グレイの捕獲 → 家猫修行へ ― 2011/05/11 13:12
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「この猫達の不妊手術(一部の場合もあります)は公益財団法人どうぶつ基金のTNR助成金(オス3000円メス5000円)にて行っています。」 |
5F のベランダからジャンプして逃げた「グレイ」
死んだかもしれないと思って、U字側溝をのぞいたり
畑のあたりを探してみたりしたが、姿を見ることはなかった。
7~8か月くらいの月齢で、逃走した「グレイ」は、
2010年の春のころ、大人になって姿を見せた。
毛並は、キレイではなくなっていたけれど、その顔立ちを
忘れてはいなかったから、すぐに、「グレイ」だと分かった。
再び、メーリングに書き込み、何度でも捕獲を試みることにし、
マンションの自転車置き場のブロックの間で餌付けを始め
そこを捕獲場所と決めた。
餌付けの皿から、フードを食べるのは、「グレイ」だけではなく
すでに TNR して、元気にくらしている猫たちも食べるから
いったい、いつ「グレイ」が通ってくるのかなかなか分からなかった。
グレイの姿をみてから、捕獲器を置くと、まず入らない。
そして、たいてい、手術済みのねこが入ってしまう。
3月ごろからだったと思うけれど、予約を取り、夕方から夜にかけて
捕獲器を置き、15分~20分ほど時間をあけて見に行く。
これを繰り返していたら、手術を後回しにしていたオスねこが
よく入り、どんどん TNR を進めることができた。
TNR 済みのメスネコの、「イチコ」と「ヨン」は、それぞれ2回ずつ
捕獲器に入るから、もう確信犯ではないか・・と思うほど。
捕獲をしないときのごはんは、カリカリフード。
しかし、捕獲器のお皿には、ウエットやねこ缶を入れる。
だから、おいしいごはんがあると知って、しかも、解放してもらえると
分かって、まんまと食べているような気がしていた。
しかも、自分で入っているくせに、シャーシャー威嚇してくるのだ。
そんな捕獲を続けて、空っぽで終わる失敗も、3回ほどあり
「グレイ」が、雨上がりのときに姿を現す確率が高いことがわかってきた。
雨が2日ほど続いた翌日、「今日は来るはず」と思い立ち
捕獲器の中に、新聞紙をしいて、トラップを見えないようにして
おいしいはずのウエットをタップリ皿にだし
新聞紙にもこすりつけ、花かつおもまいておいた。
「グレイ」が現れる前に、準備できるかどうかが成否のカギだった。
捕獲器の準備ができて、車の中で、小一時間待機した。
自転車置き場には、普段から、エサ皿に自分の名前を書き
「TNR のねこのエサ」とか「ねこの水」などとも書いてある。
数人の住人は、捕獲器をみているはずで、知っている人も増えてきた。
失敗だったら、またやるだけ と思って、捕獲器に近づくと
入口のフタが下りていることが分かり、新聞紙がくちゃくちゃに
なっているのが見えてきて、灰色に縞模様のある足が見えた。
「グレイだっっっ」と確信し、覗き込むと、予想以上に毛並の汚れた
「グレイ」が入っていて、なんとなく観念したような顔に感じた。
すぐさま、リリママに「グレイ捕獲できたーー」と電話し
数人に、「12連敗止めた」とかなんとか興奮してメールした。
こうして、12回目の捕獲で「グレイ」は捕まり、翌日には手術。
そしてさらに、その翌日もかなりの雨が降り、その中を迎えに行った。
グレイを捕獲したときの、どうぶつ基金に申請した写真は
とても寂しそうな悲しげな表情で、それを強く感じるリリママが
「グレイの家猫修行」を引き受けてくれたのだった。
そうしてほぼ1年、グレイは、家猫修行をボイコット
私の家にいるのだけど、畑のあたりにリターンすることにした。
「家のなかにはいたくないねこ」もいるのだと思うから。
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