里子ねこの逃走 -- 大治町2012/09/08 01:38

子ねこの情報を得て、ニーナさんはその付近を歩き回り
敷地内のえさやりさんを数軒見つけて、
「逃げた子ねこを保護するため、明日までえさやりを中止してください」と
お願いして回った。

翌朝、7時にニーナさんをピックアップして、キジトラの子ねこが
やってくるようになったという、お宅に向かった。
しかし、なぜかその前夜から子ねこの姿を見なくなった という。
木製の捕獲器を持参し、子ねこが入れるように扉を調整して設置し
しばらくその付近を歩き回った。

ニーナさんが発見していたえさやりさんは、ねこを判別して
そのねこにだけエサを与えている方が2軒。
それ以外には、敷地内に出しっぱなしのえさが3軒ほど。
この、おきっぱなしのえさやり宅は、ねこの個体確認をしているとは思えない。
したがって、情報提供を望める家ではないと思った。

8月上旬の盛夏のなか、捕獲器に入ったら、すぐに出さないと
熱中症になりかねない。
捕獲器を置ける場所は、ちょうど日陰になっていて、入れば
すぐに連絡をもらえることになっていた。
ニーナさんと付近を歩き回り、子ねこが隠れそうな日陰を探したが
姿はない。ときおり、小さな鳴き声が聞こえるのだけど
高層マンションなどがない一帯で、空をさえぎるビルもなく
声が聞こえる方向が、まったく分からない。

10時半ごろまで粘ってみたが、子ねこは現れず。
捕獲器をいったん無効にし、15時ごろから再度設置に来ることにして
一度帰宅した。

15時からは、連日通っているニーナさんは休憩にして
私が1人で設置に行き、近くの喫茶店で待機した。
すると、キジトラの子ねこと遊んでいたという成ねこが入った
という連絡があり、見に行くと、うすいサビのねこがいた。
「あー、メスねこだ」と思ったけれど、この暑さでは
TNR の手術予約もしておらず、サビを解放するしかなかった。

捕獲器設置に協力してくれている S-san に、もしまた別のねこが
入った場合の、逃がし方を説明して、帰宅した。
キジトラの子ねこが3日ほど、現れたというから、その子ねこがくれば
捕獲できると思っていたが、その日を境に、子ねこは姿を消した。
S-san 宅の裏のほうで、子ねこの鳴き声はしたそうだが
その鳴き声もしなくなり、情報のキジトラは幻に終わった・・。

ニーナさんや、K-san が、何度も捕獲器設置に通ったが
薄いさびねこがまた入ったり、大きなオスねこが入ったりで
お盆に突入し、捕獲器をいったん引き上げた。
この方には、またキジトラの子ねこがきたら、連絡をもらえることに
なっているが、あれっきり、再訪したという知らせはない。



ポスティングの配布地域を広げ、電柱にも掲載期間を書いて張り出したころ
コンビニから連絡がはいったという。
夜の11時半を過ぎたころ、ニーナさんから電話があった。
「コンビニにきたお客さんから、チラシのことを聞いて、
 店員さんから連絡がありました。キジトラの子ねこが夜になると
 やってきているそうです。」ということだった。

そのコンビニは、幻に終わったお宅とはまったく別の方向で
交通量の多い道路を挟んでいた。
店員さんが、捕まえられるようだったら保護してみる とのこと。
このとき、ニーナさんはかなり焦っていたようだった。
22時を過ぎているというのに、うさ吉さんに今から車で言って欲しいと頼み、断られ
あろうことか、元里親さんにも電話をし、出てもらえず
挙句の果てに、捕獲器設置協力の S-san にも連絡していた。
みんなに断られ、さすがに私には、車を出して欲しいとは言わなかったけれど
電話の口調はそんな感じだった。

22時半から出かけて、その子ねこが到着するまでコンビニにいる
という保障はどこにもない。

コンビニでゴハンをもらえると分かったのであれば、また来るはずだから
翌日、ニーナさんと探しに行くことにした。



コンビニに行くとき、ニーナさんから連絡があり
「店員さんが、子ねこを捕まえて段ボールに入れてくれたそうです」

びっくりした。抱っこできた ということは、人懐こい子ねこに一致する可能性が高い。

コンビに向かう車の中で、ニーナさんが
「里親さんにも確認にいってほしいと連絡しました」という。
このときは、ほんとうにあきれて、怒り心頭になった。

「悪いけど、あの里親さんにまた会う気ないから。
 不愉快になるだけだし。連絡しないで。」

「コンビニで保護された子ねこは、ティグレであろうとなかろうと
 連れて帰るの。キジトラでなくても、メスの子ねこだったとしても」



コンビニの事務室の段ボールの中には
キジトラではなくて、アメリカンショートヘアの女の子がいた。

なんでこれが、キジトラなのか と思ったけれど
抱っこしてくれて、商品のねこ缶を与えてくれて
「違っていましたか」とがっかりしている人たちに
お礼を言って、そのねこを引き受けて帰った。

そのアメリカンショートヘアの女の子には、「ケイ」という名前をつけて
里親さん探しを始めている。



逃げた子ねこはまだ見つかっていない。
1.すでに命を落としている
2.大治町のどこかで、置きえさを食べて生きている
3.誰かに保護されている

この3ケースがあると思う。生存率は、60パーセント程度。
生存しているケースがまだ他にあれば、生きている確率はあがる。

誰かに保護されている場合、「いつさと」に出る可能性がある。
それで、毎日「いつさと」をチェックしていた。
可能性がありそうな、キジトラのオスは、これまでに2匹。
残念ながら、保護された場所がまったく違っていたり
確認にいったら、模様や性格から違うと分かったり・・。



大治町で逃走してしまった、子ねこは、まだ捜索中。


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