振り回されたTNR 終了2014/03/05 22:53

母猫のキジ白と長毛 / 黒猫姉妹
保健所での面談で TNR 協力を始めた、お寺付近のねこたち
やっと、4匹の TNR を終了できた。
当初は、5匹の予定だったが、気のやさしいオスが姿を消し
ついに戻ってこなくなった。

1/29 長毛 白グレー メス 約7カ月
 不妊手術+レボリューション、左耳先カット

2/5 黒猫 (きょうだいねこの1匹) メス 約6カ月
 不妊手術+フロントラインスプレー、左耳先カット

2/12 母猫を狙ったが、失敗

2/19 母猫 白キジ 妊娠していた 3才くらい
 堕胎手術+フロントラインスプレー、左耳先カット

この日は、翌日の手術枠を2匹とってあったから、資材置き場にも
捕獲器を仕掛けておき、数回確認を繰り返していたら、
21時ごろ、茶白の女の子らしいねこが入っていた。

2/26 黒猫 (きょうだいねこの2匹め)  メス 約6カ月
 不妊手術+レボリューション、左耳先カット
 ヘルニア手術+爪切り+耳洗浄
この日も、資材置き場に仕掛けたが、雨になり失敗した。

黒猫の2匹目の女の子は、しっぽ動物病院から電話があり
「ヘルニアになりかけています。いっしょに処置していいですか?」とのこと。
3年ほど前の 「ジル」 を思い出したが、今回は大きな手術にならずにすんだ。
それで、動物病院には、術後保護の必要性を確認し、
数日保護することにして、爪切り、耳洗浄、レボリューションをお願いし
依頼者のムライさんにはその旨、連絡しておいた。

2/26 の捕獲のとき、17時過ぎに行くと、珍しく、ターゲットの
黒猫のちびっこだけが待っていて、にゃあにゃあと鳴いていた。
駐車場に1台、路駐した車の下に1台、捕獲器を仕掛けて、
付近を歩いていたら、黒猫たちがよくはいっていくお宅の
裏口で、その家の主婦らしき女性がたばこを吸っていた。

それで、このあたりのねこが増えないように TNR していることを
説明し、今設置している捕獲器に入らなかったら、
お宅の庭に置かせてほしい とお願いした。
その女性は、「ねこをよく見ます。芝生にウンチされてます」 との話だったが
EM2号を散布しましょうか と聞いてみたら、それほど臭いは酷くないから
と、辞退された。猫に腹を立てている・・という感じではなくほっとした。
そして、捕獲器を庭に置くのは、もちろん OK です と言ってくれた。

それで、駐車場に置いたのを庭に移そうと思って見に行くと
もう、黒猫のちびっこが入っていて、ものすごーく威嚇していた。

やった、やった、これで終わりーー と、ウキウキと捕獲器を片付けて
ムライさんにもメールしておいた。
ムライさんも「今日は早かったですね。ありがとうございました。」
という返信あり。
このところ、関係はまあまあの状態。



2/28、しっぽさんに黒猫を迎えにいくと、ムライさんが
ちゃんと支払いを済ませていることが分かった。
ところが、手術の確認書に、「飼う予定」 という追記があり
「えっ? 飼う予定って、誰が飼うの?」と、びっくり仰天。

しっぽ動物病院のスタッフの方も、よくわからないようで苦笑いしていた。
「ムライさんめー、私が術後保護する といったから、かってに決めたな」
と、腹がたつやら、あきれるやら、笑えるやら・・・。

ヘルニアの手術痕はそれほど大きくないそうで、でも、いつもより
広範囲に毛が剃られていて、ちょっと痛々しかった。
家に連れてもどり、捕獲器からケージに入れるときは、
逃走と、その後のネットかぶせ捕獲を覚悟していたが
とても怖がっているらしく、ケージに入れた、段ボール寝箱の
後ろに入り込み、無事に移すことができた。

黒猫は、お寺の名前から1字をもらって 「全子(ゼンコ)」 と名付けたが
ご飯は、夜になってからしか食べない。夜は寝箱で寝ているが
日中は、箱の後ろに隠れている。
途中で、3段ケージに寝箱に入れたまま、移したが
それでも、日中は、ずっと箱に入ったまま。
トイレもお利口にできるし、フードもキレイに食べるが
見ているときには、けっして出てこない。
フードを食べているのを見に行くと、すぐに箱に戻る。
触ってみようとすると、噛みつくし、激しくパンチが出てくる。

「みつみつ」 と同じくらいの月齢での手術で、同じような境遇のはずなのに
この黒猫は、家猫修行は無理だ と思うようになった。
ムライさんには、その旨メールし、今週末には戻す と連絡した。
とくに返信はないが、ムライさんなら抱っこできる、長毛の白グレーか
黒の姉猫のどちらかを保護してみるかな・・・と思っている。
それには、ムライさんに抱っこ捕獲と、基本治療を頼まなくてはならない。
彼女は、捕まえさえすれば、里子にいける と安易に考えている。
どんな基本治療をして、家猫修行をさせるのか、理解してくれたら
保護と里親探しに協力してみよう と思う。

これでようやく、お寺付近の TNR を終了できた。
よく鳴く、白茶のオスが戻ってきたら、こちらで TNR するつもり。



「猫の里親譲渡会」 開催のお知らせ



私たち 「天白トラブルゼロ!?」 は、公益財団法人どうぶつ基金(佐上邦久理事長)が主催する「さくらねこ不妊手術事業」の協働ボランティアです。
今回20匹以上(名古屋市緑区・昭和区・千種区・天白区)のさくらねこ不妊手術事業を行うにあたり、公益財団法人どうぶつ基金から9頭の不妊去勢手術費全額を負担していただきます。
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名古屋市動物愛護推進員活動報告会 見学2014/03/18 19:37

ついに、パソコンを Windows 8.1 に切り替えた。(^^)/
驚くほど速くなり、いろいろなブログを読むのも快適になった。
平成25年度の活動報告書を作成したり、次の新たな申請書を
準備したりで、プリンタも買い換えた。
プリンタは、インクタンクが独立しているタイプで、
キャノン製で、一番安いのを買って、ねこが乗っかっても
大丈夫なように、箱を捨てずにその中に入れて使っている。
パソコンは、EPSON。いつもこのメーカーのダイレクトショップで
好きなようにアレンジして買うことにしている。
でも、EPSON のプリンタは買わない。プリンタは Canon。

冬眠をそろそろやめなくちゃ・・・と思っていたら
「動物愛護推進員養成」の通知がきて、面接も通過できたことが分かり
いよいよ、養成講習会てのと委嘱式てのに我慢して出席すれば
それで、動物愛護推進員として認定されるらしい。

2014年3月19日が、その講習会・委嘱式なのだけど、
3月17日にも「動物愛護推進員活動報告会」 があり
どのような活動があったか、見学できるからご参加を という通知がきた。
今はかなりヒマだから、3/17、名古屋市役所西庁舎へ行ってみた。
そして、ようやく、名古屋市役所に行くには、6番出口を目指すのが
一番手っ取り早い ということが分かった。
なぜ、場所説明に、3番やら2番を載せているのか、不可解。
これからは、6番出口だ と分かっただけでも出かけてよかった。

13時半から受付開始とのことで、1Fのエレベーターホールに行くと
見覚えのある、ピッカリ頭の男性がいた。
「あー、あれは、名古屋獣医師会の理事長だ」 と、思い出していた。
そしてそのそばに、髪を肩くらいまで伸ばした女性がいっしょにいるのを見た。

ちょうど、名古屋市の敬老パスの予算審議の真っただ中とのことで
健康福祉局は大変な時期とのことだった。

「名古屋市動物愛護推進員活動報告会」 は、愛護センターの
男性職員の方の開始挨拶から始まり、
動物愛護センター所長の挨拶になり、ようやく、エレペーターホールで
獣医師会理事長といっしょにいた、ザンバラ髪の女性が、
イシカワ所長であることが分かった。
私は初めて、この所長の正面顔を見ることができた。

所長の挨拶のあと、ピッカリの理事長が挨拶。
「私は、所長より短い挨拶をいたします」 というふざけた言葉から
始まり、イシカワ所長と獣医師会理事長との、良く言えば「親密な」
悪く言えば、「馴れ合いの濃さ」を示していると感じられた。
おそらくこの二人は、獣医師会理事長の車でいっしょに来たのだろう。

動物愛護センター所長も、獣医師会理事長も、東区保健所の
イワタキ課長も、「動物愛護推進の方々、ご苦労さまです」
というような労いの言葉はあったけれど、それだけなのだ。
なぜ、感謝しないの? 感謝の言葉はないの? と思った。
動物愛護推進員と動物愛護センターは、労使の関係なのか?
(もちろん無報酬ではあるけれど)
この点は、募集要項を読んだときからの疑問点である。



この挨拶のあと、動物愛護推進員の方たちの、簡単な活動報告になった。
報告会は、2時-4時とのことで、報告の持ち時間は 1人約3分。
報告内容は、とてもシンプルで「何もできていませんが・・」
というような言葉を何度も言いながら、気持ちのこもったものだった。
そして、1人の報告が済むと、必ず、愛護センターの進行担当者から
「私たちだけではできなかったことを、推進員の方のおかけで
 このように発展できています」 というようなフィードバックがあり
真面目に感謝の言葉を再三述べていた。

この担当者のフィードバックのなかで、とても印象に残ったのは
野良猫が増えているという相談を受けて、数匹の手術をしたが
それがすべて自腹になり大変だった という報告があったとき。

「目の前のねこをどうするか ということも大切なことですが
 推進員としては、そのねこのさらに向こうにいるねこへと
 広げていくことが重要な活動だと思います」 と、励ましていたこと。

複数の推進員の方から
・顔と名前が結びつかず、推進員同士の横のつながりをなかなか持てない
・愛護センターでの会合だけではなく、16区に及ぶ推進員がいるわけだから
 もう少し近隣の区での会合を考えてほしい
という、要望もその報告の中に出ていた。

この報告会を、動物愛護推進員の見習いとして聴いてみたが
ひたむきな心情の分かる報告でなかなか良かった。
そして、やはり、愛護センター所長と獣医師会には不愉快な不信感が募った。

そして思い出した。2013年10月30日の、昭和保健所の行った、
「飼い主のいないねこのセミナー」のこと。
ものすごーーく、疑問を感じたこと。かなり忘れているが、忘備録をしなくては。



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動物愛護推進員養成講習会・委嘱式2014/03/20 01:01

3/19 (水) 14時~16時 名古屋市公館 4F 小会議室

この講習会に出て、3/17 の進行役の男性職員が
健康福祉局の方ではなく、動物愛護センターの方だったと分かった。
(ブログは修正済み)

(1) 動物愛護推進員制度の概要 約30分
配付資料によると、名古屋市の犬猫の殺処分頭数は
平成23年度 3,299頭 / 平成24年度 1,743頭
政令指定都市では、ワースト2 (ワースト1 は大阪市)

私が TNR を始めたころは、名古屋市の猫の殺処分数は約5000匹
毎年、200匹ほど減ってきていたが、平成23年度は、1000匹ほど
前年度から減っている。この要因をどう考えているのか
愛護センターに問い合わせみたいと思っている。

殺処分数をさらに削減するために、名古屋市はマイクロチップ装着を
普及させることにし、そのための費用を一部補助することにしたとのこと。
それぞれの動物病院や愛護センターは、チップを読むリーダーを
持っているから、迷い犬や猫を連れていけば、装着されているかどうか
チップがあればそのデータを読み取れて、飼い主を見つける手立てになる。
チップの普及と並行して、もっとリーダーの設置を増やしてほしいと思う。
たとえば路上などで事故死している、犬や猫を回収する環境事業所。
その犬や猫には、もしかしたら飼い主がいるかもしれないから。

愛護センターのホームページには、収容された犬の情報が公開され
飼い主への返還を目指しているらしいが、猫の情報も挙げてほしい。
譲渡ボランティアに丸投げせず、センターもサポートするべきだと思う。

名古屋市では、おおざっぱではあるが、2人に1人は、
犬や猫から迷惑を受けている というアンケート結果がでているとのこと。
だいたいこのアンケート集計方法にも問題があるはずなのに
しかも、犬や猫が迷惑をかけている のではなく、そういう飼い主や
餌やり者がいる ということなのに、なぜか、「犬や猫による迷惑」
という括り方になっている。
野良猫に無責任な餌やりをする人への指導をいろいろやりたいらしいが
回覧板、リーフレット、立看板に 「餌を与えないで」 と書くだけでは
効果はないし、展望も感じられない。

(2) ボランティアとしての心構え・具体的事例から学ぶ注意点と接遇 約1時間
これは、公益財団法人日本愛玩動物協会の顧問の方からの説明だった。
内容は分かりやすく具体的だったけれど、笑いを取ろうと思って話されるとき
勢い余って? 早口になってまくしたてるようにしゃべるから
かなり聞きとりにくかった。
でも、どんな説明をされようが、「名古屋市動物愛護管理推進協議会」
には不信感がある。
平成23年8月26日、「第2回 名古屋市動物愛護管理推進協議会」を傍聴した。
そして、ほとほとあきれかえった。

議題は (1) 動物愛護推進員制度について、(2) 動物愛護推進員の選考方法について
(3) 協議会が一体となって取り込むテーマについて  とレジュメにあったのに
(1)~(3) の内容などまったく話されず、「動物愛護推進員になったとき
個人情報を載せるのか? 載せた場合クレームや相談の電話などが
殺到したらどうするのか? 自分はあまり関われないし会員に勧められない
というような、「今、この場で話すこと?」 とあきれるような話し合いになり
その協議会のメンバーも進行している健康福祉局も
誰一人として、軌道修正しようとしなかった。
こんな協議会メンバーにあきれかえり、第3回目の傍聴には行かず
動物愛護推進員制度への興味を失ったのだ。



15時半ごろから委嘱式になり、委嘱状に腕章、推進員証を渡してくれた。
平成24年度の初代動物愛護推進員は 47名で、その中の一般公募で
委嘱された人たちの中の11名の方たちが、再任されていていた。

平成25年度の推進員 (一般公募) 25名
平成26年度の推進員 (一般公募) 32名 (たぶん)

そうそう、名古屋市動物愛護推進員ハンドブック という分厚いファイルも配付された。



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資材置き場の TNR 連敗中2014/03/20 11:32

1匹目のキジ白、2匹目の白キジまだら
2008年から始めた TNR で、自宅周辺ではまず子猫は生まれていない。
捨てられたり、転居などで置き去りにされたらしい新参猫が
餌やりの公園にくることはあっても、幼い猫の出現はない。

2014年からは、自宅から少し離れた資材置き場が、出産場所と分かり
お産場所となっている農機具小屋? の下に餌を置き
毎週水曜、捕獲器を設置してきた。
最初こそ、1匹ずつ確実に捕獲できたが、このところ失敗続き。
3月になってから毎週水曜-木曜が雨になり、夜通し設置ができないのがネック。

2月に TNR できた第1号のキジ白のメスは、妊娠していなかったが
3月初旬の TNR 2匹めの、白キジまだらは、まだ幼い感じだったが
堕胎手術になった。
なかなか捕まえられないオスねこがいるし、この2匹の母猫も未発見。

資材置き場周辺に、飼い猫を出入り自由にしている家があると思われる。
1回だけ、アメショーとチンチラの mix のような、キレイな猫がいたが
その晩以降、姿を見ていない。

そろそろこの周辺にポスティングしようと思っているが、
4月からの補助金申請が採択されるかどうかで
印刷費用の捻出を考えなくてはならない・・・。

昨年の動物病院予約の遅れを反省し、5月まで木曜日予約を確保してある。(#^.^#)



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名古屋市動物愛護センター オープン見学2014/03/27 23:08

3/21 (祝日)、名古屋市動物愛護センターの、「愛護館オープン」
を見に、動物ボランティアの大先輩 Aさんと出かけた。

Aさんは、再三愛護センターから、「見に来てください。ください」
と言われていて、驚くほど待遇が違うのだ。
これまで十何年に渡り、「ここがダメ、こんな扱いは虐待」
というような苦言を何万回も言ってきた方

まず、イシカワ所長の部屋に通されて、私はめちゃ驚いた。
イシカワ所長と正面きって向かい合うことになるとは思いもしなかった。
作業服を着た所長は、愛護推進員の報告会のときよりも
若く見えた。所長室は、和室 (仮眠室?) を改装したらしく
かなり狭いが、特別扱いされている犬をいれるらしい、キャリーが複数あった。

これまでは電話だけで話したことのある、ナルミ氏とも顔を合わせることができた。
そして、イシカワ所長に先導されて、 Aさんと私は、愛護館と管理棟を
くまなく見せてもらうことができた。

Aさんは、愛護センターに来るのが何年かぶりで、確かに室内はいろいろ変わったらしい。

以前、ナルミ氏に、「愛護センターで、里親会を開かせてほしい」
と、電話で交渉したとき、断られたが、そのときの理由は
『愛護センターには、そのための設備がないのです』 だった。

では、新愛護館はどうか?
あった!!!!! 2階の「ワンワン教室」というイベントルーム
広さは十分、イスもそろっていて、あとは長机があればいい。
この部屋の壁には、愛護センターの犬や猫の里親になった方からの
メッセージが吊り下げられていて、啓発にもなる。

「もう、『設備がない』 なんて理由で逃がさない」 と、心に決めた。
愛護センターには、「譲渡ボランティア」 という仕組みがあり
犬や猫をいったん、認定されたボランティアに譲渡され、
そのボランティアが新たな里親さんを探すことになっている。

そういう片棒を担がされているのだから、譲渡ボランティア自身が
もっと愛護センターに、「合同里親会」 の開催を働きかければいいのに・・・
とも思っている。
犬の集団お見合い会はいろいろ困難だと思うが、
猫の合同里親会であれば、これまでのノウハウの蓄積があるはず。
なぜ、もっと、愛護センターに働きかけ、変えていこうとしないのか?

愛護推進員見習いの私は、いずれ、ナルミ氏と面談するつもり

愛護館の1F には、薄いピンク色の手洗い場所が新たにできていて
犬や猫に触った家族の人たちは、いつでも手を洗うことができる。
さらに、「猫飼育室」 というどっピンク色のガラス張りの仕切りができていて
そこでは、「事業猫 (譲渡対象猫ではない)」とのふれあい体験ができる。
とても人なれした、若いねこたちが、任務を与えられて、「ふれあい」
を気ままに体験させてあげている。

しかし、このルームのピンク色のセンスの悪さにはあっけにとられた。
ピンク色を使いたいのであれば、せめて洗面台くらいの色にすれば
部屋の調和もとれるのに・・・。

しかし、もっと寒々としたのは、イシカワ所長の発言だった。
どっピンクの猫飼育室の前で
「ほんとに猫って可愛いですね。見ていて癒されますね」
というのだが、その目はサメの眼のようだった。
案内してもらっているからといって、相槌をうてるようなものではなかった。

この人の言葉には、心情というものを感じることができない。
・2008年の読売新聞の取材に 「安楽死をさせています」 と答えた
・ガス室に犬や猫を送ったあと、「今、おとしてきた」 というのは有名

その後、管理棟を見せてもらった。
これまでは、猫用の保護室がなかった とのことで、猫用のクレイトが
それはそれは十分揃えられていた。
さらにその、ステンレス製のピカピカクレイトは、通常は2段仕様。
でも、間仕切りを取り外せば、2段×2コ仕様に変えられる。
そのようなクレイトが、8コならんでいて、まだ猫は入っていなかった。

たとえば、多頭飼育崩壊現場からねこを複数保護することも可能になっている。

さらに、処置室や手術室も、準備が整いつつあり
「ここで、事業猫の不妊手術をします」 というから
「譲渡する猫の手術はしないのですか」 と質問してみたら
「それはしません」 と、無表情に答えた。
このときの、能面のような顔を忘れないでおく。

犬のクレイトはさらに整っていて、サイズも豊富。
さらに、災害用に備蓄もしている とのこと。

管理棟に保護されている、犬や猫は不審に思うほど少なかった。
Aさんの見解では、「このイベントに備えて、譲渡ボランティアに
とっとと引き渡したか、さっさと殺処分したか」 とのことだった。

これは、後日、地域ねこ応援団のセイケさんにも話したが
「譲渡ボランティアに引き渡したんじゃない?」 と同じような見解だった。



そういえば、16時ごろになりそろそろ帰ろうと思っていたら
「成犬の里親になりたいのですが」 という男性がやってきた。
まず、1F の、「犬ルーム」 で話をしていたが、女性の職員さんが
「今、譲渡できる犬がいないので・・・」 といいながら
隣の「多目的ルーム」 に展示されている、譲渡ボランティア団体の
犬の一覧表などを見せて説明していた。
いちおう、譲渡ボランティアを紹介することもあるらしいのだ。



コープ本山での 「猫の里親譲渡会」 にやってきた方が
「愛護センターに、猫をもらうための登録をして順番待ちしてます」
というから、「そんなの待ってたら、いつになるか分かりませんよ」
と答えて、「たぶん、センターから連絡はきません」 と独断で断言してあげた。
この方は、いちおう2匹めがくるかもしれないから (#^.^#)
フレンドリーな黒猫のトライアルをしてくれることになった。

愛護センターの内装はキレイになったらしい。
改装前のをほとんど知らないが、確かにキレイで、設備も整っているように思う。
この新装・改装費用は、愛護センターに持ち込まれる、猫の頭数が
圧倒的に減ったから、予算をやりくりできたのだろう。
2008年は、猫だけで、約5000匹を殺処分していたのに
昨年度は、1700匹余り。すでに、半分以下になっている。

ナルミ氏に電話していろいろ聞いていたとき
「もしも、持ち込まれる猫の数がもっと減れば、
 職員の意識が変わり、助けようという気持ちになれますか」
と、質問した。
「それは、変わります。必ず変わります」 と、答えてくれたのだ。

ナルミ氏はどうか分からないが、私はこの言葉を今でも覚えている。
持ち込まれる頭数が減った今、愛護センターの今後の考えはどう変わるのか

これこそ、私が推進員として、真っ先に聞いてみたい疑問点の一つ。



私たち 「天白トラブルゼロ!?」 は、公益財団法人どうぶつ基金(佐上邦久理事長)が主催する「さくらねこ不妊手術事業」の協働ボランティアです。
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公益財団法人どうぶつ基金に寄付をしていただいた皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございます。

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