健康な状態でトライアル2011/04/23 23:58

リリと、トライアルの子ねこ
4/16 「ねこ会」でオファーをいただいた方 2件 のトライアル

雨がザーザー降る中、リリを預かってくれている Kiki さんと
待ち合わせ、リリの後に伺う、子ねこのトライアル兼預かりさんの
子ねこ4匹ともろもろの嫁入りやトライアル用品を積み込んで出発。

まだ20代後半くらいの若くて、とても気を遣ってくれる男性の
お宅に伺って、「物置の部屋」と言われていた、2階の部屋で
まずは、リリのトライアルを開始。
その部屋は、窓から外を見ることができて、扇風機や
タンスなどが置かれていて、確かに物をいろいろ保管しているけれど
イスが3コも並んでいて、リリはさっそく、イスに飛び乗り
タンスに飛び移り、かと思うと、飛び降りてきて、自由に歩き回り
里親さんにスリスリした。
リリは、どうやら自分の意思で? 「私の部屋」というように決めたらしい。
カリカリを食べないかもしれないと思って、ねこ缶も持っていったけれど
可愛らしいイラストのフード皿に、いつも食べていたカリカリを
入れてもらうと、パクパク食べていた。

kiki さん曰く、「普通、すぐには食べないんだよーー」
初めてねこを飼う、その男性は私たちの話をまじめにメモしてくれて
オムレットのようなお菓子を2コずつ、缶コーヒーも買ってくれていて
人にもねこにもやさしいんだなーー、という感じの方だった。
その方は、「ねこ会」で、リリを抱っこしたわけではなく
ただ、リリを見て、リリがまっすぐに自分を見つめてきたから
「この仔」と決めてくれたとのこと。リリの性格の良さやユニークさは
これからじわじわと分かってくれると思う。

とにかく、リリは健康優良児。
私たちは、ねこを保護したら、必ず動物病院にいき、ワクチンを打ち
検便をして、ノミ・ダニ治療をするけれど、いずれ里親さまに
それらの治療費の支援をお願いするから、必要最小限にしてる。

そして、できるだけ、不妊・去勢手術をしてから渡したい。
なぜなら、名古屋市の獣医さんたちの手術費用はとても高い。
私たちが保護している間は、ねこは「飼い主のいないねこ」として
ほとんど技術料のみ というような協力料金での手術になる。

リリのあと、子ねこ4匹を連れて、里子トライアル兼預かりを
してくださるお宅に伺った。
そのご夫婦は、子どものころから、ねこといっしょに暮らしてきた
方々だったが、新築の2世帯住居を建て、ねこドアをつけて
いよいよねこを飼うとき、とあるボランティア団体からのねこを選んだ。
しかし、そのねこは、去勢手術後の病院にいる状態で、その病室で
ねこを確認して、そのまま譲渡という説明をうけて連れて帰ったという。

「おとなしい仔」と言われていたそのねこは、兄弟ねこと離れたためか
ねこ部屋で、カベに頭を打ちつけ、フーフーシャーシャー威嚇し
長くねこを飼った経験のある、その人たちをまったく寄せつけず
そのご夫婦は、獣医師に相談し、飼育を断念してねこを返した。

それがかなりのキズになっているようで、くったくのない子ねこたちを抱きながら
「もしも、この家になれて、私たちを好きになってくれたら・・・」と
とても慎重にトライアルを始めてくれた。

手術が済んだとはいえ、病院にいるねこを、その場で渡すなんて
あまりのやりかたに驚く。
病室ではおとなしくしているに決まっている。

ねこや犬がとても好きなご家族であることはよく分かり
複数飼いをしていきたいという意向でもあり、今回の子ねこの
トライアルがうまくいけば、これからも預かりボランテイアを
していきたい と言ってくれて、とても心強く思った。
そして、そのお宅のねこ部屋は、ほれぼれする環境なのだ。




今日は、午後から、「マリー」のトライアルの予定だったけれど、
マリーの不妊手術ができてほっとしていたら、目の状態が
急に悪化し、クラミジア感染かもれしないとの診断になり
トライアルを延期してもらって、今は軟膏をつけて治療中。

とにかく、トライアルにいってからの悪化にならなくて
ほんとうによかった。先住ねこのいるお宅だからなおさら。
「マリー」は、ずっと我慢していたのかもしれない。
今は、おとなしく軟膏をつけてもらっている。




保護しているねこのトライアルが決まると、それはそれはうれしい。
しかし、その時点で、保護ねこから、里親さんのお宅に連れて行くまでの
大切なあずかりねこ に変わるのだ。
風邪を引かせないように、ケガをさせないように・・・。

「マリー」の里親さま、もうしばらくお待ちください。



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