命に違いがあるのではなく、視野が異なる2016/12/20 21:31

猫の殺処分・TNR 頭数 推移

私たちは、月に 1度の月例譲渡会を開催しています。

ネコ・猫・ねこの里親譲渡会

↑ の、いつさと 「里親会情報」 にも書いているとおり、
私たちの譲渡会開催の目的は大きく2つあります。
「命のリレー」 と 「啓発」

それを、「減らす」 「繋ぐ」 「育む」 という具体的な方法で目指しています。



「命のリレー」と は、文字どおり、保護した猫 (子猫には限らない) を
里親さんが見つかるまで世話をし、新たな飼い主に繋いでいくこと。
メンバーは、限られた自分の時間のなかで、TNR は忙しいし、
リターンした猫の見守りは休めないし、保護猫の世話もあるし、
自分のことは後回しにしながらの毎日。

メンバーは、車で餌やりをしながら餌場を回るようなことはしていない。
皆、自分の家の周辺で、リターン猫を見守り、給餌に通っている。

名古屋市の猫の殺処分数は減ってきている。
それは、H23年からはっきりと分かる数値に現れている。
どれほど、福祉局や愛護センター、保健所に説明してきたか。
なのに、名古屋市動物行政は、この猫の殺処分大幅減少の
最大の要因が TNR であることを認めない。

愛知県は長年、猫の殺処分数のワースト1だった。
でも、平成20年度から27年度までの、猫の殺処分数削減高を比べれば
おそらく、全国で 5指に入るはず。

名古屋市の猫の殺処分数は、急激に減少したあと、H25年以降はほぼ横ばい状況。
今後も、殺処分数が増える年度もあることを想定して、考える必要がある。

このところの横ばい状況をさらに、減少させるには、TNR のいっそうの拡散しかない。
しかも、それを目指さなければ、名古屋市の猫の殺処分数は、もうこれ以上、減らないような気さえする。
それでは、殺処分ゼロを意を決して目指してきた人たちの努力は報われない。

TNR は、地域猫活動ではない。地域猫活動とは、その先にあって、目指すもの。
でも、人間関係がゆがむほどのトラブルが生じていないエリアであれば、
TNR で猫の繁殖を抑え、その後の見守りを続ければよいのであり
なにも、「目指しましょう。地域猫活動」 と唱えなくてもいいと思っている。

愛護センター あれこれ -- 2 で、
「愛護センターは、譲渡ボランティアに、犬や猫の里親探しを依頼しているのだから、せめて、合同譲渡会くらい開いて、譲渡に協力するべきでは?」
と、センター長に要望したとき、後日却下されたが、その理由の中には
「譲渡ボランティア自身から、そういう要望はでていない」 というものがあった。

名古屋市ホームページ公開の PDF 資料より

H25年度 犬の譲渡数 103匹 / 猫の譲渡数 320匹
 譲渡ボランティア登録数  --- 団体 28 個人 5
  犬譲渡頭数  44匹/103匹 --- 約 42.7% をボランティアが担う
  猫譲渡頭数 156匹/320匹 --- 約 48.7% をボランティアが担う
H26年度 犬の譲渡数 132匹 / 猫の譲渡数 416匹
 譲渡ボランティア登録数  ---  団体 31 個人 6
  犬譲渡頭数  53匹/132匹 --- 約 40.1% をボランティアが担う
  猫譲渡頭数 159匹/416匹 --- 約 38.2% をボランティアが担う
H27年度の資料は、健康福祉局の担当者にメールで催促しているが
いっこうに公開されていない。

名古屋愛護センターから譲渡された猫 416匹のうち、譲渡ボランティアが
担っている頭数は 約40 %
しかし、里子猫になれず、譲渡ボランティアの家で保護を継続されている猫の
頭数はけっして、明らかにはされていない。これは秘密らしい。

私たちの譲渡会では、譲渡ボランティアの保護猫の参加を断っている。
里親探しをしている猫の重要度に違いなどありはしない。
早く保護猫から卒業させたいという気持ちは、保護主であれば同じ。

では、なぜ、断るのか? 今後も、受け入れることはない。

私たちの譲渡会では、一般参加の人も受け入れている。
ただし、参加希望のメールに対し、その猫を保護した経緯を必ず確認する。
初参加の希望者にたいしては、多少甘く確認する。
でも、2回目以降の参加希望については、初回のときに、TNR の必要性を
説明したにも関わらず、なぜ、同じ場所、同じ町内で、また子猫を
保護しているのか を、メールで質問する。

譲渡会参加のやりとりは、必ず、メール。
電話で聞くこともあるが、その場合はたいてい、断っている。
なぜなら、電話は、圧倒的に、保護依頼、譲渡丸投げが多いからだ。

2016年は、いつもの開催場所であるコープ本山が、耐震工事だというからしばらく譲渡会を休んでいた。

9月に再開したから、まだ3回くらいしか開催していないのだけれど、 この間にも、何人もの一般参加希望の方からメールがきていた。
そして、ほぼ全員の人たちの参加を受け入れることにしたけれど
なぜか、一般参加の7割くらいの人たちが、譲渡会の前に
保護猫の里親さんを見つけだしていて、それを知らせてくれて
参加しないですんだ というケースが増えている。

その人たちからのメールでとても印象に残っていることは
「そちらの譲渡会に参加できる という安心感から、自信をもって
 保護猫の希望者とやりとりできて、譲渡を決めることができました」

来月には譲渡会に参加できるから、あせって、人に頼み込んで
里親さんになってもらわなくてすむ・・・と、思えるらしい。
これは、いいことだと実感している。
里親詐欺にひっかかることを防ぐためにも、譲渡会に参加することは
重要と思っているし、譲渡会にくるほどの腹黒い里親詐欺や業者はいないだろうから。
(なんせ、名古屋愛護センターですら、譲渡詐欺にひっかかっている)

そして、そういう、「里子になれました。譲渡会への参加をキャンセルします」
というメールをくれた人たちからは、2度目の参加希望メールはきたことがない。

TNR をするなら、捕獲のやり方から捕獲器の貸し出し、病院の手配まで
サポートすることをメールで説明して、私たちはいわば、手ぐすね引いて
その猫が保護された場所で、2度めがないように・・・と対応している。

その参加希望者が TNR する猫が、1匹だけであっても、その猫から
生まれていくはずだった繁殖を防ぐことができる。

TNR を拡散するには、地道な啓発とサポートしかない。
(サポートは初回のみ。よほど下手であれば、2回めもあり)



譲渡ボランティアは、愛護センターから、子猫を預かるとき、
その子猫が持ち込まれた経緯や場所を確認しているのだろうか?
愛護センターは、それを説明しているのだろうか?

それがもし、その譲渡ボランティアの自宅に近いところだったら?
または、どれほど悲惨な環境におかれた子猫であったのか、
確認しようとは思わないのだろうか?

ここが、譲渡ボランティアというシステムの矛盾の一つだと考える。

持ち込まれた子猫だけを救えれば、それでいいのだろうか?

その子猫が発見された場所はどのような状況なのか?
その母猫や数匹の成猫を TNR することで、そのエリアの繁殖を抑えられるかもしれない・・とは考えないのだろうか?

ここが、猫の殺処分を減らしているために不可欠な、視野や想像力の問題になっていく。

愛護センターに持ち込まれる猫を減らさない限り、殺処分数の大幅な減少は見込めない。

これが 「減らす」 という手立て



次に 「繋ぐ」 という手立て

譲渡ボランティアはなぜ、子猫の多いシーズンだけ、しかも子猫だけを
引き受けることで、「命」 を繋げている と言い切れるのだろうか?

なぜ、1年中、続けないのか?
なぜ、飼い主が持ち込んだ、人なれした成猫を引き出してあげないのか?
犬の場合は引き出されているのに・・・。

命に違いはないでしょう・・と言いながら、譲渡ボランティア自身が
引き出すときに、または、愛護センターで受け取るときに選択をしている。

これが、名古屋市の譲渡ボランティアシステムの大きな矛盾の二つめ

この矛盾を説明できるような、名古屋の動物行政の職員はいない。
努力しているという動物行政の職員の顔を見てみたい。
「行政は中立ですから」 という言い訳で、現実に猫が生きている場所に
向き合わない、保健所職員が多すぎる。
(この案件は、また後日、記録します)



飼い主のいない猫の命には、違いはない。
保護猫の譲渡の重要度に違いはない。
でも、名古屋市の動物行政を変えていくことは、おそらく、譲渡ボランティアシステムではできない。



「育む」 という手立て

これが、もっとも難しい段階。
「育む」 必要のあるエリアにこそ、地域猫活動が必要となり、
それ以外に、対応策があるとは思えない。

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植田公園 協力者募集中2016/12/23 23:58

協力者募集中

植田公園やその周辺で生き延びていくしかない猫への
餌やりに協力してくださる方を、募集しています。



植田公園の TNR は、よろず相談会で確認した頭数をクリアできた。
でも、問題の繁殖現場である、中華店が突然、餌やりを放棄した。

餌がほとんど出しっぱなしだった状況から、一転、まったくなくなってしまった。
なぜ、こういうことができるのか、理解に苦しむ。
というより、理解などできない。

こうして、餌をもらえなくなった猫が、15匹ほど、植田公園や
中華店から公園までのルートにある駐車場などに隠れて
お腹を空かせて、餌コールをするようになっている。

中華店に、例の 「ネコにむやみにエサをやらないでください」 という、
看板がたったわけではなく、店の裏側があまりに汚くて、
それを見下ろす位置にある住宅や、隣接する薬局から
強いクレームが出たため。

そのクレームに対応したのか、近くの交番の警官がその中華店に
注意にでむき、「餌をやるな」 と言ったらしい。
このことの連絡を受けた、保健所は、猫トイレをその店に持って行った。
でも、中国人店主の反応は
「私、忙しい。時間ない。手術のお金は出せない。
 そのトイレ、無料ならもらう」

トレイを持参し、手術に応じる話までこぎつけた、この保健所職員は
「あのときは、まだ、店の裏側は、けっこうキレイにしてました。
 プランターで、いちご や、野菜を育てていて・・・」

しかし、11月半ばに確認したら、猫トイレらしきプランターはなく、
枯れたような植物の残骸らしき物がプランターから生えていた。

訪問し、注意した警官は、餌やりをやめても野良猫は飢えない と、
話すようなタイプ。たしかに、飢えないのかもしれない。
そして確実に、その中華店からは離れていく。
中華店の半径 50cm 以内から、猫の姿が見えなくなれば、それでいいのだろうか?
その軽はずみな注意で、さらに広い範囲に、猫のトラブルが広がっていくだけなのだ。



植田公園で、これまで設置してきた、水容器はすべて行方不明。
皿を使い、その後の掃除をするような餌やりに変えていこうと
何度も置いたプラスチックやガラスの餌皿もすべて取り去られた。

そして、病的に繰り返される、皿に入れた猫フードの廃棄。

植田南コミセンに、「植田南学区区政協力委員会 御中」 という要望書や
月に一度の進捗状況の報告書を、出してきた。
その報告書には、皿の盗難、皿にいれたフードの廃棄について
寄せられた情報を記し、それが誰なのかも、明記した。

しかし、ここの町内会からの返答は
「町内会の役員としてこれまで協力してくれている人なので、
 そのようなことをするとは思えない」

ようやく、町内会で、植田公園の状況について話し合いが実現したが
「これまでも確認してきたように、これからも見守る」 という、
これまで、いったい誰が? どのように? 何を見守ってきたの?
と、問いただしたくなるような、お粗末な返答だった。

そして、餌を捨てたことがある、とカミングアウトしたのは、
年配の女性の町内会役員で、
「むやみに・・という看板がたっていたから、この餌がそうなのか」
と、思って捨てた・・・と、のたまったらしい。

ここでも、この看板の弊害がはっきりでている。
む や み に という、つかみどころのない、グレー色満載の
木端役人チックな文言が、「皿にいれられた猫フードを廃棄してしまう」
という、とんでもない行為を導いてしまうのだ。



しかし、クスクスと笑いたくなることもある。

すでに誰もが 「犯人はお前だろ」 と分かっている男性役員も
「TNR ということが行われているので、これまでのように
 猫のことや、餌やり、フン掃除を見守っていきましょう」
という、道徳的な町内会に参加しているわけだから、
しかも、自分ではない、他の役員の女性が
「私、あれがいけない餌やりなんだと思って、捨てちゃいました・・」
とかなんとか発言するのを、聞いていたわけだから、
しかも、この男性役員は、しゃあしゃあと
「妻は、猫好きなんですよ」 などと言っているのだから
まあ、当分は傍観しているのではないだろうか。 (*'ω'*)



12/21 (水) 14時半~ 天白保健所に行き、
T課長と、M職員に、TNR の報告をして、今後のことを話してきた。
そのとき、これまでとは趣旨を変えたチラシを見せた。

これは、「厳しく書かないで、やんわり批判して、皮肉る」 というチラシ

それを見せると、T課長が 「町内会の名称も入れていいか確認してみます。」
と、提案してくれて、後日、町内会の名称もいれていいことになった。

T課長、ありがとうございます。
今年最後に、役に立ってくださいました。

このチラシ、日進市のにぎわい交遊館で、「愛知・地域ねこ応援団です」
といって、用紙を持参すれば、コピーは無料だから、たくさん印刷してきて、
たくさん、ポスティングしてやります。
(天白トラブルゼロ!? は、団体会員になってますから)



このブログに、貴重な情報を寄せていただいた方々。
本当にありがとうございます。
植田公園に、また水容器を置きました。2コ
そこには、町内会の名前、保健所の名前を書いておきました。
周りはみんな知っているのに、本人は気づいていない男性は
その容器を捨てるとき、きっと文字を読むでしょう。
これまでも読んでいたはず。でも今度は、町内会の名前が釘を刺すと思います。

「ネコにむやみにエサをやらないでください」 という看板が招いた
妨害の数々で、皿を使って給餌し、食べ終わるのをまって片付ける
という餌やりを断念しましたが、猫の餌やりは続けていきたいと思っています。

中華店から流れてきた、とても太っている猫たちの不妊・去勢手術は
来年 2017年から、始めます。

でも、もう、寄附金は使い切りましたので、今度は、税金を使います。

世間はクリスマスですが、24日と25日で、寄附金で行った活動の
収支報告書を作り、寄附を寄せてくださった方々に郵送で報告いたします。

このブログには、その収支報告を載せます。
でも、このブログは、何年放置しようと、スポンサー広告は出ませんが
アップできる画像は1コだけなのです。
それで、収支報告書は、テーブルを組んで、このブログに出します。
左右スクロールが必要になって、読みにくくなるとは思いますが、
目を通していただけると、幸いです。

12/30 (金) は、愛知・地域ねこ応援団 と 3710村の大ボスである、
セイケさんのお宅で、ブリしゃぶの忘年会です。
どうやら、笑って年を越せそうです。

植田公園で、餌やりに協力してみようと思う方、ぜひ、ご連絡ください。
foster.niji * gmail.com (* を @ に変えて、メール願います)

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寄附金での TNR 等 収支報告 -- 修正2016/12/25 22:38

ご寄附やご支援をいただいた方々、本日 (12/25) X'mas の夜に報告書類一式を投函いたしました。

12月26日、ATM で記帳して確認しましたら、M様より、振り込みがありました。本当にありがとうございます。
実は、フードをもっとたくさん買っていて、収支記録を作成しながら、 「まずい・・、買い過ぎている」 と思って、30袋としておきました。
M様からのご寄附のおかげで、フード 40袋の購入に正しく修正し、ご報告いたします。



植田南学区周辺 TNR 収支報告
月/日明細頭数寄附支出残高備考
11/07M様・K様・Ⅰ様・M様・T様・K様  145,000  145,000 
11/09アメニティ動物病院3  32,400 112,600手術+
レボ+
ワクチン
11/09しっぽ動物病院2  13,220 99,380手術+
レボ
11/16しっぽ動物病院2  13,220 86,160手術+
レボ
11/21すぎうら動物病院1  5,400 80,760手術
11/23しっぽ動物病院1  6,610 74,150手術+
レボ
11/30しっぽ動物病院2  13,220 60,930手術+
レボ
12/07すぎうら動物病院2  10,800 50,130手術
12/14すぎうら動物病院1  6,696 43,434手術+
レボ
12/21すぎうら動物病院2  10,800 32,634手術
12/22しっぽ動物病院1  6,610 26,024手術+
レボ
11月公園猫用の物品   3,117 22,907餌皿
容器他
12月M様  3,000  25,907 
12月猫用レボリューション   9,680 16,227 
12月猫用レボリューション 追加   4,800 11,427 
12月楽天市場 公園猫の給餌フード   11,600 ▲17340個
  TNR 17匹17 148,000148,173 ▲173 


ご寄附やご支援のおかげで、17匹を TNR し、今後の餌やり継続のためにフードも購入できました。(銀のスプーン 900g 40セット)

12月に購入したレボリューションは、12月下旬~2017年1月以降の、「なごやかキャット」 補助金での手術猫用です。
この補助金は手術費用のみを助成するため、捕獲した猫に、先にレボリューションを滴下しておき、病院に連れていきます。

100均ショップで、水容器や餌皿などを購入しては、公園に置き、マナーのある餌やりに変えていこうとしましたが、毎回取り去られ、餌やり協力者が消えていきました。(購入数 約40品 -- 全品盗難)

今は、ごく少人数で継続しています。
表立っての嫌がらせはなくなりましたので、餌やりのときに妨害されることはありません。

これからは 「終わり良ければ総て良し」 を目指していくのみです。

一同、心から感謝申しあげます。本当にありがとうございました。

植田公園は、常に、協力者を募集しています。
植田公園で、餌やりに協力してみようと思う方、ぜひ、ご連絡ください。
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植田公園 協力者募集中 -- 22016/12/26 21:51

25日の X'mas 収支報告を達成できて、今朝は30分も寝坊した。
あわてて、保護猫たちに餌を出し、トイレ掃除して、餌の食べ残しを
3皿くらいにまとめて、ところどころに置いて、またトイレ掃除して、
朝ごはん抜きで出勤。

そしたら、セイケさんから、築地で行う第1回譲渡会のチラシの
確認依頼のメールがきていて、職場についてからこっそりと見た。
でももう、港保健所に添付メールした・・とのことで、
第2回め以降に使えるように、レイアウトや文字サイズを変更して送信。

築地での譲渡会は、私自身の保護猫を連れていくつもりはなく、
受付やら、啓発パネルやら、運営スタッフとして協力する。



今日の26日、久しぶりに ATM に行き記帳してみると、なんと
3000円も振り込まれていた。
収支報告一式を投函してあるから、その方々には修正報告はなし。
25日のブログで作った、収支のテーブルに1行追加し、これで本当に収支決算になった。



11月、TNR に取り掛かるとき、猫用ドライフードの、スマック 7kg を
4コも支援いただき、これを餌やりさんたちにも分けて、公園猫には
ドライフード と 水 という餌やりを行いながら、毎週火曜に捕獲に通って、
水曜には動物病院へ預け、木曜日の19時までに迎えに行き、
保護した場所と同じ所へリターンしてきた。

支援していただいた、1袋 7kg のスマックは、2カ月ほどで消費された。

それで、今後の餌やりを考えると、15匹くらいの猫が、公園やら
中華店付近やらの、気に入った隠れ場所にいて、餌を待っている。
この猫たちへの給餌は、1日1回で十分。
7kg から、フードを小分けしては給餌に出かけ、皿などを片付けていた餌やりさんたちの苦労はまだまだ続いている。

それで、1回の給餌に、1袋 1kg くらいなら、それを全部出してもいいし
待っている猫が少ないときには、余るだろうから、それを次回に与えればいい。
そう思って、楽天のバーゲンを探してみると、あったのだった。

銀のスプーン 1袋 900g (300g × 3コ)、290円
ただし、賞味期限は 2017年 1月
そんなのどうってことないから、買えるだけ買っとくことにした。

収支報告を Excel で作っていたら、このフードの買い過ぎで、
3000円ほどの赤字になっていた。
12月の下旬に、手術猫に前もって滴下する、レボリューションも
買いだめしたから、「むむっ。ちょっと計算をまちがえちゃった」
と、思っていた。

そんなところに、ATM で印字された 3,000円!
光り輝いて見えた。「これで、収支が合う」

290円の銀のスプーンは 40袋 購入し、そのうちの 20袋が、
餌やりの核となっている人のお宅に届くことになっている。



植田公園やその周辺で生き延びていくしかない猫への 餌やりに協力してくださる方を、募集しています。

植田公園で、餌やりに協力してみようと思う方、ぜひ、ご連絡ください。
この銀のスプーン 900g を給餌用に使っていただけます。
foster.niji * gmail.com (* を @ に変えて、メール願います)


明日は、協力者募集チラシのポスティングの日!



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猫の殺処分の内訳-- 引取り数/負傷猫の収容数2016/12/29 23:19

平成27年度


環境省がホームページで公開している、「犬・猫の引取り数及び負傷動物等の収容状況 (都道府県・指定都市・中核市)」 に、犬・猫の殺処分数の内訳が詳しくでている。

「環境省」 統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」



「犬・猫の引取り数及び負傷動物等の収容状況 (都道府県・指定都市・中核市)」
-- 平成27年度

自治体名 猫の引取り数 合計 猫の処分数 (幼齢個体数)
成熟個体幼齢個体 返還数譲渡数殺処分数
愛知県532514 14 (0)383 (20)649 (448)
名古屋市1721188 0 (0)654 (572)709 (625)
豊橋市11216 0 (0)88 (84)139 (130)
豊田市34542 1 (0)187 (35)199 (7)
岡崎市40298 0 (0)127 (113)214 (185)
愛知県合計11002258 15 (0)1439 (824)1910 (1395)


自治体名収容数負傷猫の処分 (幼齢個体数)
返還数譲渡数殺処分数
愛知県3225 (0)3 (0)314 (29)
名古屋市1793 (1)17 (11)164 (57)
豊橋市140 (0)0 (0)14 (4)
豊田市2081 (0)51 (39)156 (59)
岡崎市442 (0)7 (2)35 (12)
愛知県合計76711 (1)78 (52)683 (161)

この表の 「愛知県」 というのは、名古屋市、豊橋市、豊田市、岡崎市 以外の市町村のこと

そのエリアの管轄を 「愛知県動物保護管理センター」 が行っており、その内訳は下記のとおり

本 所 … 瀬戸市、碧南市、刈谷市、安城市、西尾市、知立市、尾張旭市、高浜市、豊明市、日進市、みよし市、長久手市、東郷町、幸田町

尾張支所 … 一宮市、春日井市、津島市、犬山市、江南市、小牧市、稲沢市、岩倉市、愛西市、清須市、北名古屋市、弥富市、あま市、豊山町、大口町、扶桑町、大治町、蟹江町、飛島村

知多支所 … 半田市、常滑市、東海市、大府市、知多市、阿久比町、東浦町、南知多町、美浜町、武豊町

東三河支所… 豊川市、蒲郡市、新城市、田原市、設楽町、東栄町、豊根村



犬も猫も、「引取り数」 が、殺処分数に直結する・・・と、環境省は示したいらしい。
かつ、負傷動物を収容し、その後に死んだ頭数を、引取りの犬や猫の殺処分数とはっきり分けて示したいのだ。
負傷して持ち込まれたり、連絡があって収容した、犬や猫が死んで処分となるのは、飼い主による明確な持ち込みとは異なるから。

この引取り数は、飼い主の持ち込み (有料)、所有者不明の引取りに分かれている。
つまり、飼い主からの持ち込みは、処分目的というか、殺処分されることを前提として、それを容認して、持ち込まれる頭数。
持ち込まれた段階で、ほぼ殺処分を意味する。

名古屋愛護センターによると、業者からの持ち込みは、断っているらしい。
これを信用するかどうかは、個人の意識の問題だから、ここではスルー。

所有者不明の猫の引取り数については、これまで、自活不能猫 などと称されていた、幼齢個体がその8割以上を占める。

庭で産み落とされていた・・・、公園等で段ボールに入っていた・・・、動物病院の前に捨てられていた・・・、etc.

この、所有者不明の持ち込みの猫の、幼齢個数を減らすことが、TNR の最大の目的であり、必ずその効果がでるものと考えている。
というより、TNR 以外に、幼齢個数の持ち込み数を減らす手段はない。

名古屋市の動物行政の職員は、いい加減、このことを理解してほしい。
いや、たぶん、理解はできている。認めないだけ。

ちなみに、名古屋市の 「猫の殺処分数」 の 譲渡数 654匹、その中の幼齢個体は 572匹
まだ、名古屋市健康福祉局の職員の怠慢のため、平成27年度の
実績数の公開がないが、572匹の約40% を、譲渡ボランティアが担っているはず。

でも、この表や、環境省の公開資料を見てもはっきりと分かるように、
国にたいして、譲渡ボランティアがどれほど担っていての、譲渡数なのかは、どこにも明記されていない。
名古屋愛護センターの職員は、譲渡ボランティアの苦労を労う言葉をかけるだろう。
しかし、譲渡ボランティアによる譲渡実績は、すべて、名古屋愛護センターの実績として、環境省へ報告されている。

名古屋愛護センターは、「そのようなことは、他の自治体もやっている」 と言うだろう。
しかし、他の自治体のなかには、そこの愛護センター内で、愛護センターの犬や猫だけではなく、一般参加者を含めての、譲渡会を開催していく動きがでてきている。

自分たちに都合のいい情報のみに固執せず、名古屋愛護センターは
譲渡ボランティアのために、または、自分の飼い犬や飼い猫を手放すことを
余儀なくされる市民のために、センター内での譲渡会開催を本気で考えてほしい。

「犬の殺処分を減らすために、寄附をしてください」
と、広報なごや (No. 825) で、訴えるまえに、企画することは多々あるはず。



そして、「負傷動物の引取り」 の、猫の頭数表を見ると、
名古屋愛護センターでは、収容した 179 匹のうち、164匹は、そのまま死んだか、治癒することなく殺処分されている。

事故に遭い、または、虐待や餓死寸前などで、持ち込まれる猫は、
愛護センターでは、治癒されない。

そのような技能のある獣医師はいないから。

でも、愛護センターに持ち込むことしかできない市民も大勢いるだろう。

持ち込まれ、収容された負傷猫に、耳カットがある場合、
その猫が発見された場所から、基本的には管轄の保健所に連絡が入る。

2015年には、天白区の八事駅付近 (町名は伏せる) から収容された、グレーの猫に耳カットがあるから・・と、天白保健所から電話があった。

愛護センターから、そのグレーの猫の発見場所の連絡があり、
そのエリアの TNR の報告書を出していたから、私に連絡をくれた。
グレーの TNR 猫は2匹いたが、幸いなことに、収容された猫とは一致しなかった。
餌やりさんが確認して、判明している。
ちゃんと飼育管理されていることが分かり、ほっとした。

そのエリアには、他にも TNR している人がいるから、そのことを保健所に伝えておいた。
でも、やはり、収容された猫とは一致せず、生存を確認できたらしい。

愛護センターに収容されたグレーの猫は、誰がTNR したのかは不明のまま、息絶えたが、
この点だけは、愛護センターの姿勢を認めている。



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