現在使用中の、譲渡誓約書を大幅に変更しようと思っている。

現行譲渡誓約書

里親さん探しを始めると、おそらく、里親サギや転売目的など
嘘や偽りの申込みにひっかからないよう、警戒心が高まる。
里親さんがほんとうに見つかるかどうか、不安いっぱいで始めるからだ。
しかも、里親サギ、虐待　は後を絶たない。

現行の譲渡誓約書は、まず、相手を疑うことから項目を作成している。
ごく普通の、誠実な里親さんには、３． を読み、納得してもらえれば
それで十分なのに、「騙されない」ための項目を冒頭にしている。

譲渡誓約書を取り交わすことは、確かに厄介で、それを面倒がったり
内容に憤慨された方から、譲渡のキャンセルを言われたこともある。
誓約書なし、先方の訪問なし、ただ、どこかで相手に、ねこを手渡す
または、ねこを迎えにきた人に、ほいと手渡す
このような譲渡をしていれば、簡単だろうと思う。

譲渡誓約書　を取り交わさず、里親探しの活動をしている人に
理由をきいてみたことがあった。
「譲渡誓約書があっても、騙されるときは騙されるから」というのが答え。
それは、誓約という、面倒でも重要な約束を取り交わすという手間を省く言い訳にすぎない。

里親さんも、私たち保護側も、すぐにはその、「ひととなり」を分かりあえないから
まず、譲渡誓約書の冒頭に、「誓約書を取り交わすコンセプト」を示したいと思う。

何かを話し合うとき、無条件に前提条件とするような価値観がある。
これが不一致になると、肝心なときに理解しあえない状況に遭遇する。
「飼い主のいない、このねこに、責任感のある愛情をもって、その生涯を守る」
里親さんにお願いしたいことは、この決心。
こちらから、この仔を飼ってください　とか
もらってあげてください　とか、頼みこむことではない。

必ずしも、長寿であるとは限らないが、限られたにゃんこ生活を
「あたし　ねこ」「おれ　ねこ」のように温かく見守ってほしい。

「騙されるかもしれない」　から始める譲渡誓約書ではなく
「あなたを、誠実な里親さんであると信頼します」から始めたい。
そのために、以下の項目を守ってください・・・。

しかし、こちらは、虐待と分かった場合、
「動物の遺棄・虐待は犯罪 -- 罰金刑」という法律に則り、対処します。
誓約書の内容に、虐待と分かった場合、どのように取り戻すかなどの
細かな項目など必要だとは思わない。
それが「犯罪」であるから。

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