捨てられたらしい子猫 -- 発見と保護2014/03/30 23:42

3/30 17時半ごろ、モスバーガーの駐車場に子猫がいるという連絡があり
その場所がよくわからないまま、車で向かった。

なんとかたどり着いたモスバーガーは、相生山の交差点
駐車場は広く、バーガーの店員さんも気にかけてはいたらしいが
すでに子猫の姿はどこにもなかった。

子猫は黒くて、目が青く、昨日から大きな声で鳴いていたらしい。
17時にはその駐車場にいたのに、18時近くに到着したら
もうどこかにいってしまった。

モスバーガーの責任者のような女性が、偶然裏口から出てきたから
子猫の事の経過を説明し、今後は保護して里親探しをすることを告げ
「猫の里親譲渡会」 のチラシを渡し、連絡を頼んだ。
その女性によると、裏口にはめったに出ないため、子猫の鳴き声には
気がつかなかったらしく、見つけたら連絡すると約束してくれた。

ただ、最初の発見者が、裏口で子猫に餌をあげたから
ここに戻ってくる確率が高い・・・と説明したら
「えっ、餌をあげてしまったのですか」 との返事。
言外に それはしないでほしいかった という気持ちがありあり。



そんなことは無視して、二人で周辺を探し回った。
大通りには出て行かないはずだから、民家のほうへ行くと
小さな水路があり、そのブロックにあるかなり大きな邸宅から
「にゃん、にゃん」 の大音響が聞こえてきた。

「いる!!」 と緊張してよく見ると、その大邸宅の玄関には
100均のワイヤーネットを2コつないだものが、りっぱなドアに
立てかけてあり、その玄関ドアの奥から、鳴き声が聞こえてきた。

りっぱな玄関が大きすぎて中が見えず、裏手に回ると、隣家との
境界の壁から覗くことができて、小さな子猫のシルエットが見えた。

最初の発見者を呼びに行き、二人でその邸宅に行くと、
「そうそう、その子猫」 と確認できた。
私は、その家の子猫で、出ないようにワイヤーがあると思っていたが
玄関付近の植え込みにもワイヤーが土中に差し込んであり
「これは、猫が入るのを嫌がっている」 ことが分かった。

発見者に子猫を呼び寄せてもらっている間に、車まで戻り
キャリーと子猫用フードを持って、また走った。

子猫がドアの下の隙間から這い出してきて、プラ容器の
餌を食べ始め、発見者がすっと抱っこできたから
キャリーに入れることができた。子猫はキャリーの中でもフードを食べ続けていた。

そんなところに、大邸宅の方が戻ってきて、「何をされてますか?」と
声をかけられた。見ると、夫婦で、黒いシバ犬と散歩に出ていたらしい。

それで、また子猫の話をすると、「あー、それは昨日の夜も鳴いてた」とのこと。
そして、家に野良猫が入ってくるのをかなり迷惑している話になった。
そして、この辺で餌をあげている人がいるから、増える と語気を強める。

「では、この件を保健所に電話してください。餌やりの人に
 手術のことを話す必要があります。」
と言って、その家の表札を見ると、なんと 「緑区」 だった。
そうかぁ・・・、ここは、緑区だったのか!! と納得した。

すると、夫婦の婦人のほうが、「餌やりしてる人は分かってるの」
というから、びっくりした。
「うちから、3・4軒左の ○○さん。でもお金は出さないと思う」
となぜか決めつけている。

「私の母は、庭にきた野良猫を自分で手術したけどね」 ともいう。
さらに、「隣の家も、猫を2匹くらい家にいれてる」 と教えてくれた。

旦那は、「このへん、猫が増えては減って、また増えてる」 というので
「この交通量だと、車にはねられて死んでるでしょう」 と聞くと
夫婦二人で、「そんなことは見たことないよ」 というのだった。

確かに民家の前は、どこも一方通行で、進入してくる車はとても少ない。
大通りは交通量が多くて、猫もあまり渡らないのかもしれない。
そうかぁ・・・、ねこは轢かれていないんだ、と少し安心した。

旦那さんは、猫がどうやって自分の家の2階にくるか・・というのを
説明し始めたので、そんな話に付き合うには、風が寒すぎるから
「では、その○○さんの家を見に行って、帰ります」 といって辞した。

確かに、○○さんの家の玄関前には、お皿があり、カリカリがちょびっと残っていた。
止めてある車の下に、猫が隠れている。
「ごめんください」 と声をかけてみたら、まず旦那さんがでてきた。

キャリーの中で、にゃんにゃん鳴く、子猫を見てもらって
「猫に餌をあげているのなら、手術をしてほしいのですが」 と言うと
「うちは、手術しているよ。ちょっと待って」 と、どうやら奥さんを呼びにいってくれた。

奥さんが出てきてから、話は急展開。
・2匹を手術してあり、もう1匹はなかなか捕獲できない
・捕獲できない猫は、三毛猫

三毛猫と聞いて、うわ、産むなー と焦ってきた。
それで、手術の病院の手配をすることと、たぶん妊娠しているから
手術費用を説明すると、「はい、払います」 ときっぱり答えた。
その三毛猫は用心深く、ある動物病院から捕獲器を借りてやってみたが
失敗したという。

病院の予約を確保してから、前もって捕獲器を設置させてほしいと頼むと
もちろん、快諾。「手術できたら、ずっと面倒みます」 とのこと。

ただ、三毛猫のほかにも、手術していないオス猫 (黒らしい) が
いるようで、その猫はどうやら、別の家でフードをもらっているはず。
その奥さんは、餌をあげている猫ではない と断言した。

このように、手術を快諾してくれる人に会うとうれしくなる。
だからといって、「猫の世話をしてくれてありがとうございます」
なんてお礼を言うつもりはない。
ましてや、「猫のことで困ってませんか」 なんて御用聞きのようなことは言わない。
餌をあげているのだから、ごく普通のこととして話す。
三毛猫の捕獲器を、トラップ無効化にして設置にくるとき
ネコトイレのことを話してみようと思っている。

再び、さきほどの大邸宅に戻り、○○さんは手術していることを
メモ用紙に書いて (発見者)、郵便受けに入れた。
手術を快諾してくれた方には、「近所で誤解されているようなので
何かのときに、手術してあることを話してみたほうがいいですよ」 と説明し
「こちらからも、緑保健所に伝えておきます」 と請け負っておいた。
緑保健所で話すことがまた一つ増えた。



私たち 「天白トラブルゼロ!?」 は、公益財団法人どうぶつ基金(佐上邦久理事長)が主催する「さくらねこ不妊手術事業」の協働ボランティアです。
今回20匹以上(名古屋市緑区・昭和区・千種区・天白区)のさくらねこ不妊手術事業を行うにあたり、公益財団法人どうぶつ基金から9頭の不妊去勢手術費全額を負担していただきます。
公益財団法人どうぶつ基金に寄付をしていただいた皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございます。

どうぶつ基金

にほんブログ村 猫ブログ 地域猫へ
にほんブログ村
クリックに感謝してます。