植田公園 TNR -1 の続き ― 2016/11/12 22:18
11/8 (火)、20時過ぎに、3匹をアメニティ動物病院へ雨の中搬入
翌日 11/9 (水) しばらく毎週水曜休みにしているから、この日は
久しぶりにゆっくり起きて、9時半ごろ、しっぽ動物病院へ向かった。
車に行くと、昨夜からずっと捕獲器のなかにいた、デカイキジトラは、
めちゃくちゃやってて、捕獲器の上においた、布を引っ張り込んで
ぐしゃぐしゃにしているし、おまけに、雨が入らないように布の上に
かけておいた、45L のゴミ袋 (エイブルさんが持ってきた) まで
引き込んで、ズタボロにしていた。
あーあ、また、しっぽさんのスタッフさんの仕事が増えるなーー、
(しっぽ動物病院は、捕獲器の中をいつもキレイに掃除してくれるから)
と、思って運転席に座った。
今思えば、このとき、黒猫の捕獲器をしっかり確認しておくのだった・・・。
運転を始めると、後部座席から、カラカラと餌皿が跳ねているような音が
していて、猫が捕獲器の中で暴れてる・・・と思っていた、その時、
バンっという音ともに、運転席のフロント部分に、いきなり黒猫が
吹っ飛んできたのだっっっ。
黒猫も目をまん丸にして、私を見るし、私も、「なんで、なんでっっ」
「あんた、だれーーーっ」 と、一瞬何が何やら分からなかった。
しかし、後部座席を見ると、捕獲器の開け口を縛ったはずの太いヒモが
思いっきり緩んでいて、開け口も開いていて、そこから脱出したのが分かった・・・。
このようなことは、APL 製の捕獲器ではけっして起きない。
捕獲器を5台確保するために、はごろもさんからも借りたのだけど、
これが、トラップの後部にも開け口があり、そこから、餌皿をセットして
扉をしめるタイプのものだった。
その扉を閉めて、ヒモでくくってあったけれど、それが上部の一カ所だけで
黒猫が中でじゃれて、どうやら徐々に、徐々に緩んでいったらしい。
黒猫は、フロント部分から私を見ている。私は、めちゃ考えながら運転した。
① 袋はいっぱいある。だからぜったい、くるんで捕まえられる
② でも失敗してもいいように、植田公園に止めて、チャレンジしようかな
③ こいつをまた逃がしたら、もう入らない
④ 絶対できるから、しっぽさんの駐車場でおちついてやらなくちゃ
そんなことを考え、しっぽさんに到着し、向かい側の駐車場の奥に止めた。
洗濯ネットを出してみたが、それを近づけただけで、後ろへ飛んで逃げた。
この黒は、後ろへ逃げても、なぜか、フロント部分へもどってくる。
捕獲器の運搬袋を、フロント部分の猫をめがけて放り投げてかぶせた。
そしてうえから押さえつけ、とにかくくるんで、捕獲器の後ろの開いたトビラへ
近づけようと、にじりにじりと動かすと、黒猫はものすごーくうなった。
そして、いきなり袋を突破して、私の運転席に飛び乗り、後部へ逃げた。
後部座席には、大型犬でも寝そべることのできるようなシートをかけてあるから
座席の下には逃げ込めない。
フロント部分で、にじりにじりの力相撲のようなことをしたから、
私もそうとう息がきれていた・・。
でもそれは、黒猫も同じだったらしく、後部座席の黒猫に
また運搬袋を投げたら、みょうにおとなしくなった。
それでくるっとくるんで抱きかかえ、ようやく捕獲器に入れた。
この間の格闘、約5分・・・。幸いにも、ひっかかれず、噛みつかれず。
へとへとになって、ものすごーく重たいキジトラの捕獲器と
まだ1才にはなっていない、軽い黒猫の捕獲器を、しっぽさんへ運んだ。
キジトラはオスだけど、黒猫は性別不明なこと。どちらもめちゃくちゃな仔で
捕獲器の中が、大変なことになっていること・・・、などを伝えて受付をすませた。
妊娠はしていなかった。
この日の19時半ごろ、アメニティ動物病院へ3匹を迎えにいった。
黒白の猫は、メスだった。妊娠なし。
両耳の皮膚のただれは、熱湯のキズではなく、カイセンによるものらしい。
それよりも、鼻のキズはひどかった。
私は、捕獲器の中であばれて血が出た・・と思っていたが、術後の猫の
顔を見ると、鼻腔の右側に、みょうな腫れがある。
先生は 「最悪の場合、これは皮膚の上にできる腫瘍の可能性もあります」
腫瘍であれば、検査をしなければ、良性か悪性かは分からない。
しかし、この猫をリターンしたら、2度と捕まえることはできないだろう。
だからといって、術後保護をしている余裕は、今の私にはない。
虐待だと思った。猫の顔を素手でなぐれるような人はそういない。
よほどのボクサーでなければ、敏捷な猫を殴れるはずがない。
石つぶてを、猫の顔めがけて投げた・・・と思った。
石を放り投げただけでは、顔のほぼ中央に当たるはずがない。
植田公園には、棒をもって車の下につっこんでいる姿の目撃もある。
その棒が偶然鼻を直撃したか、石つぶてだと思った。
久々に、頭の中が冷たくなっていくような怒りを感じて、帰宅した。
きっちり餌やりさんの、やっちさんがリターンに立ち会ってくれることになり、植田公園に行った。
それまで、3匹は、捕獲器の中に、美味しいウエットフードを入れておいたから
公園につくと、けっこう食べていることを確認できた。
数日前から、この公園の、「ネコにむやみに・・・」 立札の足元に
水容器を2コ置いている。この容器が捨てられたり、壊されたりしたら
天白警察に行くことにしていた。
水容器は2コ、ちゃんとあったけれど、空になってたほうに、ドライフードが
入っていて、立札の奥の地面の上にも、フードが直置きされていて、
生垣のコンクリート部分にも、同様にフードがあった。
食べたようなあとはまったくなかった。
5匹の捕獲から、1日たっているとはいえ、捕獲できなかった猫たちの
警戒心は相当なものらしい。まったく姿を見せない。
やっちさんに公園入口の付近に立っていてもらい、そこに捕獲器を運び、
布をとって、猫たちに、昨日までの生活場所に帰ってきたことが分かるように見せた。
黒白のキズの事を話し、これは虐待のキズに違いないと言いかけたら
捕獲器の中で大暴れし始めたら、すぐさま、扉を開けてあげた。
公園の中にダッシュしていったけれど、すぐ、生垣へユーターンし、
そのまま、駐車場の向こうへ逃げていくのを、やっちさんが確認してくれた。
茶トラと、茶白は、かなり怒っているけれど、扉をあけても
なかなか出でいかず、お尻を触ったらようやく身体の向きを変え
ダッシュして逃げて行った。
やっちさんの聞き込みや、猫を気にかけている人たちから寄せられる情報もあり、
このちっぽけな公園には、数々の嫌がらせ、猫への虐待があることが分かってきた。
クレーマーの、K-E は、これまでどれだけの猫を傷つけ、
何匹殺してきたのだろうか?
棒でしつこく車の下をつついていたという男は?
ゴミ袋をブンブン振り回し、公園の周りを数回歩き回り、
いきなり、生垣に、そのゴミ袋を突っ込んでいく若い男は?
この小さな公園の周辺は、とても狭いエリアなのに、暴力密度が高すぎる。
11/10 (木)、18時半ごろ、しっぽさんへ2匹を迎えに行くと
あれだけめちゃくちゃしていた、デカイキジトラはすっかりおとなしくなっていた。
5分の捕物になった黒猫は、女の子だったことが分かり、つぶらな瞳を
私に向けてきた。
でも、私は、この2匹をリターンさせなくてはならないのだ。
10日は、21時ごろから雨予報だったから、やっちさんとすぐリターンすることを確認しあい、
公園に向かった。水容器はそのままあり、水はキレイだった。
昨夜と同じように、公園の入り口から中へ向けて、2匹をリターンした。
やっちさんと話し合い、11月15日、天白警察に行くことにした。
植田公園 TNR は、不定期に続きます
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コメント
_ (未記入) ― 2016/11/14 08:57
偶然読みました。名古屋市内在住の者ですが、公園名を明らかにしてしまうとかえって捨て猫が増えたり虐待に来る人がいるんじゃないかといらぬ心配かもしれませんが、してしまいました。
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