本郷 ねこの繁殖場所 -- 牛22012/02/17 11:05

どうぶつ基金 「この猫達の不妊手術(一部の場合もあります)は公益財団法人どうぶつ基金のTNR助成金(オス3000円メス5000円)にて行っています。」


本郷駅から徒歩2分ほどの、こじんまりとした焼肉店 「牛2」

2010年の冬、ねこの情報調べをしていて、その店を知り
子ねこを育てている母猫の写真が出ているのを見つけた。
年末だったから、訪問もできず、食べにいく予定も立たず
あっというまに、1年以上、経過した。

その間に、写真のキジママは、子ねこを6匹ほどまた産んで
オスねこたちは、三々五々、散って行ったらしい。
メスの子どもだけ、3匹店内に残った。

この3匹の兄にあたる、キジトラが、右前足を痛めていた。
店の入り口付近の隙間から、大きな黒猫がいきなり入ってきて
むりやり、キジトラの母猫と交尾しようとしたらしい。
そのとき、足の悪いキジトラは、必死に抵抗したという。
でも、力で敵う相手ではなく、店主がきづいて追い払ったものの
そのでっかい黒猫は、キジママが育てていた子ねこをかみ殺した。

3匹のこった姉妹ねこの、4カ月くらい年下になる黒チビが1匹。
なぜ、1匹だけ生き残っていたのか、確かめてはいないが
この仔は、うさ吉さん宅で保護され、カビによる皮膚炎がひどく
毎週シャンプー生活をして、とんだ甘えん坊になっている。

2/16 夕方、牛2 に、手術のキジママを帰しにいった。
ねこがまったくいなくなった1日 (2/15)、店主はかなり掃除したらしい。
店の入り口は、整理され、古いねこハウスは処分されていて
店の奥に通じる路地があることが分かるようになっていた。
すだれが吊るされて、ちゃんと目隠しもできていた。
店内も掃除され、母猫と子ねこ4匹がくっついていた棚は
すっかり片付いていて、汚れていたねこベッドも処分されるはず。
持参した洗濯したての布を、敷いてもらった。

キジママは、生涯面倒を見てほしいが、店の存続が危うい。
今月の家賃も払える見込みがなくて、実家に頭を下げるらしい。
店をなんとかしようという気力で掃除をしたと思いたかったが
やめてもいいように片づけをしている・・ともとれる感じだった。

かつては、100匹ほどいた水槽のグッピーは、餌を買えずに
ほぼ全滅。今はほんの数匹だけしか泳いでいない。
10日分くらいのフードを差し入れたけれど、ねこのエサは買ってくれる。

そして、右前足不自由なキジトラ君は、切断手術と去勢もして
オアシスさん宅で術後保護を受けながら、長い目で里親さん探しをする。
もう、牛2 には戻せないのだ。
獣医師の診断では、骨折ではないが、神経が切れてしまっている。
肩から先全体が、麻痺していて、足として機能していない。
骨も細く、筋肉もついてない。このままでは足先のキズが絶えない。
自分の右前足を自分でコントロールできないから
しょっちゅうどこかにぶつけ、傷つき、引きずっているらしい。
将来の里子をめざし、麻痺している足を切断する。

店主は「そんな足になったねこをもらってくれる人がいるの?」と
驚いていたけれど、そんなのやってみなくちゃ分からない。



テンゼロ「ねこ会」のメンバーは、キジママのこれからのにゃん生 (人生)
のために、このお店の掃除や飾りつけ (ねこ好きですを表現) を
手伝う気力満々。
とにかく、一度、2000円おまかせコースを食べにいくことにした。

餌付けをしてくれている Kさんは、なんとすでに一人焼肉に行き
良質な牛肉でおいしい・・と教えてくれた。
店主が一人で切り盛りしているから、メニューはない。
肉にはとてもこだわっているから、ウンチクを語る。
おまかせコース 2000円だけ。みかん付き。

キジママは、店内の目立たないところで、ひっそりと暮らせるはず。
キジママには、ちゃんと名前がついていて、店主に甘えていた。
店主を頼り切っていて、ちょっと店の外にでて水を飲んでも
すぐに戻ってくるのだ。
どんなに貧乏しても、この仔を一生面倒みてほしい。
こうして、牛2 のねこは、たった1匹になった。



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