U駅 行方不明ねこ2011/03/01 15:21

キジトラの「まる男」とパステル三毛の
U駅の駐輪場では、餌やりがされていて、お決まりの苦情があり
「ねこにエサをやるな」という看板が数枚貼られている。
しかし、いや、だからこそ? エサやりはコソコソと行われ
片付けられることもなく、カリカリフードがまかれたり
開封されたカリカリフードが袋のまま置かれたり・・・。

情報収集の結果、顔の分かったエサやりさんは5名
こちらのエサやりへの提案チラシなどを受け取ってくれた人は3名
中には、プラの容器にカリカリフードを入れる人もいるが
そのまま放置され、駐輪場の管理人や掃除請負の人たちが
せっせと片付けなくてはならないのが現状

エサやりさんたちは、餌を片付けられてしまう、捨てられてしまう
と、口々に苦情を言うが、誰かが片付けなければ散らかり放題。

この駐輪場には、1か月以上まえから、カイセンの皮膚炎が
ひどくなった、白黒のハチワレがいる。多くのエサやりさんたちは
この仔が、子ねこたちといっしょにいることから「母猫」と思っていた。
しかし、確認したところによれば、オス。
カイセンは顔からクビのまわりまで広がり、ひっかくために血が出ている。
エサやりさんの1人が、抗生物資をフードに混ぜて与えていたので
風邪症状はよくなり、目がちゃんと開くようになったとのこと。

このカイセン君は、空腹時、とても人懐こいため、レボリューションを
用意して、オアシスさん、すみりんさん、ニーナさんとでクビにつけることができた。
抗生物資を与えていたエサやりさんもネットでレボリューションを
注文していたことが分かり、2週間後に、もういちど、レボを
つけて様子をみていこう ---- と合意ができたのが 2/27

2/28 風の強い日も、雨の降る日も駐輪場でエサやりさんを
待っていたこのカイセン君が姿を消した。
7人ほどで探しまくったが、どこにもいない というメールがきた。

動物愛護センターに電話してみると (3/1 8:45)
・月曜日は休業のため引取りはしていない
・引取りをするには、記入項目が細かく設定してあるから
 飼い主を騙っての依頼があるとは思えない
・例えば、道路にうずくまっている というような連絡をもらっても
 「まずねこを追ってみて」と話し、自力で動けるねこであれば
 保護されることはない

管轄の保健所に電話してみると (3/1 9:00)
・ねこの引取り依頼は、2月の上旬に1件あったのみ

環境事業所に、事故死体の有無を問い合わせようとしたけれど
お話中の連続であきらめた

3/1 の今日も、19時ごろ、エサやりさんと会えるらしいから
「今後のエサやりのマナーについて」話し合うために
ねこを増やさないための TNR について協力を願うために
U駅に集まることになっている。

エサやりさんたちは、ねこの苦手な人たちであれば毛嫌いするような
カイセン君をとても心配している。
保健所に連れていかれたのならば、取り返したいと思っている。
ならばこそ、ねこのこれからの生き方のために、可哀想、かわいそうと
いうだけではなくて、苦情の出ないようなエサヤリをすることが
TNR でこれ以上増えないようにすることが、大切になることを
分かってもらうえるチャンスではないか・・・と感じている。

カイセン君とよくいっしょにいた、丸こいキジトラは、女の子だと
思って急いで捕獲したが、男の子だった。
今は、家のケージで緊張のかたまりになっている。
フードも食べたし、オシッコもして便通もあった。
耳カットと耳ピアスをしたこの仔をリターンさせて
U駅の TNR 第1号の広告任務を果たしてもらいたいなーー。



にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へ
にほんブログ村

U駅 行方不明ねこ その22011/03/02 14:59

丸キジ男 TNRねこ第1号の任務は大事だよ
3/1 19時ごろ、U駅の駐輪場に行くと、ニーナさんもやってきた。
彼女が、駐輪場の管理人さんに聞きに言っている間に
付近の郵便局の周りを見たり、隙間を覗いたりしたが
やはり、白黒カイセン君はいない。

そこへ、オアシスさんが、里親さん探しのねこのトライアルを
すませて駆けつけてきて、雨上がりの寒空のもと
・この駐輪場でエサやりをしていくことができるのか?
・フン尿がたまるという側溝はどこのこと?

と、話していたら、トライアルに同行してくれたうさ吉さんもきて
いつもは駐輪場まではやってこないという、グレーハチワレ長毛の
体格のしっかりした、たぶんオスにごはんをあげて、片付け
明日の、白子ねこ捕獲などの打ち合わせをして帰っていった。

すると、エサやりさんの1人が現れたから、白黒カイセン君のことや
今後のエサヤリのこと、TNR で増やさないようにしていくこと
などを話し合っていた。

どうやら、白黒カイセン君は2才くらいで、1カ月くらい前から
カイセン皮膚炎の状態がひどくなり始めたが、目の状態は
よくなっていて、駐輪場から出て行かなかったのに、
ビルの隙間に入っていくようになったらしい。

毎朝、その人が出勤するときは、駐輪場はキレイで、エサが
バラまかれていることはなく、それは、夜勤の方が
掃除をしているからだ という話。
ただ、その夜勤の方は、出勤のさいに、急いでいるため
エサをパラパラとまいていくとのこと。
他にもエサを与えている人がいるのだから、その人には
夜勤あけの掃除だけ頼めばいいのでは?

とにかく、駐輪場の自転車付近に、餌を置いていいとは思えず
エサやりのルールなどを守るよう話合いができてからでないと
今後の交渉のお願いまで発展できないと思う。

そうこうしていたら、エサやりのホームレス風のおじさんがきた。
このおじさんは、ねこの捕獲の話をしてから、どうも勘違いしていて
ねこを、犬を捕まえるような道具で捕獲すると思い込んでいるのだ。
だから、丸キジ男を捕獲できたときに、捕獲器に入ったそのねこを
見せてあげたのに、TNR のことをまだまだ疑っているらしい。

そのおじさんは、「ちょっとまえに若い男の人たちが、ねこを捕まえていった」
「だから、このへんのねこはいなくなっているよ」というのだ。

「えーーーっ、それはどんな人? どんな道具で??」と
私たちは、詰め寄った。おじさんは、私たち女性4人に取り囲まれた。
「なんとかねこの会 というけど、名前はいわないよ。
あんたたちと同じ仕事だから、商売敵?
もうはやく家に帰っていたほうがいいよ。」

『ねこを捕まえるのを見たの? ほんとうに? 何人で?』

前歯が1本しか見えないこのおやじは、捕まえるところを見ていなかった。

しかし、ねこがいなくなっていく という話とは合うし
いつもは優しく餌をあげていて、いきなり捕まえる という話は
それを請負う業者がいるような気もして、
【このおやじ、早くほんとうのことを吐け】と、見つめていると
あーーーっ、白黒カイセンが走っている!!! と気づいた。

抗生剤が効いてきて、目がよく見えるようになったらしいのか?
でも、ほんとに本にゃんか? とちょっと信じられなかったけれど
もうちょっと、白の部分が多くなかったっけ? とも思ったけれど
まあ、ちゃんと生きていて、どこかのビルの隙間にでもいたんでしょ。

おやじのホラ話が強風にのって、白黒カイセンの耳に届いたかな?

明日、駐輪場でいつものように、たむろしていれば、カイセン君にきまり。

抗生剤をあげて世話をしていたエサやりさんが
「ゆきちゃああーん」と呼んだのがとてもおかしかった。
白黒カイセン君は、母ねこと思われていたから、女の子の名前を
つけられ、目が悪くて皮膚炎のため、それほど邪険に追い立てられずに
自転車のカゴの中で寝ていても、大目に見てもらえていたのかもしれない。

この場所には、TNR したねこ という存在が必要だと思った。
丸キジ男は、元気に回復し、イラツキ、怖い威嚇をするようになったから
寒いけれど、リターンさせて、広告塔になってもらう。



にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へ
にほんブログ村

フジッコのお嫁入り2011/03/03 15:01

最後のツーショット みくにもオファーがきている
2011年2月19日(土) 13時ちょっと前から、あたふたと準備開始。

いつさとの里親会情報でも告知させてもらっているが、
ここのアクセス数はあまり増えない。
まだまだビギナーの私たちのグループ名はそれほど認知されていない。
でも、9月から毎月1回開いてきたこの「お見合い会」には
それと分かってきてくれる人たちが増えてきた。

そのおじちゃまは、13時半ごろ、静かにやってきた。
足がやや不自由で杖を使い、靴をぬぐのに、イスを頼まれたから
ウサ吉さんがさっとパイプイスを用意し、おじちゃまはそこに
腰掛けてなれた手つきで靴を脱ぎ、しずかに部屋に入った。

私はてっきり、付き添いの人があとから来るのだろうと思っていたら
その方は1人で、部屋にはいってもパイプイスにすわって、
あまりはっきりしない言葉ですこし話をしてくれた。

・6月に退職して、これからと思っていたら、9月に脳梗塞
・手術入院してから、リハビリをしていて、今は運転もできる
・ねこを飼いたいが、これまでは断られていた・・・

おじちゃまに、「抱っこしてみたいねこはいますか?」と聞いてみたら
ストレートに、フジッコを指差した。それで、フジッコをケージから出して
おじちゃまの膝の上にのせたら、ふわーーっと支えていた。
フジッコは逃げるのではないか・・・と心配する私をよそに
大人しく膝のうえにいて、おしゃまなフジッコはじっとしていた。

「温かいね」という言葉が耳に残っている。
意外なほど長く、フジッコは抱っこされていたが、すこし動きだしたので
ケージに戻し、そのおじちゃまはトイレに行かれた。

その間、私は他の参加者や相談者のひとたちと話をしていて
おじちゃまがいつトイレから戻ったのか気が付かずにいたけれど
オアシスさんやウサ吉さんが話をきいてくれたらしい。

おじちゃまは、フジッコ以外のねこを抱っこしようとはせず
オアシスさんにねこを飼いたい気持ちを話していたとのことで
誰もねこを連れていかないなら、家の仔のだれかを・・・と
内心決心していたと、彼女が後から話してくれた。

おじちゃまに、気軽にトライアルのことなどを説明してみたら
「やる」という。どのねこで? と、まさか? と思ってきいたら
「フジッコ」を指差してくれた。
数箇所の里親会か里親さん探しをしている人に断られているから
おじちゃまも内心は だめもと のような気持ちがあったとは思う。
「いいかね?」と言われるから、「連れてっちゃいますよ」と答え
用意してもらうものがたくさんあるし、フジッコは、最初は
ひきこもるだろうから、今使っているトイレやおもちゃなど
いろいろ持っていくことにした。

そして、翌日の10時に、お伺いする約束をし、譲渡誓約書の
説明をして、住所を確認し、治療費のことも説明した。
おじちゃまは、「嫁さんがくるみたいだ」と照れながら、
またハイプイスに腰掛けて、靴をはいて帰っていかれた。

『高齢で、独り暮らしで、病気のあとのリハビリ中』 のおじちゃまの
ケースは、賛否両論だったが、高齢と言うのは見た目ふけているが
60代後半だし、独り暮らしだけと近くには妹さん家族がいるし
運転だってできるんだぞっっ。

2/20 10時より早く、オアシスさんといっしょに訪問したそのお宅は
きれいにリフォームされ、片付けられ、フローリングのバリアフリーに
なっていて、フジッコがおもいっきり走り回れるスペースがあった。

月に1回くらい電話します というのを譲渡誓約書に書き込んで
フジッコのトライアルが始まった。
--- つづく ---



にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へ
にほんブログ村

フジッコのお嫁入り -- その22011/03/04 14:44

フジッコ 良い里親さまをみつけました
フジッコのトライアルの翌日

2月21日 12:35 おじちゃまから電話あり
「ねこがどこ探してもおらん」 と、不安感いっぱいの声
確認したこと
・フジッコは、トイレをして、フードもすこし食べた
・そして引きこもったから、寝るときは寝室のドアをすこし開けておいた
・今朝から姿を見せていない、探しても見つからない
・ベランダへのドアを開けていないから、出てはいない

隠れるのうまいですからねーー、と答えて
明日までまって、まだ引きこもりのままなら、夕方伺います。
ということになった。
このとき私はランチ中で、もぐもぐしながら答えたのだった。

フジッコは利発だから、見つからないようなところに隠れたな、
押入れのフトンの隙間じゃないかな? と内心思っていた。
里親さまから 「ねこいない」 コールを受けたのは初めてだった。

2月21日 12:45 おじちゃまコール
「ねこがいた!! 台所の裏」(*^。^*)(*^。^*)
不思議なことに、おじちゃまの口調はだんだんビシッとしてきて
ねこを探すという緊張感や集中は、ひょっとしてリハビリ向き?

トライアル1週間を経過したころ、私から電話をかけたら
「おうちゃくになっとる」と言われるから大笑いした。
最初のとき、トイレ掃除用のスコップを忘れたから、
そろそろ正式の確認に伺う口実にして、再訪問したい。



にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へ
にほんブログ村

フジッコのお嫁入り -- その32011/03/07 13:50

おじちゃま、顔のモザイクなしです
3/6 ちょっと時間ができたから、フジッコの里親おじちゃまを訪問

フジッコは、ピンポンに驚いて、テレビの裏に隠れていた。
それでおじちゃまがそっと抱いて出してくれたら、走って逃げて
爪とぎBox の中に入ってしまった。

なるほど、フジッコは、ちゃんと私のことを忘れて、この家で
好きなように走って、おうちゃくしていることが分かった。

トレイはちょうどいい高さのダンボール箱にはいっていて
砂取り用のスコップが2コも用意されていた。
ねこ飼い経験の長い妹さんがいろいろ面倒をみてくれていることが
分かり、ほんとうにホットした。
キャリーバッグも、妹さん宅のねこのお下がりで可愛い布製。

おじちゃまの話
「なんでも妹に聞いとる。"ウンチが黒い" とか "オシッコが黄色い"とか」
「カリカリフードでウンチは黒い とか それはねこのクセ とか
教えてくれる」とのことだった。

フジッコは、おじちゃまの膝にのって、フミフミして、ちょっと噛み付いて
叱られたり、おじちゃまのジャージにツメをたてたりしているとのこと。

それで、爪とぎbox から、フジッコを抱きあげてツメを切ってあげた。
フジッコは、とてもおとなしく、とても簡単にツメを切ることができた。

ヘルパーさんがくると、爪とぎbox の穴から顔を出して観察しているらしい。
フジッコは、もう私のそばには寄ってくることはなく、
おじちゃまのそばにいて、時々ふわーーっと抱っこされていた。

焼き魚をねらったり、カーテンレールに乗って降りられなくなったり
トレイの砂を思い切り掻きだしたりして、世話をやいてもらっていた。

おじゃまは、治療費支援のことを覚えていてくれて、「金のあるうちに」
と言われて、ピン札を出してくれた。
月に1回くらい電話しますねーーといって、もうフジッコに会うことはない
と思って部屋を出たけれど、不思議と寂しくはなかった。
あんなに、「こんなに私にくっついていて里子にいけるかな?」と
心配していたフジッコは、ちゃんと里子になっていた。
リレーの赤い糸を、フジッコはちゃんと引き寄せたんだなーー。

みくのために、デッカイ先住ねこのいるお家を探す決心がついた。



にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へ
にほんブログ村