多頭飼い夫婦 1泊だけの退避10匹2012/05/02 11:15

多頭飼いの相談を受け、借金の哀願までされ、
生活保護受給申請を勧めても、仕事をするからと断っていた夫婦。

いよいよ旦那の健康がおもわしくないそうで、またもやオアシスさんに電話
「生活保護の申請をして、その審査が 5/2 の予定」
と、いきなり言ってきたという。
申請のとき、ねこが10匹以上といっちゃったんですよ とかなんとか。
電話は公衆電話。10円玉が切れたのか、途中で会話は終わったらしい。

この脳天気なホワイト宅は、生活保護を受けないかぎり
生活費が逼迫するのは目に見えている。

借金哀願のとき、「昭和区は、生活保護の申請に厳しいから・・」と
二の足を踏んでいたのに、今度は
「(よく分からない説明)、区役所で5000円を貸してくれました」と言ったらしい。
どんな申請用紙を書かされたのか?
職員のポケットマネーなのか? まさか裏金?

とにかくホワイト宅は携帯なしだから、連絡をとるのも困難。
うさ吉隊長の尽力で、1晩のみ、10匹退避 OK の部屋を確保したが
あれこれ説明しておく気力もないし、ばかばかしくなっているから
「もう、5/1 にねこを預かりにいって、5/2 に戻す」
ということにした。
目下の最優先は、生活受給審査を乗り切ることだけ。



5/1 17時20分ごろ、オアシスさんとホワイト宅へ行った。
「承諾書を確認して、署名してください。1泊だけ、ねこを預かります。」

ホワイト宅
「区役所の人に、ねこの餌代までは生活保護で認められないから
もっと減らすために、愛護センターに連れて行け と言われたので
この承諾書の、"今後も飼育します" というのが・・・」と言う。

「愛護センターで処分するように言われたってこと」と、問いただす。
「はい」とうなづくが、にわかに信用できない。

「では、それは区役所に確認しておきます」と言うと
「ううん、そんなことをしても・・」と、言葉を濁すのだ。

旦那が部屋で寝ているというから、「一度出てきてください」と声をかけた。
すると、年配者らしい声で旦那が初めて、話し始めた。

「区役所は、処分しろ なんて言わなかっただろう。
 減らしていくように と言っただけだろう」と妻を諭すように話す。

「いったい、区役所の話を直接聞いたのは、どちらかですか」と聞くと
「両方です」と答えた。

そして、さらに、旦那は妻を諭す。
「区役所の話を都合よくかえていったらいかんだろう。
 ちっとも人の話をおまえは聞いていないだろう。」

どうやら、この旦那は過去に、飼い犬を処分した経験があるらしい。
それで、もう動物を飼いたくない・・と思っていて
ねこを飼うことにも反対しているらしい。

旦那の顔を見ることはできなかったけれど
「区役所の審査を乗り切る。ねこの里親探しはその後」
という共通理解はできた。

ホワイト宅の妻は、承諾書にサインした。
「もしも、明日、区役所の人が、ねこをどうするか・・聞いたら
 なんていえばいいですか・・」と、ねちねち言ってきた。

どうせ、「あなたがこういえと言ったから、」ということになるのだ。

「審査にきた人の、人となりを見て、自分で判断して。
 どんな言葉で話す人か、よく聞いてれば分かるでしょ」と突き放した。

このあと、折り畳みケージに、ねこを2匹ずつ入れて
へとへとになりながら、階段を上り下りして、車に運んだ。



借りた部屋は、水も電気もない。暗い中で作業をしなくてはならない。
そのアパートへ向かうとき、裏道を走ったら、ねこが吐いた。
ウンチもした。ホワイト宅のねこたちは、トイレのしつけができていないのだ。

うさ吉隊長の車のヘッドライトが、空き部屋を照らす。
夕方の薄明かりのなか、ねこトイレを2コセットし、
水、缶詰、ドライフードを置き、ねこを10匹、ケージから出してあげた。

ホワイト宅は、このねこたちが、里子になることに期待している。
「この前の、子ねこ4匹のうち、里子になったのは1匹だけ
 なぜか分かりますか?
 トイレ訓練ができていないから。
 預かってくれた人の布団に、ウンチやオシッコをするのです。
 里子、里子というまえに、基本的なしつけができいない」

ホワイト宅の妻は、「トイレ訓練」という言葉に、「ああ」という顔をした。
15匹 (どうやら16匹)に、トレイは1コ。
この日は、階段にもオシッコ臭が漂っていた。

そして、5/2 再び、ねこ10匹をケージにいれてこの夫婦に戻す。



 ちび 11 です! (うさ吉ねこ日記)

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