FeLV／FIV 両キャリアのねこ ― 2013/01/21 14:21
地下鉄植田駅周辺は、飼い主のいないねこたちにとって
長い間、それはそれは受難の場所だった。
今でも、ねこを追い払うことを当たり前としている人たちもいるが、
確実にねこの頭数が減り、傘や棒で追い立てる人も
少なくなっているような気がする。
2008年のころ、コンビニの駐車場や河川敷きで、ねこが増えていた。
そのなかに、サビねこが複数いたが、１匹は、FIV 陽性だと言われていた。
そのサビは、手術してもけっして、耳にカットマークをしない、
仮名 マエノ姉妹 という人たちによって、不妊手術され、
その際のウイルス検査で 「この仔はエイズ」 だと言われていたのだった。
たしかに、そのころ、他のねこを捕獲にいくと、
ものおじしない、そのサビが必ず、餌を食べていたが
毛ツヤもよくなくて、とても健康とはいえない外観だったが
発症はしていなかった。
それから数年、すみりんさんの観察によると、サビねこは
オスネコに追いかけられ、餌場を追われたりしながらも
エイズが発症することなく、意外にも元気に生きていた。
その仔と同じころに、マエノ姉妹によって手術されたねこたちが
姿を消したあとも、ひっそりと、しかしいろいろと移動しながら・・・。
2011年の夏だったと思うが、そのサビが、前足を負傷していて
かなりビッコを引いている という連絡があり、すみりんさんと
捕獲にいってみたら、右前足を地面につけられないほど
痛めているのが分かり、人懐こいため、すみりんさんのバッグに
抱っこしていれることができた。
確か、その日が火曜で、いつもの動物病院は休み。
それで別の病院に連れていき、治療を受けた。
数年ぶりに、そのねこを見ると、眼がくっきりとしていて
毛並もよくなっていて、丸顔で、利発な感じがして
「なんでこんなに、元気になってるの?」と、つくづく驚いた。
足の術後経過もよく、すみりんさんの家で面倒を見てもらうことになり
しっかりウイルス検査を受けてみたら、FeLV／FIV ともに陽性判定。
エイズだけではなく、白血病のウイルスも保有していることが分かった。
モリーと名づけて、１室隔離をしていたが、よく鳴く仔で
ペット禁止でうるさいマンションのため、内緒の保護が困難になった。
それで、河川のオヤジとか、またもとの駐車場に戻してみる・・とか
考えたが、河川敷のとあるレストラン経営の方にお願いしてみることになった。
周辺に、モリーがいたら、餌をあげてください、
もし、家の庭にはいってきたら、追い出さないでください・・・とお願いし
すみりんさんが、時々、カリカリフードなどを持っていっていた。
モリーは、賢いねこだったから、他の場所へ移動することなく
すみりんさんの言いつけを分かったかのように、
そのお宅の庭や周辺にいるようになり、ちゃんと食べていた。
そして、そのお宅のお嬢さんがとても可愛がってくれていた。
しばらくして、そのレストランは、別の場所に移転し、リニューアルした。
その経営者は、自宅から移転先に通って切り盛りされていたから
モリーはご飯をもらえていたが、ついに、自宅も転居されることになった・・・。
また、モリーは河川敷や駐車場をさまようことになる・・と
すみりんさんは、餌ヤリに通うことを覚悟したが
お嬢さんが、モリーを見捨てなかったのだ。
モリーは、「サビール」という名前になり、いっしょに引っ越して
ご実家の複数の家猫の仲間に加えてもらった。
両キャリアということは理解されているから
日中は、レストラン経営の奥さんの部屋で１匹で過ごし
お嬢さんが学校から帰れば、またいっしょ過ごしているらしい。
モリーは、もしも、エイズキャリアでなければ、あんなにも
気にかけてもらえなかったのかもしれない。
オスネコに追われて、もっと遠くに行ってしまったかもしれなかった。
サビねこによくある模様だったから、私はあまり区別がつかなかった。
でも、足をけがしたときのモリーの表情や体つきはよく覚えている。
今でも、あの、黒目のくっきりした顔立ちは忘れていない。
たぶん、５年以上、エイズウイルスを保有しながら生きていて
きっと、６才くらいのとき、生まれて初めて、名前というプレゼントをもらい
生まれてからずっと、飼い主のいないねこだった、サビールは
ついに家猫になれた。
さて、家の新参保護ねこの、サビ「睦月」は、５日経過したあたりで
普通に抱っこできるねこになった。驚いた。
シャーシャーはまだまだ言うけれど、指を出すと噛んでくるけど
抱っこされるが嫌ではないらしい。
シャー、みゃあ、シャー、みゃあ と複雑に鳴く。
１週間立ち、ケージストレスが限界に近づいたらしいから
ウイルス検査も受けてみたら、どちらも陰性。
それで、夜は放牧を始めた。たいてい、ソファーの下に潜り込んでいる。
で、朝は、押入れの布団のあいだにいるから、引っ張り出して
ケージに入れて出勤。なかなかちゃんとご飯を食べないのがまだまだ前途多難。
＝ねこ会＝ のお知らせ
長い間、それはそれは受難の場所だった。
今でも、ねこを追い払うことを当たり前としている人たちもいるが、
確実にねこの頭数が減り、傘や棒で追い立てる人も
少なくなっているような気がする。
2008年のころ、コンビニの駐車場や河川敷きで、ねこが増えていた。
そのなかに、サビねこが複数いたが、１匹は、FIV 陽性だと言われていた。
そのサビは、手術してもけっして、耳にカットマークをしない、
仮名 マエノ姉妹 という人たちによって、不妊手術され、
その際のウイルス検査で 「この仔はエイズ」 だと言われていたのだった。
たしかに、そのころ、他のねこを捕獲にいくと、
ものおじしない、そのサビが必ず、餌を食べていたが
毛ツヤもよくなくて、とても健康とはいえない外観だったが
発症はしていなかった。
それから数年、すみりんさんの観察によると、サビねこは
オスネコに追いかけられ、餌場を追われたりしながらも
エイズが発症することなく、意外にも元気に生きていた。
その仔と同じころに、マエノ姉妹によって手術されたねこたちが
姿を消したあとも、ひっそりと、しかしいろいろと移動しながら・・・。
2011年の夏だったと思うが、そのサビが、前足を負傷していて
かなりビッコを引いている という連絡があり、すみりんさんと
捕獲にいってみたら、右前足を地面につけられないほど
痛めているのが分かり、人懐こいため、すみりんさんのバッグに
抱っこしていれることができた。
確か、その日が火曜で、いつもの動物病院は休み。
それで別の病院に連れていき、治療を受けた。
数年ぶりに、そのねこを見ると、眼がくっきりとしていて
毛並もよくなっていて、丸顔で、利発な感じがして
「なんでこんなに、元気になってるの?」と、つくづく驚いた。
足の術後経過もよく、すみりんさんの家で面倒を見てもらうことになり
しっかりウイルス検査を受けてみたら、FeLV／FIV ともに陽性判定。
エイズだけではなく、白血病のウイルスも保有していることが分かった。
モリーと名づけて、１室隔離をしていたが、よく鳴く仔で
ペット禁止でうるさいマンションのため、内緒の保護が困難になった。
それで、河川のオヤジとか、またもとの駐車場に戻してみる・・とか
考えたが、河川敷のとあるレストラン経営の方にお願いしてみることになった。
周辺に、モリーがいたら、餌をあげてください、
もし、家の庭にはいってきたら、追い出さないでください・・・とお願いし
すみりんさんが、時々、カリカリフードなどを持っていっていた。
モリーは、賢いねこだったから、他の場所へ移動することなく
すみりんさんの言いつけを分かったかのように、
そのお宅の庭や周辺にいるようになり、ちゃんと食べていた。
そして、そのお宅のお嬢さんがとても可愛がってくれていた。
しばらくして、そのレストランは、別の場所に移転し、リニューアルした。
その経営者は、自宅から移転先に通って切り盛りされていたから
モリーはご飯をもらえていたが、ついに、自宅も転居されることになった・・・。
また、モリーは河川敷や駐車場をさまようことになる・・と
すみりんさんは、餌ヤリに通うことを覚悟したが
お嬢さんが、モリーを見捨てなかったのだ。
モリーは、「サビール」という名前になり、いっしょに引っ越して
ご実家の複数の家猫の仲間に加えてもらった。
両キャリアということは理解されているから
日中は、レストラン経営の奥さんの部屋で１匹で過ごし
お嬢さんが学校から帰れば、またいっしょ過ごしているらしい。
モリーは、もしも、エイズキャリアでなければ、あんなにも
気にかけてもらえなかったのかもしれない。
オスネコに追われて、もっと遠くに行ってしまったかもしれなかった。
サビねこによくある模様だったから、私はあまり区別がつかなかった。
でも、足をけがしたときのモリーの表情や体つきはよく覚えている。
今でも、あの、黒目のくっきりした顔立ちは忘れていない。
たぶん、５年以上、エイズウイルスを保有しながら生きていて
きっと、６才くらいのとき、生まれて初めて、名前というプレゼントをもらい
生まれてからずっと、飼い主のいないねこだった、サビールは
ついに家猫になれた。
さて、家の新参保護ねこの、サビ「睦月」は、５日経過したあたりで
普通に抱っこできるねこになった。驚いた。
シャーシャーはまだまだ言うけれど、指を出すと噛んでくるけど
抱っこされるが嫌ではないらしい。
シャー、みゃあ、シャー、みゃあ と複雑に鳴く。
１週間立ち、ケージストレスが限界に近づいたらしいから
ウイルス検査も受けてみたら、どちらも陰性。
それで、夜は放牧を始めた。たいてい、ソファーの下に潜り込んでいる。
で、朝は、押入れの布団のあいだにいるから、引っ張り出して
ケージに入れて出勤。なかなかちゃんとご飯を食べないのがまだまだ前途多難。
＝ねこ会＝ のお知らせ
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