多頭飼い夫婦 愛護センターに残したもの2012/06/14 14:20

昨日は、ちょっと休息できた。

6/14 11時過ぎから約32分、愛護センターのナルミさんと話した。

最初に問い合わせたときは (6/8)、個人情報は出せないからと、
一般論の話だけだったが、Aさんからの厳しい質問もあり(私は援護射撃と思っている)
「耳カットをしているねこを確認しなかった」という問題点を重く受け止め、
反省した ということで、いろいろ話してくれた。

愛護センターは、ホワイト夫婦を訪問し、今回の事実確認をしている。



ホワイト夫婦のねこ 8匹が持ちこまれたのは 5/22 (火曜)
(つまり、2週間ほど前ではなく、3週間も前)

しかし、その1週間前に、(5/14~18 の週)
生活保護担当のミツ◎さんから、8匹のねこの件でセンターに相談があった。
「どうしても飼えない経済状況と、本人たちはねこを連れていけない状況」
の、説明があり、どうしたらよいか・・という相談だったらしい。

その頃、確かにホワイト夫婦は、家賃滞納が続き、転居を迫られていた。
タクシー代どころではなく、鼻血もでないような状況。
センターでは、「飼い主の飼育放棄を確認する説明をし、その書類を渡した」
そして、センターの持っている、キャリーケージも貸し出したという。
そこに、ミツ◎さんは、ねこを入れたのだ。
彼はそのときのことを
「あの子たちが、可愛がられていたとは感じられなかった・・」と言った。

ホワイト夫婦は、私たちが不妊手術した5匹のメスのうち、1匹だけを
親戚に里子にだし、自分たちで去勢した白黒のオスと
未去勢の茶トラのオスとの、2匹を残し、8匹を飼育放棄した。
ちなみに、飼育放棄の書類は、1匹につき、1枚。署名と押印。

今後の確認は、生活保護担当のミツ◎さんがしてくれる。
二度と、だらしなくねこを増やさないように。
茶トラの去勢に関しては、ナルミさんにせっついてもらう。



センターが反省した点
・ホワイト夫婦、本人に連絡を取らなかったこと
-- 携帯電話がなく連絡をとれず、接触をあきらめてしまった点
・ねこを本人が連れてこず、ねこのことはまるきり分からない代理人による
持ち込みのため、耳カットの確認もしなかった
-- ねこはみな触れる仔だったのに、それすら伝えられていなかった
-- ねこはみな、キャリーのなかで縮こまっていたため、そのままにしてしまった

今回のことは、今後に生かす・・・とのこと
・代理人による持ち込みの場合は、飼い主本人の事情聴取を行う
・安易なサービス(殺処分) をするわけにはいかない

私たちも、すぐに事実確認をしなかったことが一番の反省点



愛護センターの受付担当は、5名とのこと(ナルミさんも含めて)
私が、「5名の方がみな、ナルミさんのような気持ちになっていてくれればいいのですが」と言ってみたら
「それは、みな、同じ気持ちです」と、きっぱり言った。
-- Aさんには、信用しすぎてはいけない と言われているけど
「では、信じます」と答えた。

2012年4月~5月、まだ未集計とのことだが
飼い主自身によるねこの持ち込みは、10件未満
連絡のほとんどが、生まれたばかりの乳飲み子の引き取り依頼。
その場合、たとえば、軒下とか庭の隅にいる・・というようなときは
その子猫たちを別の場所に動かして、母猫に
「元の場所は、飼育には危ない」と、気づかせるよう指示する。
すると、連絡のほぼ半分は、親猫がどこかに連れていくらしい。
そして、残りの半数は、親ねこが見捨てた・・・と判断し引き取る とのこと

センターが引き取るねこは、
・飼い主による、飼育放棄 (殺処分になることを念押し)
・ケガなどでひん死のねこ
・親ねこに見捨てられた乳飲み子 -- 自分で生きていけるなら引き取らない
● 親猫が育てている子ねこは、引き取らない。(断る)

センターの職員は5名なんてものではなく、もっと多い。
その中の、5名の人たちが、このルールを徹底して対応してくれるなら
ねこの引き取りは減っていくように思う。

そして、ナルミさんから
「センター一括になったため、保健所に連絡があっても、センターには
連れてこない というケースも増えています。
それが、捨て猫につながっている懸念もあり、今後の課題です」
という、説明があり、TNR エリアや、捨てねこのエリアの情報を欲しい
と、言われた。天白保健所に連絡するとき、センターにも Fax しようと思う。
ちなみに、愛護センター職員は、出張もする。
だから困ったとき、来てもらうことにした。この依頼を断られたら、信用しない。



愛護センターの受付体制

・窓口で、飼育放棄の書類を確認する (1匹につき1枚必要)
--- 委任状ではなく、犬ねこの引取り願い という書類

・まず、ねこをキャリーなどから出して、キズの有無などの身体確認
-- しかし、段ボールにいれられ、ヒモやガモテープでがんじがらめに
なっているときなど、確認できないときもある
-- それは、ねこの逃走防止というのが大きな理由

・ねこは、1匹ずつ確認するため、耳カットを見逃すことはない
-- ホワイト夫婦のねこは、1匹ずつ、キャリーから出すことをしなかった
-- 触れるねこかどうかすら、ホワイト夫婦に確認できず



最後に残った疑問点
・ホワイト夫婦のねこ 8匹を運ぶとき、ホワイト夫婦にも同乗させて
 いっしょに愛護センターに連れていけばよかったのでは?
--- 区役所の公用車を利用していると思われるが、民間人を乗せてはいけないのか?

いずれ、名古屋市に確認や要望したい点
・生活保護の担当者が、飼育放棄された飼い犬やねこを、
 その飼い主に代わって運ぶのは、やりすぎではないか
-- 運ぶなら、飼い主も同乗させるべき

名古屋市の愛護センターは、変わり始めているのかもしれない。
捨て猫がいたら、連絡して欲しいとのこと。
引取りをお願いする連絡ではなく、捨て猫されるエリアの情報を伝える。(出張依頼もしてみる)
以前、ヤマンバエリアの、Fiv キャリアのキジトラを、もしもヤマンバが
処分依頼をしてきても、「受け取らないで」と、保健所にお願いした。
今後は、このような依頼を、愛護センターにしていきたい。