町内 TNR 現場の乳飲み子2012/09/01 23:21

8/30 木曜日に捕獲したねこを、8/31 手術依頼
9/1 そのねこを迎えに行き、捕獲した場所へリターンに向かった。

熱田区の古い町並み、夏草がのびている空き地に捕獲器を置き
バネ仕掛けのフタをあけて、1分くらい待つと、中の黒猫は
やっと理解できたのか、脱兎のごとく走って逃げた。

次の捕獲器の設置場所を決めようと思って、そのままねこの逃げた、
空き地の奥に行き、十分に設置スペースがあるな・・と確認していたら
変なものを見つけた。

もう50年以上生きてきたけれど、初めて、捨てられた乳飲み子の
第一発見者になった。

それが乳飲み子だと分かるのに、数十秒かかり、死んでいるのではなくて
眠っているのだと分かった。
4匹のキジトラが団子のようにくっついて眠っていた。

すぐそばに、新聞紙があり、どうやらそれに包んできたらしい・・と
思ったとき、明け口を縛ったビニール袋に気づいた。
妙な袋だなと思って、中を開き、すぐさま後悔した。

ゴキブリホイホイのように作られた段ボールの間に、4匹の
きょうだいと思われる、ちびたちが、どうやら3体いた。
市販のゴキブリホイホイの3コ分くらいの大きさで
もちろん、手作りされていて、どういう粘着物を使っているのか
分からないが、乳飲み子が張り付いていた。
2匹は死んでいて、出口の一番そばに張り付いている仔は生きていた。
引き剥がせるか・・と思って、段ボールを開いてみたが
両側面に張り付いた2匹の死体が、それを阻んだ。
生存している1匹が、ミューミューなく。
この仔だけ引き離せるか・・と思って、ひっぱってみたが
皮膚が破れそうなほど、体毛がひっついていた。

この手作り段ボールホイホイで、窒息死させようとしたのだと
やっと分かった・・・。
思ったようには死なず、この空き地の奥に捨てにきたらしい。
断ボールホイホイの中の乳飲み子 3匹(2匹絶命)
新聞紙に包まれていたらしい乳飲み子 4匹(生存)

この町内で、TNR を進めてくれている、相談者に報告に行き
4匹はなんとか授乳で保護してみるが
断ボールにはさまれて死んでいる仔は、八事霊園に運ぶことを話した。



普段、乳飲み子を育てることはできない。
でも、今月なら、内緒で乳飲み子を連れて出勤すれば
ひそかに授乳もできるな・・と思った。

動物病院に行くのはもっと先にして、迷わず、うさ吉さんにメールし
フロントラインスプレーを借りに寄った。
うさ吉さんには、4匹の生存チビず を見せたが
さすがに、段ボールホイホイの中は見せられなかった。

へその緒、顔つきから、「生まれて3日くらいかな」との見立て。
ミルクは、シリンジ目盛り3 くらいを1回に飲ませればいいとのこと。
4匹のうち、2匹を引き受けるから無理しないで・・といってくれている。



うさ吉さんの家に向かって運転しているとき、段ボールホイホイの
虫の息のはずの仔が、ミューミュー鳴いていた。
粘着物と混じって、少し溶けかけたような体毛を切れば
助かるのかもしれなかった。
しかし、他の2匹の死体があまりに変で、それと接しているこの子を
助けることは辞めたのだ。見殺しに近いと思う。
ごめんね・・と思いながら運転した。
もうすぐ、日が変わり、9/2 になるけれど、まだ段ボールホイホイのまま
車の中に入れている。怖くて、取りにいけない。
まだ鳴いているかもしれないから・・・。

車から運び、仏壇の下において、線香をたててあげたいのだけど
まだ鳴き声がしていたら・・・と思うと、踏ん切りがなかなかつかない。



キジトラは全部で7匹生まれたのだと思う。
4匹はミルクも飲んだし、びーぴー鳴いて、そんなに危ない状態ではない。
3匹は、月曜日に荼毘にふす。

なぜ、TNR をするのか。
悲惨な死に方をする、子猫の誕生を阻止するため。
この町内の TNR を、3カ月ほど早く始めていたら
この7匹は生まれていなかったはず。
生まれたのに、こんなふうに死なせたくないからなのだ。



9/1 から、ブログを再開しなくちゃ・・と思っていた。
記録しておきたいことは、山のようにたまっている。

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コメント

_ そぶえ ― 2012/09/02 13:01

「見殺しに近い」ではなく、それは見殺しにしたんですよ。

なぜ、病院に直行しなかったのでしょうか。
「断ボールにはさまれて死んでいる仔は、八事霊園に運ぶ」とあったので、まだ息のある一匹は、すぐさま病院へ連れて行くのだと思いましたよ。まさか猛暑の中、車に放置して命が絶えるのを待っていたとは愕然としました。

今年の春頃からこちらのブログを拝見するようになり、保護活動やTNR、里親会など、猫のために尽力されている方なのだなと思っていました。それ故に、猫の命を大切にしない存在に対しての辛らつな言葉も理解できるものでした。

なぜこのような判断に至ったか、とても知りたい心境です。

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