里子猫の家出 と 裁判員裁判2017/01/17 22:49

迷子猫 「さぶ」

1月7日、カレンダーの画像の解像度を上げて、最終作業にとりかかったとき、スマホにメッセージがきているのに気がついた。

それは、片目の黒猫ジャックが、「さぶ」 という和風な名前をもらった里親さんからのもの。
なんと、正月早々、さぶが家出をしてしまった・・・、1週間たつが帰ってこない・・という、とんでもないものだった。

どうしてこう、1週間もたってからメールしてくるのか、さらに、さぶの家出はこれで2回目で、1回目のときは1週間で帰ってきたのに、今回はまだで、近くを探してもまったく見当たらない・・・とあった。

怒り心頭になりつつも、いますぐにやってほしいことを返信した。
・警察、保健所等に連絡し、迷子の届け出をしておく
・さぶのチラシを作り、近所に配布する
・地元の情報誌のようなものがあれば、それに載せる
・ベランダの外に、さぶの臭いのついた砂をまいておく
・ドラフードを少々、皿にいれて出しておく
・ドライフードを袋にいれ、カラカラと音をたてながら、名前を呼んでさがす
・「くるねこさんのブログ」 に迷子猫の記事を載せてもらう

すると、「餌を出しておくと他の野良猫が食べてしまう」 という返事がきたため、野良猫に追いかけられて遠くへいくのもまずい・・と思い、「フードを出すのはやめておいてください」 とメールを返した。

さぶの迷子チラシを作り、添付するため E-mail アドレスを聞くと
「パソコンはあるが、ネットには繋げていない」 という返事。
いまどき、ネット難民かっ!! と思ったが、しょうがないから、
「ではこちらで作り、数枚を郵送しますから、配布してください」
と、メッセージを送り (里親さんと私は、iPhone 同士)、ムカムカしながら
カレンダー作業を中断して、さぶの SOS チラシを作った。

くるねこさんにもブログへの掲載をお願いしたら、すぐに載せてくれた。ほんとうにありがとうございます。
くるねこさんのブログ

里親さんにもこの記事を知らせ、書き込まれているコメントも読むようにメッセージしておいた。

里親さんは猫を飼うのは初めて。
でも、娘さんの意見もあり、目の不自由な猫を探してくれて、「片目の黒い男 ジャック」 を見つけてくれた。
ジャックは、「さぶ」 になり、剛毛だった毛並みは、里親さん宅でのシャンプーで、おどろくほど、フワフワになっていた。
後をついて回り、夜にはふすまをあけて部屋に入ってしまうほど懐いていた。

しかし、あきれるほどの不注意で、逃げてしまった 「さぶ」 は、これまた里親さんの、情報把握の雑さで、いっこうに居所をつかめない。

私が送ったチラシは、11日には届き、マンションの掲示板に貼ったらしい。近所の店にも貼る・・とのこと。
「なんで、ポスティングに行かないっっ」 と、また、腹がたってきたけれど、
この11日から13日まで、私は、裁判員裁判に参加していたのだ。
裁判中は、スマホは当然持ち込めない。
その日の予定が終わり、家に帰ってから、ようやくスマホを確認しては、
内心、カッカしながら、里親さんに、「次はこうして」 とメッセージしていた。

里親さんは看護師さんで、よく夜勤があるから、すぐにポスティングにいけないのはしかたがない。
15日ごろ、じりじりしていたら、ようやく 100部ほど近所にポスティング終了。

愛知・地域ねこ応援団のセイケさんから教えてもらった裏技を実践するよう連絡したが、どうもまだやっていないような気がする。
「さぶ」 は、マンションの近くに戻ってくるときがあるはず。
そのとき、里親さん宅は不在の確率が高い。
空腹の 「さぶ」 は、またどこかへ去っていくように思う。

マンションには、「迷子 SOS」 チラシを貼ったのだから、ベランダにトライフードを置くことを勧めた。
これも、15日の夜から、開始。

他の野良猫が食べてもそれはかまわない。
でも、まだ捕獲器を渡していないから、それの設置はできない。

里親さんの住まいは、刈谷市
セイケさんからの情報で、「刈谷地域ねこの会」 というグループがあることが分かった。
このグループは、刈谷市公認の活動をしているとのこと。
さっそく、里親さんに、この会へ問い合わせるように、メッセージした。

・飼い猫が逃げて、2週間経過している
・これまでの探索や行政、警察への連絡について
・ポスティング等で寄せられた情報について
・捕獲器を設置するときに、貸出ししてもらえるかどうか?
・他の猫が捕獲器に入った場合、「刈谷地域ねこの会」 のサポートを受けられるか?
・TNR のサポートを受けられない場合、捕獲した野良猫を解放することになるが、この町内が TNR 活動エリアである場合、迷惑をかけることになるが、了解してほしい

この 「刈谷地域ねこの会」 のサイトには、メールフォームがあるから、里親さんはそこに書き込みをしたが、まだ何の返信もない。

ベランダやその外に捕獲器を設置し、他の猫が入ったとき、その猫を預かりにいき、TNR するような時間もなければ、そもそも、動物病院の予約すらとれていない。
オスなら解放してもしょうがない・・・と割り切れるが、この時期にメスが入ったら、解放するわけにはいかないと思う。

このジレンマは、里親さんには理解できないもの。
どうも切迫感も危機感もたりないと感じる毎日なのだ。

さぶのチラシを500枚、コピーして、捕獲器を預けに行こうと思っていたら、16日から、車が車検に入った。
車検のついでに、キズやへこみの鈑金修理もお願いしていたから、
当分、自分の車を使えなくなり、しばし、普通車の代車を運転している。
ふだんは、軽自動車だから、借りた車で、刈谷市までは行きたくない。

それで、ラクスルに、チラシを 500部 白黒印刷の発注をかけて、里親さん宅に配送してもらうことにした。
早ければ、22日には、里親さん宅に届くはず。
ポスティングで情報を待ち、里親さんには、ドライフードとトイレをベランダに出し、「さぶ」 が飢えないよう、近くに隠れたままでいるよう実践してもらう。

16日夕方、刈谷市役所のゴミ減量等の担当部署に、「ねこの死体回収状況」 についてきくと、里親さんの町内とその周辺では、1月当初から16日まで、ゼロ とのことだった。

あまりにこの状況を理解できていない里親さんには、「迷子ネット」 の説明文の URL を送っておいた。
少しは自分でも勉強してください!!

ペットが迷子になったとき、確認・実行すべきこと



裁判員裁判は、貴重な経験だった。
担当した事件は、13日には判決がでて、名古屋地裁の公式サイトに載っている。
裁判員裁判に参加している間は、その内容はもちろん、いろいろな点で守秘義務があるが、判決がでたあとは、どのようなものだったか、周りに話して、「裁判員裁判」 について知ってもらいたい・・とのこと。

まあ、あれだけ気を遣ってくれたので、こちらも、PR に協力しようと思う。

平成28年の裁判員として名簿に載りました・・・という書類がきたのが、平成27年の11月。
でも、平成28年の11月になってもいっこうに徴集されないから、「名簿にのっただけ?」 と思っていたら、なんと平成29年1月に、裁判員裁判参加の手続きにくるように・・という通知がやってきた。

30名くらいの人たちが集められ、いろいろ確認され、よくわからないが、24名くらいになって、6名の裁判員と1名の補充裁判員が、パソコンによるランダム抽出で選出されるのだ。

こうして、私たち、名も知らない 7名は、3日間、同じ公判を体験し、傍聴にくる人たちを見て、証人の話を聴き、被告の話を聴き、検事の主張を聴き、弁護士の心情に訴える話を聴いた。

そして、用意された評議室に戻り、裁判官3名の方たちといっしょに、チームとなって、話し合った。
裁判は、1時間くらいで10分~15分の休憩がある。
その間に、裁判官と裁判員は、評議室に戻り、自由に飲み物を取り、トイレにも行き、短時間の話合いをして、すぐに裁判に戻るのだ。

裁判長は、ほんとうによく、私たちの意見を一人ひとり、順番に公平に聴いてくれた。
そして、私たち7名が意見を言ったあと、裁判官も一人ずつ、その人の見解を話してくれて、最後に裁判長がまとめる。

11日~13日の公判は、自殺目的の放火事件。
でも、幸いにも負傷者はなし。延焼もなし。被告も家族も無傷。

放火という犯罪の事実を争う裁判ではなく、被告が全て認めている事件の量刑をどうするか・・・ということがメインの裁判だった。

これまでの裁判記録がデータベースになっていて、同じような放火の条件をいれると、それの判決が重いものから順次出てくる。
それをかなり大きなディスプレイで、みんなで見るのだ。

一つの事件について、初めて顔を合わせる人たちと意見を交換し、しかも、裁判官の意見もそこで示される。
そうとうに面白く、貴重な体験だったが、量刑を考えるときだけは、ほんとうに疲れた。

居心地のよい評議室で、飲み物もお菓子もあるし、お弁当をみんなでいっしょに食べる。
時間になると、並んで裁判室へいき、席につき、その都度用意されている書類を確認しながら、証言や主張を聴く。
もちろん、写真はなまなましく、書類の内容は深刻そのもの。

一度、裁判員裁判に参加すると、5年間は、名簿に載ることがない。
私は一度参加してみたかったから、今回の経験はうれしかった。
名簿にのり、裁判員にクジで当たることは、ついていないのかもしれないが、それが、殺人とは無関係のものだったことは、幸いだったと思う。

でも、私たちが徴集された公判のあと、「名古屋大学1年生による殺人事件」 が、いよいよ裁判員裁判として始まることが分かった。
このモンスターのような事件には、興味があるから、せっかく裁判員として、クジにあたるなら、こちらのほうがよかったな・・と、不謹慎なことを考えている。



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「ネコ・猫・ねこの里親譲渡会 (1月21日)」

「名古屋港 TNR プロジェクト 3710 ねこ 里親譲渡会 (1月22日)」


クラウドファンディング達成のカレンダー作成行程完了2017/01/09 22:45

3710ねこ暦 1ぺーじと16ページ


2016年11月25日 名古屋港 TNR プロジェクト 3710 の、クラウドファンディングがスタートした。

プロジェクトは、2016年12月27日 (火) 23:00 に、目標額を上回って成立した。

そうして、このプロジェクトのリターンとして約束した、カレンダー作成を始めることになったのだ。

「名古屋港 TNR プロジェクト -3710-」 では、イオンの協力により、港店や熱田店で、イベントを開催し、写真パネル展示を行ってきた。

その写真に協力してくれたのが、「猫カフェ ひとやすみ」 の 佐藤代表さん。
猫カフェ ひとやすみ

イオンのイベントの写真パネルを見てくださった方々には、記憶に残っている猫の写真を使って、カレンダー編集に没頭した。



当初、1月末の発送にはとうてい間に合わないと思い、2017年のカレンダーではなく、
2017年3月から始まり、2018年3月までの、「平成29年度版 カレンダー」 にしようと考えていた。

発送は最悪、2月末になると思っていて、それならば、1月開始のカレンダーを受け取るよりは、29年度版のほうが役に立つだろうと思った。

書店に並ぶ、カレンダーを見て、どんなタイプにするかは早々に決めた。
丸い穴があいていて、壁にかけると、見開きで2か月分を飾れるタイプ。

2カ月分を見ることができるから、それぞれの月の、左上に前月、右上に翌月の日にちを載せる必要はないと思った。

こんな大ざっぱな構想を、12月30日の、ぶりしゃぶのときに参加メンバーに話し、書店で購入した、(株) オレンジページ発行の 「CATS 2017」 を見せて、簡単な打合せを行った。

代表のセイケさんは、1月末の発送は無理かなあ・・と、心配そうだった。
それはクラウドファンディングの契約上、守るべき期限だったから。

佐藤代表の写真を使えば、キレイなカレンダーになると思っていたから、私が当初、イメージしていたのは、「みなと猫の写真集に、カレンダーがついている」 というようなもの。

だから、カレンダーの日付は、写真の邪魔にならないような位置 (それは写真のどこに猫が写っているか・・によって異なるから) に、収まればいいだろう・・と思っていた。

そして、年を超えて、2017年1月1日。
ラクスルに発注するつもりで、Web を見ると、1カ月のカレンダーサイズは A4 で、見開きに飾ると A3 !!

大きすぎる・・と思った。イメージはこれの半分。
でも、ラクスルのカレンダーフォームを見ると、シンプルな月間日付になっていて (前月も翌月も載せていない)、しかも、それぞれの月の写真を載せる枠の位置まで決められていて、16ページ分、イラストレーターで、しっかり作られていた。

そして、100部作成するための、一番安い納期は 10日間。約4万円。

1月22日の、「西築地コミュニティセンターでの譲渡会」 での公開と、販売に間に合わせるには、1月10日に、印刷工程に入れること。

これなら、2017年1月開始のカレンダーを作ることができる!!
そう確信して、突貫工事並みのスケジュールで作業するしかないと覚悟して、セイケさんに、おおざっぱな予算設定と、タイムスケジュールを添付して送った。



1月4日 佐藤代表撮影の、名古屋港の猫の写真データを USB で、セイケさんから受け取る。
この日の夜から、深夜の写真編集作業を開始。

佐藤氏の写真は、みなと猫のドキュメンタリーだった。

ラクスルのフォームには、350 dpi ~ 400 dpi で作成するように、 などの注意書きがあったが、作業中のパソコンの反応を鈍らせないために、最初は 72 dpi で作業し、どんどん、各月の写真をはめ込む作業を続けた。

1月~12月の写真では、同じ猫の写真を2度以上、選ばないこと
できるだけいろいろな模様の猫を選ぶこと
写真パネルでよく出ていた猫を避けること
静止画像の猫のポーズも多種多様にすること
「生きたい」「生きる」「生きよう」 というテーマを根本にすること

などなど、写真を選びながら、注意点を自分できめていった。

一番困ったのが、表紙の写真。
親子の猫の写真を使うか、成猫がよりそって寒さをしのいでいる写真か?

でも、あの劣悪な環境のなか、風邪をひき、体調の悪そうな猫の写真よりも、生き生きとした表情の猫を使いたい・・と考えるようになった。

そして、選んだのが、ベンチの上で、仲良しの2匹がくっついている一連の写真から、「未来に向かっていこうとしているかのような」 猫の写真。

各カレンダーの写真は、途中から、耳カットの分かる猫を選んだ。
リトルパウエイドさんから、里子にいった猫の写真を送ってもらい、ごちゃごちゃ感のある、ページを作った。
今思えば、このページの編集に一番苦労した・・・。

低い画質 72 dpi で作った、カレンダーの下案を、3710猫の主要メンバーさんに添付し、「こんな感じで作るので、OK ですね」 という段階になったのが、1月6日ごろ。

各月の猫写真が決まり、里子猫の集合写真合成もでき、巻末の 「小さな命にやさしい責任。」 のページまでできたのが、1月7日の深夜。

16ページ分の画像をすべて Excel に貼り付けて、再び、主要メンバーに添付し、1月8日の20時までに修正や変更があればメールで連絡、発注以降は変更不可。 とメールした。

誰からも異論がなく、セイケさんの GO もあり、1月9日の午前0時過ぎに、ラクスルに発注し、16ページのファイルを Zip にしてアップした。

1月9日は祝日だから、ラクスルからの返信は10日になってからだろうと思っていたら、「PDF 確認ください。印刷工程に入れません」 という催促メールがきていて、大慌てで確認。

イラストレーターでアウトライン化をしたし、Photoshop で、何度も 400 dpi に変更をかけ、画像を上下逆転させたり、文字を画像化したりして作った、16ページが、キレイな PDF で確認できた。

こうして、1月9日の大安の日に、「2017年 3710猫暦」 は、無事、印刷工程に入った。



この後の予定

・ 1月19日 ラクスルからカレンダー 100部 発送される
・ 1月21日までに届けば、21日の譲渡会で 10冊くらいを 500円で販売 (間に合わなければ次回)
・ 1月22日の、西築地コミセンでの譲渡会で、68通の発送準備
・ 天白郵便局から、定形外 料金別納で郵送手続き
これで、クラウドファンディング達成のカレンダーを、投資してくださった方々に送ることができる。

100均で、A4 封筒を65通分用意したから、これに、宛名ラベルを貼る。
3人の方には、78円の命の絵本とともに、レターパックで郵送する。

1月22日までに、前もって天白郵便局にいき、A4 封筒に 「料金別納」 のスタンプを押しておく。

定形外より、ゆうメールの方が安いのだけど、中身が分かるように、封筒の一部を切っておく必要があるらしい。
こんなこと、65通分もやりたくないから、定形外にした。

クラウドファンディング達成のカレンダーの1月の猫は、
「生きたい」 という写真の猫 (ソフィア)

夜の撮影のため、グレー白のソフィアが、黒白のように映っている。
投資してくださった方々に届くとき、もう1月は終わりに近い。
でも、見開きだから、1月と2月のページを飾ってもらえるだろう。

ちなみに、ソフィアは、里子になりました。でも、このカレンダーは、
同じ猫を2度以上、載せない・・というルールで作っているので、
里子猫集合ページには、ソフィアは出てていません。

3710 (みなと) 猫のこれからは、今も給餌に通い、早朝や深夜の捕獲を行い、カイロを交換し、シェルターをひっそりとメンテナンスしているメンバーの絶えまぬ努力の継続にかかっています。
「継続は力なり」 を実感できるエリアでありつづけますよう、祈っています。



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「ネコ・猫・ねこの里親譲渡会 (1月21日)」

「名古屋港 TNR プロジェクト 3710 ねこ 里親譲渡会 (1月22日)」


「動物と快適にくらせるなごや推進会議」 なるもの2017/01/03 22:34

動物と快適にくらせるなごや推進会議

名古屋市では、「動物と快適にくらせるなごや推進会議」 というものを年に1度か2度開催している。

動物と快適にくらせるなごや推進会議

この会議の前身は 「名古屋市動物愛護管理推進協議会」
ここでは、あーでもない、こーでもない という会議が踊り、「動物愛護推進員」 をいかに、都合よく愛護センターの下部人員として使うかを協議していた。

この会議のかなり前は、「犬猫による迷惑防止対策についての意見交換会」 というものがあり、一度だけ、フェアなパネルディスカッションが開催された。(平成22年 2月 5日 (金) 14時~)
このときは、前もって意見作文を健康福祉局の担当部署に送ることが出席条件となっており、その結果、14名の参加が認められた。
その時の資料は、いまでも大切に保管している。
その意見交換会のとき、痛烈に批判していた、Aさんの言葉を引用させてもらう。

「迷惑な犬猫がいるのではない。迷惑な飼い主がいるのです。
 あなた方の表現には、犬や猫の命に対して、やさしさというものが欠片もない。」

このようなパネルディスカッションは、二度と開かれなかった。



冒頭の画像は、「動物と快適にくらせるなごや推進会議」 議事録の概要部分。

参加者については、社会福祉法人や一般社団法人からの出席者は回によって変わる。
どこの区の保健所の生活環境課長が出るのかも、回によって変わる。
しかし、愛護センター所長は当然ながら、毎回出席しているし、名古屋市獣医師会理事長も同様。
そして、いつも、議事録の出席者のトップには獣医師会理事長が名前を連ねている。



さて、平成27年7月24日、例によって、愛護センター所長が、「なごやかキャット事業」 を得意げに説明し、「なごやかキャットサポーター活動」 の項目を毎度のように歌い上げていた。

① 飼猫ではないことを確認して避妊去勢手術をする
② 時間、場所を決めて適切にエサを与える
③ 猫用トイレを設置するなどしてフン尿の始末をする
④ これらの活動を、地域住民の理解を得て行います
⑤ また、個人で活動を始める場合は、地域住民の理解や協力を得ながら地域全体での活動に発展させます。

そのとき、ある出席者 (女性) から、あきれかえった声で反論があがったという。

「そんな、餌やりマナーのことを、今になってようやく、あなたがたは言い始めたのですか?
 猫に餌をあげたら片付ける、なんて当たり前のこととして、もう何年も前から、私たちは、説明し、説得しています。
 フンの始末も同じ。猫トイレを置く人は、昔からちゃんといます。
 そういうマナーの指導が必要だと、私たちは昔から言ってきました。
 私たちが、もう何年も前から、餌を与える人たちに説明してきたことを、あなた方は、ようやく今になって始めたのですか?」

愛護センター所長は、ぐうの音もでず、何の説明も言い訳もできなかったという。



動物と快適にくらせるなごや推進会議 のページには、開催されたという告知はあるが、【平成28年 8月10日水曜日 午後 2時30分から午後 4時00分まで】 の記事録、および、配布資料の公開が、いっこうになされない。

健康福祉局に担当部署に催促しても、「ご迷惑をおかけしております」 という返信メールがくるだけ。

このような形だけの会議が、この先、何に役立つのだろう。
いつまで、この出席者たちは、愛護センター所長の、「ほめてね、こんなに、愛護センターは功績を出してます。私が決めてます」
という発言を聞き続けるのだろうか?



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名古屋市動物愛護推進員 News Vol.38 (H2706.01)2017/01/01 23:53

NDAS ニュース Vo. 38

私は、平成26年 3月22日 ~ 平成28年 3月21日 の2年間、
名古屋市動物愛護推進員だった。

正直、1年経過したとき、辞めようと思って、その旨を、愛護センターの
動物愛護推進員担当の Y職員にメールで伝え、退会する手続きを
問い合わせると、そういう手続きについてはまだ決まっていないようだった。
「本当に辞めたいのですか」 というような、ぐちゃぐちゃしたメールがきたから
面倒くさくなり、あと1年、何もしないで終わっとけばいいと思った。

2年経過した後の、更新しないという手続きは、超簡単で、
更新するか否かのアンケートのような文書が1枚、添付され
それに入力して、返送するだけで終わった。



NDAS (名古屋:N 動物:D 愛護:A 推進員:S) News という、内部広報誌が
不定期に添付メールで送られてきて、それが唯一の連絡手段。

その中で、もっともあきれたのが Vol 38 (平成27年 6月 1日発行)。

この Vol. 38 が添付されたときのメール (全文 原文のまま)

名古屋市動物愛護センター
添付ファイル2015年6月1日 13:19

名古屋市動物愛護推進員各位

この度、NDASニュースVol.38を発行しましたので、送付いたします。

今回のNDASニュースでは、
 ・イベント部会参加メンバーの募集について
 ・第1回イベント部会会議開催について
 ・定期集会だより
 ・飼犬による危害防止強調期間の実施について
 ・猫の飼主募集へのご協力依頼について

の5点についてご案内しています。

この度は重要なお知らせがいくつかございます。

まずは、イベント部会のメンバーを募集します!
例年とは異なり、イベントごとに定例集会で話をするのでなく、イベントだけについて話し合う場を設けていきます。
メンバーになったからといって、会議に必ずでなければいけないわけでもないですし、イベント当日も出れなくてもかまいません。
推進員で運営するイベントでの催しに興味のある方は、まずはご連絡ください!
そして、早速ですが、第1回目の会議を行います。
6月12日10時から名東保健所です。ご出席お願いします!

それからご存知の方も多いかと思いますが、ドーベルマンで事故が起こりました。
飼犬による危害防止の呼びかけを強化します。ご協力お願いします。

最後に、猫の飼主募集のご協力のお願いについてです。
乳のみ猫ボランティア募集の記事を先月お送りしましたが、この季節、猫の収容、飼育、譲渡は一番の課題です。
今、猫の飼主になりたいという方が、0になってしまう恐れがあります。
是非、まわりへの声かけなど、出来る範囲で結構です。当センターの飼主募集にご協力お願いします。

なお、今名古屋市博物館では猫展を行っています。
猫好きが集まる催しだろうということで、土日には推進員の有志の方にご協力いただき、会場に赴き、猫の飼主募集を呼びかけました。
猫展は今週末までです。ご協力いただける方は、ご連絡ください。

今月は、イベント部会会議のほかに、定例集会も行います。
定例集会は6月26日、時間はいつもどおり14時から。
場所は今回はイベント部会と同じく名東保健所で行いますので、お間違いないようお願いいたします。
--------------------------------------
名古屋市動物愛護センター   担当:Y
TEL:052-762-1515 FAX:052-762-0423
a7620380-01@kenkofukushi.city.nagoya.lg.jp
--------------------------------------



名古屋市動物愛護センターは、当センターに、「猫の里親希望」 として
登録する人が、ほとんどいなくなっていくという現実だけを重要視していることが明白だった。

愛護センターに出向き、希望者として登録する人が減る・・ということは、
名古屋市内で、毎週末、複数カ所で開催されている、「譲渡会」 へ
市民が足を運んでいる ということ。

そして、その譲渡会で、里子になる猫 (子猫に限らない) が確実に増えている ということ。

もちろん、インターネットの 「ペットのおうち」 や 「ネコジルシ」 などでも
里子になる猫は増えている。

愛護センターは、自分たちのところへ、飼い主希望者として登録する人が
減っていき、その傾向が、ほぼ 「ゼロ」 に向かっているということが
どういう現実を意味しているのか、まったく考えていない。

そして、考えていることは、「愛護センターの保護猫が里子になって減ること」 のみ。

メールでは、それほどあからさまではないが、NDAS には、みっともないほど
あからさまに、「愛護センターの子猫を減らすことに協力して」 と称えている。

そして、センターが保護している子猫が減ることが、殺処分を減らすことだと、愚かにも考えている。
130匹ほど収容された子猫が、100匹になれば、また、30匹近くの子猫を収容するだけのこと。

なぜ、「猫の繁殖季節を迎え、動物愛護センターに収容される猫の頭数がピークに達しています。」
という状況になるのか? 

そもそも、その状況に陥ることを防ごうとする視点が、なぜ生まれてこないのか?

名古屋市動物愛護センター職員の意識を変えるためには、
所長の交代が必要になっていると思う。
同じ人物が、センター長に居座り続けている弊害が大きすぎるのだ。



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猫の殺処分の内訳-- 引取り数/負傷猫の収容数2016/12/29 23:19

平成27年度


環境省がホームページで公開している、「犬・猫の引取り数及び負傷動物等の収容状況 (都道府県・指定都市・中核市)」 に、犬・猫の殺処分数の内訳が詳しくでている。

「環境省」 統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」



「犬・猫の引取り数及び負傷動物等の収容状況 (都道府県・指定都市・中核市)」
-- 平成27年度

自治体名 猫の引取り数 合計 猫の処分数 (幼齢個体数)
成熟個体幼齢個体 返還数譲渡数殺処分数
愛知県532514 14 (0)383 (20)649 (448)
名古屋市1721188 0 (0)654 (572)709 (625)
豊橋市11216 0 (0)88 (84)139 (130)
豊田市34542 1 (0)187 (35)199 (7)
岡崎市40298 0 (0)127 (113)214 (185)
愛知県合計11002258 15 (0)1439 (824)1910 (1395)


自治体名収容数負傷猫の処分 (幼齢個体数)
返還数譲渡数殺処分数
愛知県3225 (0)3 (0)314 (29)
名古屋市1793 (1)17 (11)164 (57)
豊橋市140 (0)0 (0)14 (4)
豊田市2081 (0)51 (39)156 (59)
岡崎市442 (0)7 (2)35 (12)
愛知県合計76711 (1)78 (52)683 (161)

この表の 「愛知県」 というのは、名古屋市、豊橋市、豊田市、岡崎市 以外の市町村のこと

そのエリアの管轄を 「愛知県動物保護管理センター」 が行っており、その内訳は下記のとおり

本 所 … 瀬戸市、碧南市、刈谷市、安城市、西尾市、知立市、尾張旭市、高浜市、豊明市、日進市、みよし市、長久手市、東郷町、幸田町

尾張支所 … 一宮市、春日井市、津島市、犬山市、江南市、小牧市、稲沢市、岩倉市、愛西市、清須市、北名古屋市、弥富市、あま市、豊山町、大口町、扶桑町、大治町、蟹江町、飛島村

知多支所 … 半田市、常滑市、東海市、大府市、知多市、阿久比町、東浦町、南知多町、美浜町、武豊町

東三河支所… 豊川市、蒲郡市、新城市、田原市、設楽町、東栄町、豊根村



犬も猫も、「引取り数」 が、殺処分数に直結する・・・と、環境省は示したいらしい。
かつ、負傷動物を収容し、その後に死んだ頭数を、引取りの犬や猫の殺処分数とはっきり分けて示したいのだ。
負傷して持ち込まれたり、連絡があって収容した、犬や猫が死んで処分となるのは、飼い主による明確な持ち込みとは異なるから。

この引取り数は、飼い主の持ち込み (有料)、所有者不明の引取りに分かれている。
つまり、飼い主からの持ち込みは、処分目的というか、殺処分されることを前提として、それを容認して、持ち込まれる頭数。
持ち込まれた段階で、ほぼ殺処分を意味する。

名古屋愛護センターによると、業者からの持ち込みは、断っているらしい。
これを信用するかどうかは、個人の意識の問題だから、ここではスルー。

所有者不明の猫の引取り数については、これまで、自活不能猫 などと称されていた、幼齢個体がその8割以上を占める。

庭で産み落とされていた・・・、公園等で段ボールに入っていた・・・、動物病院の前に捨てられていた・・・、etc.

この、所有者不明の持ち込みの猫の、幼齢個数を減らすことが、TNR の最大の目的であり、必ずその効果がでるものと考えている。
というより、TNR 以外に、幼齢個数の持ち込み数を減らす手段はない。

名古屋市の動物行政の職員は、いい加減、このことを理解してほしい。
いや、たぶん、理解はできている。認めないだけ。

ちなみに、名古屋市の 「猫の殺処分数」 の 譲渡数 654匹、その中の幼齢個体は 572匹
まだ、名古屋市健康福祉局の職員の怠慢のため、平成27年度の
実績数の公開がないが、572匹の約40% を、譲渡ボランティアが担っているはず。

でも、この表や、環境省の公開資料を見てもはっきりと分かるように、
国にたいして、譲渡ボランティアがどれほど担っていての、譲渡数なのかは、どこにも明記されていない。
名古屋愛護センターの職員は、譲渡ボランティアの苦労を労う言葉をかけるだろう。
しかし、譲渡ボランティアによる譲渡実績は、すべて、名古屋愛護センターの実績として、環境省へ報告されている。

名古屋愛護センターは、「そのようなことは、他の自治体もやっている」 と言うだろう。
しかし、他の自治体のなかには、そこの愛護センター内で、愛護センターの犬や猫だけではなく、一般参加者を含めての、譲渡会を開催していく動きがでてきている。

自分たちに都合のいい情報のみに固執せず、名古屋愛護センターは
譲渡ボランティアのために、または、自分の飼い犬や飼い猫を手放すことを
余儀なくされる市民のために、センター内での譲渡会開催を本気で考えてほしい。

「犬の殺処分を減らすために、寄附をしてください」
と、広報なごや (No. 825) で、訴えるまえに、企画することは多々あるはず。



そして、「負傷動物の引取り」 の、猫の頭数表を見ると、
名古屋愛護センターでは、収容した 179 匹のうち、164匹は、そのまま死んだか、治癒することなく殺処分されている。

事故に遭い、または、虐待や餓死寸前などで、持ち込まれる猫は、
愛護センターでは、治癒されない。

そのような技能のある獣医師はいないから。

でも、愛護センターに持ち込むことしかできない市民も大勢いるだろう。

持ち込まれ、収容された負傷猫に、耳カットがある場合、
その猫が発見された場所から、基本的には管轄の保健所に連絡が入る。

2015年には、天白区の八事駅付近 (町名は伏せる) から収容された、グレーの猫に耳カットがあるから・・と、天白保健所から電話があった。

愛護センターから、そのグレーの猫の発見場所の連絡があり、
そのエリアの TNR の報告書を出していたから、私に連絡をくれた。
グレーの TNR 猫は2匹いたが、幸いなことに、収容された猫とは一致しなかった。
餌やりさんが確認して、判明している。
ちゃんと飼育管理されていることが分かり、ほっとした。

そのエリアには、他にも TNR している人がいるから、そのことを保健所に伝えておいた。
でも、やはり、収容された猫とは一致せず、生存を確認できたらしい。

愛護センターに収容されたグレーの猫は、誰がTNR したのかは不明のまま、息絶えたが、
この点だけは、愛護センターの姿勢を認めている。



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