多頭飼い夫婦のねこの行く末2012/06/09 01:46

5月は、助成金の申請期限がいろいろ重なり、あっというまに過ぎた。

名古屋市の安心・安全、快適まちづくり活動補助金の申請顛末を
記録しようと思っていた矢先、とんでもないことが起きていた。

多頭飼育の夫婦、5月に生活保護の受給のめどがたったものの、
その費用でねこのフードや砂を買うなということだったから
月に1度ほど、オアシスさんがフードを差し入れていた。
そして、6/8 (金)、ホワイト宅のドアの前にフードを置いてきたら
電話があり
「2週間ほど前に、区役所の生活保護担当職員がやってきて
 ねこを2匹にする期限がきたから」
と言って、ねこを連れていったというのだ。
ホワイト宅には、2匹の成ねこだけが残った。

仕事がなくても、働かなくても、10万円以上の生活費を受給できる、
その飴を目の前にして、夫婦は、ねこ9匹を差し出した。
その男性職員がどのような物にねこを入れていったのか
ホワイト夫婦は語らない。
もう聞かないで欲しい というらしい。

オアシスさんから電話がきたとき、あっけにとられたが
まだ17時前だったから、オアシスさんが区役所に
私が、愛護センターに電話をいれることにした。

愛護センターに、2週間ほどまえに、昭和区役所の職員が
成ねこを9匹、センターに連れていったはずだが
そのねこたちのうち、5匹は手術をしてあり、耳カットをいれてある
どうなっているのか教えて欲しい・・・と頼んだ。
愛護センター職員の、ナルミ氏が応対してくれた。

飼い主ではない人がねこの引取りを依頼してきた場合、
身分を確かめ、飼い主からの委任状の提出を求める とのこと
これまでのようなスイスイ引き受けをしていない とのこと
さらに、委任状があっても、飼い主に連絡を取り、意思を確認する とのこと

しかし、個人情報があり、そのような引取りをしたかどうかまで
知らせることはできない・・という返答だった。
耳カットをいれてあるが、確認しないのか と聞いてみると
「耳カットいれてあったのですか・・・」と、ちょっと絶句していた。

しかし、段ボールなどにいれられヒモでぐるぐるに縛られていて
凶暴なねこ というような説明を受けると、脱走の危険性もあり
その箱を開けて、耳カットを確認することまではできない・・
という、あくまでも一般論としては という説明だった。

持ち込んだのが、区の職員である以上、「委任状をもっているはずですね」
と、念をおすと、そうでなければ、引き受けないです と答えた。

さらに、生活保護を受けている夫婦だから、携帯電話もない。
どうやって、意思確認をするのか? と聞くと
「そういう場合は、こちらにも手段があるから、区の担当に
 再度、意思確認を依頼します」とのこと。

しかし、公務員同士、なあなあにやってる感じがプンプンした。
センターに持ち込んだのが、区の生活保護の担当職員。
その担当者に、飼い主の意思確認を再度聞いてどうなるのか
処分の合意だと答えるに決まっている。

オアシスさんが、区の担当に電話してみると、「合意の上」という返答を
繰り返したらしい。
しかし、その担当者も、ホワイト夫婦も、「委任状を作った」ということは
一言もいってないことが分かった。
どうせ、生活保護を受けるには、こうしろ、ああしろ、言うことをきけ
というやり方なのだ。

動物ボランティアの第一人者 Aさんに事の経緯をメールし、相談した。

・まず、生活保護を受けるには、ねこ 2匹までという条例はない
--- 慣習のように、2匹までなら許容とかなんとか決めているのだ

おそらく、9匹のねこはもう、灰になっている。
どのようにして、ねこを連れて行ったのか?
段ボールに詰め込んでいったのではないか?
遅かれ早かれ、ガスで殺されるねこが、息苦しかろうが
暑苦しかろうが、どうでもよかったのだろう。

6/11 昭和区役所に、説明を求めるために、面談を申し込むことにした。
その場で、いろいろ突きつけてやりたい。
返答や対応しだいでは、市役所の公聴課へ抗議する。
私たちは、5匹のねこを手術するとき、ホワイト夫婦から承諾書をとっている。
場合によっては、区の担当者に対して、少額訴訟をやってみようと思う。

ホワイト夫婦のねこたちは、みなおとなしい。されるがままだ。
抱き上げて、段ボールなどに入れるのは簡単だっただろう。
この夫婦に同情の余地はない。
テレホンカードをあげたのに、肝心なときに連絡してこない。
5/1、緊急保護をしたとき、10匹のねこたちは、ちゃんとトイレを使って、
ご飯もキレイに食べていたことが思い出される。
あの、ほんの2日間、ゆっくりできたのだろうか・・・。

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