲器を借りたいことと、その理由、逃走猫の状況を書き込み送信したら、すぐに返信がきた。

里親さんは、刈谷地域ねこの会からは何も返信がない・・と言っていたけれど、その会からは、捕獲器の貸し出しのこと、担当者の電話番号まで書いて、返信をしてくれていた。

おそらく、里親さんは、自分のスマホのアドレスの入力を間違えたのだ。
メールアドレスをいちいち打っていたら、1文字のミスで、不達になるか、まったく別の人に届いてしまう。

これまでの里親さんとのやりとりで、そうとうの I T-音痴 だということが分かってきた。
なので、そのことを念頭において、対応することにした。

1月24日、里親さんが、この 「刈谷地域ねこの会」 に連絡し、捕獲器を1台借りることができた。



1月21日、里親さんが、ようやく、ベランダで魚を焼いたら、なんとのその日に、「さぶ」 は、ベランダにやってきた!!
たまたま、カーテンを開けたら、ベランダに 「さぶ」 がいて、急だったことに驚いて逃げていったらしい。
でも、「さぶ」 は、生きていて、里親さんの家を把握していて、匂いにつられて、ちゃんと食べにきたのだ。

対策

・ベランダにだけ、ドライフードを1日分出しておく
・すでに、ベランダには、さぶ用のトイレを設置してある
● これまで、無関係の人の車の下に、その車の持ち主の許可もとらずに、餌を置いていたとのこと。そっこく中止!

・ベランダの窓サッシュを、さぶが入れるほど開けて、魚を焼いてみる
・さぶは、ベランダに餌があることを分かっているから、里親さんが在宅のときだけ、ベランダのサッシュを、さぶの身体よりすこしだけおおめに開けておく

● 「刈谷地域ねこの会」 から捕獲器を借りたとき、さぶではない猫が入った場合、かならず連絡をとること

● 捕獲器を、まず、ベランダ近くの駐車場に設置してみること



しかし、この作戦は、失敗に終わった。

里親さんは、さぶの好きなフードを団子にして、そのまわりにまたたびをつけて、餌場に置き、食べにきたさぶを、娘さんと挟み撃ちにして捕まえようとして、あほのように失敗した。

さらに、ようやくベランダにくるようになったばかりなのに、捕獲器をいきなり、ベランダに設置したため、それっきり、さぶは寄りつかなくなった。

里親さんからの電話でこの状況を確認し、挟み撃ちのようなバカなことを2度とするなっ! と、クギを刺した。
私のきつい口調に、ようやく事態の悪化に気がついたような反応だった。



作戦変更

・捕獲器の扉を上に縛りつけて、トラップを無効化する

・捕獲器の入り口に、餌を置き、ふたたび餌付けから始める

・このような餌付けは、駐車場ではできないため、ベランダで開始



捕獲器での餌付けがうまくできない場合は、いったん、捕獲器を返却し、別の方法で、餌付けをやり直す

「さぶ」 が、もう里親さん宅に帰りたくないのなら、それはそれでいいと考えている。
片目を失っても、ぼろぼろになっても、なんとか、キャバクラに戻ってきて、威嚇しながらエサをもらっていた 「さぶ」 は、かなり賢い猫のはず。
「さぶ」 は、けっして愛玩動物ではない。甘えるのは好きだけれど、おもちゃではない。

抵抗しないからといって、なんでもいうことをきくわけではない。

里親さんには、ベランダに餌を置き、トイレを置き、そういう距離を保った世話を続けてもらってもいいと思うようになった。



来週、また、刈谷市役所に、「猫の死体回収の有無」 を確認し、該当なしであれば、いよいよ、500部の 「迷い猫 SOS」 のチラシをポスティングするよう、連絡しようと思う。



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「ネコ・猫・ねこの里親譲渡会 (2月11日)」

植田駅の猫のこと2016/10/26 23:19

2011年から、植田駅の TNR を始めた。

このころは、公園ではなく、駐輪場や周辺の店舗で猫が繁殖していた。

2011年より、約7年前、ボランティア 複数名が、猫の TNR や、餌やり、
保護の活動をしていたらしいが、駐輪場の管理人から文句を言われ
商店街からも苦情を受け、6匹~7匹の猫をみな、保護したという。

このことは、実際そのポランティア複数名と顔見知りで、自身も駐輪場の
管理人と口論したことのある、アクアさんから直接聞いたから、事実。
でも、複数名のボランティアが保護して引き取った 7匹ほどの猫の
消息は何も分からなかった。

2010年~2012年、天白生涯学習センターで =ねこ会= を開催していたとき、
見学と相談に来た人から、意外な話を聞いた。
その人自身が、7匹くらいの猫の保護に関わったボランティアの一人だった。
そして、あーぁ・・・という現実を知った。

7匹ほどの猫は、1匹が里子になり、残りの約 6匹は、そのボランティアの中の、
広い庭のある豪邸? に住んでいる人が、自分の庭に放して
面倒を見ていたという。
それはそれで、猫たちはご飯をもらえて暮らしていたらしいが、
その豪邸の主が事業に失敗し、家等を手放すことになり、
庭で暮らしていた猫の消息はまったく分からない・・・。

この話にはまだ、続きがあるのだけど、でもそれは書かない。

2005年ごろから2010年ぐらいまで、植田駅周辺には、猫はいなかったらしい。
でも、2010年、駐輪場で、猫の繁殖が再び始まっていた。
これは、猫の情報が寄せられて、駐輪場を見に行くと、たしかに10匹ほどの
猫が駐輪場やその周辺にいて、利用者や通勤者から、フードをもらっていた。
さらに、植田駅からパートに行くという女性が、毎日餌を
コンクリートのコインパークの片隅にじかに置き、自転車に乗って
仕事場へ向かう・・ということもあった。

さらに、公園側にも、妙な餌やりおじんさんがいて、5匹ほどの猫が
フードをもらっていた。
今は介護施設になっているが、月極の駐車場があり、そこに隣接する
事務所の細い通路には、山のようなドライフードが置かれていた。

駐輪場で TNR を始めると、2カ月くらいの子猫が3匹、側溝で母猫に
くっついて生きていた。この子猫は全て保護して、里子に出した。

駐輪場 TNR では、管理事務所の管理人とおおいにもめた。
管理事務所には、「猫に餌を与えないでください」 というような、
貼り紙をしているのだけど、夜に捕獲にいくと、その貼り紙のそばに
ミルク皿、フードたっぷりの皿が置かれていて、戦っているのが分かった。

この駐輪場で、3匹の成猫を保護し、3匹は里子になった。
しかし、リターンした成猫 3匹以上、風邪が治ったら TNR 予定としていた
痩せたキジトラ 1匹が、その後姿を消した。

駐輪場には、黒猫、キジトラが元気に暮らしていて、管理事務所の番人から
傘でつつかれたり、高校生がそれを見て抗議したり、いろいろあった。

この駐輪場には、たぶん、今は猫がいないはず。
なぜなら、途中から、すごくキレイに掃除して餌を与える人が現れたからだ。
その人は、外国人で、チャックさん。すぐそばのマンションで、英会話教室を運営している。
それまでの、置きっぱなしの餌やりとは、まったく違う。
これまでもめていたけれど、この時の区政協力委員長さんから
「きれいに掃除して、餌やりしてくれるなら、駐輪場使ってもいいのよ」
とまで言われた。

たぶん、今、駐輪場側に近い、マンションの敷地には、猫がいるかもしれないが
TNR は済ませてあるから、子猫の繁殖はないはず。

駐輪場に隣接する郵便局の敷地内でも、よく餌が置かれていた。
出勤する職員が餌を出していた。でもこの人も手術はしなかった。

このエリアで、TNR した猫は、どこへ姿を消したのか?
知人の女性 Kさんが出勤時 (8時~8時半)、3回ほど目撃した光景がある。
いかつい体格の男性が、金属らしい棒をもち、地面をたたきながら、
駐輪場の周辺を歩き回っていた とのこと。
地面をたたき、トランク倉庫の下の隙間には、棒を突っ込み、
どうも猫がいたら追い払っていたとしか考えられない とのこと。

もう一度見たら、警察に通報・・と思っていたが、結局目撃できなかった。

駐輪場 TNR をしていたとき、手術をしないで餌のみ与えている人たちと
顔見知りになった。その人たちは、私たちが私費や、もりころ基金などを
使って、TNR していることを最初、不思議に思っていたはず。

猫の情報をあれこれ教えてはくれたが、手術費用のことには一切触れなかった。
しかも、自分が別の場所で餌を与えている猫の保護を頼んできたこともあった。
もちろん、そんな虫のいい話は断った。
でも、あの駐輪場からそれほど遠くない場所でも、猫は餌をもらっていることは確かだった。




駐輪場 TNR が一段落したとき、新たな繁殖場所が分かった。
それは、再び、公園側に移る。とある中華料理店。
店の裏側で、親子の猫が 6匹ほど暮らしていた。
真っ先に、母猫を TNR、中華店は、ねずみ対策として、その後も
猫に餌を与えたから、飢えることはないと思った。
5匹の子猫のうち、3匹を里子に出し、1匹 (茶トラ) はどうしても捕まらず、
1匹は消息不明。

この中華料理店は、その後、店の名前が変わり、料理人も中国人になり、
店はキレイになり、前より繁盛している。

この新たな店主夫婦は、猫の手術の捕獲に、まったく協力しなかった。
愛護センターから中国語堪能な職員が、食事がてら説得にいったが失敗。
どうしても捕まらなかった茶トラの子猫は、メスで、2匹を出産していた。

店主夫婦は、「うちの子」 と言い張り、餌やりをしながら可愛がっていた。

手術を拒否され、捕獲器を置くこともできず、あきらめた。
この店にばかり関わっているわけにはいかなかった。

それ以来、公園側の猫の繁殖は、すべてこの中華料理店。
2015年、重鎮のような中国人と知り合い、この人に頼んで
中華料理店に、手術をしろ と言ってもらった。
店側はすんなり了解したが、費用をだすことを拒否。
茶トラの母猫が出産したのは、捕獲失敗したことも原因の一つだから
母猫の費用は出そうと思っていた。
しかし、この茶トラの母猫はすでに消息不明。今は母猫が育てた
オスの茶白きょうだいだけが、中華店付近で暮らしている。

私との約束をかってに破り、手術さえすれば暮らしていけるはずの
茶トラはきっと死んだだろう。
なのに、今になって、猫の手術をしてほしい、お金もだしてほしい、
などと言ってくる店主夫婦のことは一切信用しない。

この中華店付近には、新たな子猫が 2匹ほど目撃されている。

2015年、あまり猫の繁殖がなかった、植田公園。
しかし、2016年になってから、子猫が生まれ、繁殖が始まっている。

知人の Kさんが何度か公園に行き、餌やりをしている女性と話ができた。
平日の仕事帰り、バスを待っている間に、餌やりを始めたとのこと。
今、猫たちは、この餌を頼りに生きているはず。

公園側に車を止めて、ポスティングに歩いていたとき、
植込みには、ドライフードが置かれ、猫たちが集まっていた。
いつも、水を置いてほしいと思った。水は餌ではないから。
この餌は、前述の女性ではないから、他にも餌やりさんはいるのだ。

とりあえず、ここまで。



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愛護センター あれこれ -- 22016/10/25 23:17

要望書
コメント、ありがとうございます。
今日は、昨日の続きを書きますが、明日は、私が植田駅周辺で
TNR を断続的に続けてきた 5年間で知りえた経緯を書きます。
なぜ、TNR した猫が減っていくのか疑問でした。

植田公園の看板3本というのは、「むやみに~」、「ハトに餌やるな」
それからもう 1本は、何ですか?

10月22日・23日で、「よろず相談会」 のチラシを、植田公園側に 500部
ポスティングしたので、コメントに書いてくれた情報も分かりましたが
犬の鳴き声がしなかったので、どちらの家なのかは不明です。
でも、どっちでもいいですけどね。

さらに 500部、仲間の一人が、駅の駐輪場側にポスティングしてます。



愛護センターは、リニューアルオープンしたばかりで、当時 2F には
「ワンワン教室」 なんて名前の、イベントにうってつけの部屋があった。
壁には、啓発パネルをつるせるようになっていて、スライド投影もできる。

要望
愛護センターは、譲渡ボランティアに、犬や猫の里親探しを依頼しているのだから
 せめて、合同譲渡会くらい開いて、譲渡に協力するべきでは?


愛護センター側は、所長と動物愛護推進員担当のY職員の2名

二人はしばし考えていた。

今ならわかる。でもそのときは、二人は真面目に考えているのだろうと
思っていたんだなー、ビギナーの私は。

こういうとき、市民の要望に対し、考えを巡らせているように見えるとき
名古屋市の動物行政に関わる職員は、市民側の提案を受け入れたら
どんな弊害が生まれるか?、どんな責任を公務員側に問われるか?
それを第一に考えているのだ。

まず、彼らは、規則・規定を暗記しているのか? というくらい、行政業務の
手続きに精通しているから、市民からの提案がすこしでも、規則に
払拭していれば、即座に、断るのだ。堂々と。一見残念な顔をして。

しかし、この時の回答を、私は忘れられない。

所長
「ボランティアの皆さんは、譲渡のとき、里親さんに費用協力を
 お願いしてますよね。その金額の設定は、まちまちですよね。
 それで、その費用について、こちらの団体からの譲渡ではこの金額なのに
 別の団体からは、もっと高かった・・・というようなクレームがでると
 愛護センターとしては、対応に困るのです」

セイケさん
「あー、なら、愛護センターでの譲渡会の場合、譲渡費用を一律にするとか、
 または、無料譲渡にするとか で、対応できるでしょう。
 みな、里子に出したいのだから、愛護センターで譲渡会ができるなら
 無料でもがんばると思いますよ」

所長は、うーーん・・といっただけで、Y職員は何も言わずに沈黙。

セイケさん
「ボランティア団体の合同譲渡会がだめなら、せめて、引取りを断った人たちに
 次の飼い主を探す場所と機会を与えるために、ここで、譲渡会を
 開くことはできませんか?」

「特に、個人で里親探しをしている人は、なかなか団体の開催する
 譲渡会に参加させてもらえず、困っているのだから」

この、合同譲渡会については、内部で検討する ということで終わった。

そして、やはり、後日、愛護センターでは、譲渡のトラブルに対し
対応できないという理由で、合同譲渡会は実現しなかった。

私たちはそれ以上、要求を続けることはやめた。
なぜなら、本来、譲渡ボランティアとして登録している人たちが
自分たちが、愛護センターの下請けのようになっていることに気づき、
行政に都合よくつかわれているだけという現実を自覚し、
その人たち自身で、要望していけばいいことだから。

私たちが、譲渡ボランティアになるはずもなく、第三者としての要望は
ここまでだと思ったから。

愛護センターは、譲渡ボランティアに、犬や猫を託した段階で
その頭数を、行政の犬や猫の譲渡数に加算している。
そしてそれを、行政の実績として、公開しているのだ。
託した犬や猫が、はたしていつ、里子になるのか・・ということまで
愛護センターは関心すらないだろう。




ほんとは、その3 くらいで書こうと思っていたけれど、続けます。

愛護センターとの話し合いのとき、私たちは、ボランティア団体が
どんな譲渡会を開いているのか、見学したことがあるのか? と聞いた。
もちろん、そんなことしたこともないのだ。
K氏のクレームの件もあり、「コープ本山の譲渡会を見にきてください」
と提案し、Y職員がそれを快諾した。

「動物愛護推進員の皆さんをサポートする役目にもなりましたから
 一度は見学したいと思っていました」 なんてこと言っていた。




Y職員は、ほんとうに、コープ本山での 「猫の里親譲渡会」 にやってきた。

もちろん、Y職員は覚悟していたとは思うけれど、運営側のスタッフは
みな、TNR をしながら、猫を保護し、里親さん探しもして苦労しているのだ。
要望したいことは、山のようにある。

そしてその要望のメインは、「TNR する猫の手術費用をもっと補助してほしい」

さらに、野良猫の不妊・去勢手術に協力してくれる動物病院での
費用について、行政側から補助がでないのはおかしい。

名古屋の動物行政の一番の闇は、名古屋獣医師会所属の
動物病院での手術のみ、補助の対象としている点

複数のスタッフからいろいろ言われ、少し気の毒な感じもしながら
Y職員の対応を聞いていた。

すると、ついに本音をいっちゃったのだ。疲れたのでしょうか?

「あの、実費のような費用で手術をする動物病院まで、補助の対象にすると
 そうではない費用で手術している動物病院を圧迫するでしょう。
 税金の補助で、そういう動物病院の経営を圧迫することはできないです。」

あっけにとられた私は、ついに怒りが爆発した。

「何言ってるの? 猫の殺処分を減らすために必要なことは TNR です。
 TNR で名古屋市の殺処分数が減っていることは明白でしょう。
  それを分からず、自分の病院の経営のことしか考えていないような
 獣医を守るのはおかしいでしょ」

そんな獣医師の病院は、つぶれりゃいいでしょ。(心の声)

Y職員は、あきらかに失言した・・という顔になっていた。
なにせ、私たちスタッフに取り囲まれて、怒られたから。

そして、休日返上で見学にきた Y職員は、「妻が待っているので・・・」
と言って、帰っていきました。




この経験から、今でも、きつーい抗議文をメールで送っている。
この年、TNR 記録表とグラフを添付して、抗議メールをしたら
Y職員から電話があり、「今、話してもいいですか?」 とのこと。

仕事中だったけれど、こちらが抗議したことへの回答なのだから
私にはそれを聞く義務があると思い、職場の外にでて、話を続けてもらった。
Y職員の話は、長かった。私の抗議メールも長文だけど、
これでもかっというくらい、早口で、しゃべり続けるのだ。

もういい加減、聞き続けるのに疲れて、最後は 「分かりました」
と言って、40分ほどの電話を切った。

そして、むかっ腹を立てながら考えた。なんで長電話してくるのか?
メールで抗議したのだから、メールで説明してくればいいのに・・。

そして、そのとき思った。メールで、文字として記録を残したくないのだな。
もちろん、メールで説明できるほどの文章を書けないのかもしれない。
でも、文字の記録を残して、言質を問われるのを避けている・・と思った。

区役所も保健所もそうだけれど、自分たちの公務の時間は
市民も仕事の時間なのに、平気で電話してくるのはいかがなものかっ。

私はもう、仕事中の行政からの電話には出ない。
これも、メールで言ってある。16時過ぎてから、こちらから電話をすることもあるが
メールで抗議したことは、メールで説明してください。
私はもう、仕事中の行政からの電話には出ません。

それから、これまで何かあると、休みを取ったり、早退したりして
午後の2時や3時に保健所にいくことも厭わなかったけれど、やめた。
保健所に行くのは、私の決まった休みの日だけに限る。
保健所の都合が合わなければ、合わせてくれる日まで待つ。

これが今のモットーです。
「愛護センター あれこれ」 は、不定期に続きます。



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名古屋愛護センター あれこれ -- 12016/10/24 23:08

2014年 4月 27日 コープ本山での 「猫の里親譲渡会」 に
とある初老の男性がやってきた。

この男性 K氏は、当日、愛知・地域ねこ応援団代表のセイケさんに電話し
「猫を連れて参加したい」 と、いきなり言ってきたらしい。
K氏には、猫を保護した経緯の確認と、猫の状態をみてから
参加の可否を考える と答えたそうで、私に 「このKって人、知っている?」
と、聞かれたけれど、まったく知らない名前で、二人して、
「なぜ、この K という人は、この譲渡会を知って、電話できたんだろ」
と、首をひねりながら、準備していた。

K氏は、13時過ぎに、キャリーバックを持ってやってきて、話し合いになった。

・キャリーバッグには、生後2カ月足らずの子猫が2匹はいっていた
・譲渡会に参加できる子猫には、ノミダニ予防やワクチン接種、健康チェックという基本治療が必要というルールを説明したが、そのような治療は何も受けていなかった
・「庭の小屋で子猫が生まれていて、保護したから里親探しをお願いしたい」 とのこと
・「母猫を捕まえて手術できるか」 という確認については、「捕まえられない」との返事
・「こちらで猫を捕まえるためには、捕獲器をもっていき協力できる」 と説明したが、手術の費用で二の足を踏むような返答
・しかし、動物病院をやっている と、それまでの話の流れを逆転するようなことを言いだし、「本当のことを言っているのかどうか」 という疑惑が私たちの側にはわいてきた
・「母猫はこれまでも子猫を産んでいるはずでは」 と聞いてみると、「初めて産んだ」 と答えたため、「では生まれた子猫は2匹だけですね」 と念をおした。(2匹のみ)
・こちらが猫の去勢・不妊の説明をしようとしても、「犬の散歩をしている人が、野良猫を犬に抑えつけさせてそれは酷いことをしている」 とか、「去年、猫が6匹も集まったが、追い払ったら、来なくなった」、「でも、自分は猫のことが好きなんだ」 というような、手術の話を詰めていけないような受け答えが続いた
・すると、K氏は、「じゃあ、参加できないなら、今回はもういい。この子猫は飼うから」 と自分から参加を辞退する発言をしたため、「子猫は20年以上、生きますよ。最期まで世話をできますか? 失礼ですが、70代ではありませんか」 と問い詰めると、「何が悪い。77歳だ。なんで飼っちゃいけないのだ」 と、突然激昂した。
・「餌だけ与えて手術をしなければ、飼い主がいない子猫が増えて、近所の迷惑になります。そうと分かっている人の猫の参加を引き受けるわけにはいきません」
・数分間、「年齢で決めつけるな」 というような激怒の問答が続いた

私は、K氏がもう一つ別の袋を持っていることが気になっていた。
そこには、環境省制作のポスターが入っていたから。
しかも、ラミネート加工がしてあった。

それで、K氏が落ち着いてきたから、「そのポスターはどうしたのですか」 と聞いてみると
袋から出して、見せてくれた。
環境省の「動物の遺棄・虐待は犯罪です」 というポスターと、
千種保健所の作成した「飼い主のいない猫を増やさない」 というような
啓発のポスターで、ラミネートされていて、4隅に穴があいていたため、
「これ、近所に張るのですね」と確認したら、
「いや、張らない。こういうことを知ってもらいたい」 というので、あきれかえった。

そもそも、そのポスターが啓発している目標のために、譲渡会を開き
子猫を保護して参加する人に、TNR の説明や啓発をしているのだ。

「私たちは、こういうことを目的とした活動をしているのです。こんなこと知ってます」
「このポスターは、猫が迫害されているという公園に張ってください」 と言うと、
何もいわずに袋に戻したから、さらに、「猫を手術するなら協力します」 と説明し、
【ねこ会参加ルール】 を渡したが、K氏は無言で退室したのだった。

この変な Kさん事件は、これだけでは終わらなかった。

後日、セイケさんに愛護センターから電話があり、この Kさんから
クレームが入り、私たちは説明に愛護センターに行くことになった。

実は内心、これであの、I 所長と話ができる・・と思っていた。

愛護センターで、このやりとりを説明するのが面倒だったから
事の経過を文書に作成し、まず、所長に見せた。
この後、K氏の話を長々と聞かされた。

ふーん、この所長はこういう話しっぷりをするのか・・・と考えていた。
話し方は、粘着的、つねに自分がどうしたか を話したいらしい。

途中から、セイケさんがやってきた。すると、所長が
「あらー、悪いけど、もう一度最初から説明します。
 もう一回聞いていてね」 と、私に念押しをしてきたから、私はうなずいた。
しかし、セイケさんは、「説明はいりません。分かってますから」
と、一蹴したのだ。

私には、それが輝いて見えた。
これはお世辞でもなんでもなく、あの頃は、意義申し立てにあまり
慣れていなかったから、同じような話を聞かされることもしょうがないと思っていた。

思い出すと、笑えてくる。あのとき、説明不要 と言ってのけたセイケさんを
あの所長がどんな顔で見ていたか・・。
「私に、こんなことをいうなんて・・・」 てな感じ?

K氏は、千種保健所にもよくクレームをいいにいく人とのことで
それで、ポスターのラミネートも作ってあげたらしい。

しかし、あのラミネートは、キンコーズで作ると、500円はかかる。
さらに、4隅に穴をあけて、それ以上破れないように保護してあった。

ふーん、クレームの抑え込みには、そこまでするのか・・・
私の動物行政への反感は、たぶん、ここではっきり芽生えたと思う。

K氏が、もし子猫を愛護センターに連れてきたら、ワクチンくらい打ってあげること
まっとうに保護して育てるなら、今後のコープ本山での譲渡会に
参加を受け入れること
などを話しながら、ふと、テーブルを見ると、そこには、
K氏がもってきたというチラシがあった。

「あーっ、それ、私たちが、コープ本山に貼った、譲渡会のチラシです。
 下の余白に、コープ本山のスタンプが押してあるでしょ。
 K氏、掲示板からはがしてもっていったのですね」

ここで、所長は謎の行動に出たのだ。
いきなり、そのK氏がもってきたチラシに、話を聞きながら、メモしたらしき文字を
消しゴムで必死にこすり始めたのだ。
なんでまた、そんなことするのかなぁぁ、とみていた。

延々と消しゴムを使っているから、「なんで消してるんですか」
と聞くと、「これ、そちらの大切なチラシでしょ」 というのだ。
あきれかえって、「そんな、開催の過ぎたチラシなんていりません」

---------------------------

そのチラシに書き込んだメモは、K氏の話を聴き取って書いた、
重要な内容でしょう。
たとえそれが、ピントのずれたクレームであったとしても、
市民が、交通の不便な愛護センターに足を運び、
クレームであろうと、延々と話し、対応を求めたことなのだ。

それを、所長はほとんど消した。

行政の聴き取り対応なんて、しょせんこんなもの。
その内容を記録しておくことより、新たなクレームを防ぐことを優先する。
所長が恐れた新たなクレームとは、私たちがチラシの返却を
求める・・と、思いこんだこと。

---------------------------

この後、愛護センターに、犬や猫の引取りを頼みにやってくる人が
それを断られると、平和公園に遺棄していく というトラブルを
どう防いでいくのか・・・という話し合いに進んだ。

もちろん、そういうことはまずい とはいうが、具体的に愛護センターが
どんなサポートを示すか・・という方向にはまったく考えようとしなかった。

セイケさんと私は、ただ、この愛護センターに K氏のことだけ話しに
わざわざ行ったのではない。
事前に、「愛護センターでの合同譲渡会開催」 を要望してみようと
話し合っていたのだ。

つづく



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