術後ねこたちの死2014/01/07 00:24

せめて虹の橋を渡ってからは、安穏に・・
2013年10月下旬、美容室 Kさんのポストに入っていた、迷子ねこ
2013年11月、倉庫母ねこの捕獲に失敗したため、美容室で捕獲した白黒ぶち

この2匹は、もう生きていない。

11月下旬、公園にやってきた新参ねこを見つけたとき、
そのねこの首から胸にかけての白い部分が、
迷子チラシの写真に似ているような気がして、
探している方に連絡してみた。

すると、11/8 に、少し離れた公園付近で、車に轢かれたらしく
息絶えた状態で発見された とのことだった。
ただ、このチラシの方は、術後に里親探しをするためにその三毛ねこを
預かっていたら、逃走されてしまい、そのため模様や体格など
あまり詳しくない・・とのことだった。

私が公園で見たねこは、もう暗くなっていたため、
三毛模様なのかどうかままではハッキリ分からず、
ただ、白い部分が似ている・・・と説明すると
その日の夜、その公園を確認に行きます・・という返事で、
「事故死していた仔は、別のねこだと思いたいので」 とのこと。

その後、その方も何度か公園を見に来てくれたらしいが、
12/2 の夕方、久しぶりに、その新参ねこが公園にきたから
餌をたっぷりあげて、暗い中、じーーっと見ると、三毛ではなかった。
模様と思った部分は、グレーで迷子の三毛よりキレイな顔立ちだった。
それで、そのことをまた知らせておいた。

その人がチラシを配布したエリアから、川を隔てた、
あまりキレイに掃除されていない公園の片隅で、
その迷子ねこは車に轢かれたのだった。
捕獲され、手術され、初めてやってきた家から逃げ出して
土地勘も何もないところで、車にはねられて命を落とした。
発見されて荼毘にふされたことだけが救いかもしれない。



11/14 に、TNR した、白黒ぶちは、丸々と太ったオスで
美容室にやってくるようになり、アメショーmix とケンカしていた。
美容室のそばにある、ラーメン定食のお店 「いのしし亭」 さんでも
その白黒ぶちはご飯をもらっていたから、美容室のKさんは
「ししまる」 と呼んでいた。
その、「ししまる」 は、12月になってから餌を食べにこなくなった・・
という連絡がきていたが、よく太っていたし、餌場が複数あるらしいから
さほど心配していなかった

Kさんは、ひょんなことから犬の里親さんになり、散歩を兼ねて
「いのしし亭」 さんを尋ねたら、「ししまる」 が12月上旬に
お店の駐車場の奥で亡くなっていた と知った。

ししまる は、キズもなくキレイな身体のまま、冷たくなっていたらしい。
日中は交通量の多い道路に面しているから、車にはねられたか
よく太っていたから、急な心臓疾患か のどちらかだろうと思った。

迷子になって死んでしまった三毛も、発見者は 「いのしし亭」 の奥さんだった。
奥さんは、ししまる のことを 「うし」 と呼んでいたとのこと。
ししまる は、いつもお腹いっぱいご飯を食べていただろうから
それだけはよかった・・・と思っている。

手術したことにより、反射神経が鈍くなり、事故に遭う・・・
という見方もあるかもれしない。
でも、TNR し、耳カットをしてあるねこたちは、だれかに見守られていることは確かだと思う。



私たち 「天白トラブルゼロ!?」 は、公益財団法人どうぶつ基金(佐上邦久理事長)が主催する「さくらねこ不妊手術事業」の協働ボランティアです。
今回20匹以上(名古屋市緑区・昭和区・千種区・天白区)のさくらねこ不妊手術事業を行うにあたり、公益財団法人どうぶつ基金から9頭の不妊去勢手術費全額を負担していただきます。
公益財団法人どうぶつ基金に寄付をしていただいた皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございます。

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元八事の TNR -- 22014/01/08 23:41

予約日 (1/8) を譲ってもらったため、母ねこの捕獲に再挑戦

1/6 16時ごろから、まずトラップを無効にした捕獲器を設置した。
扉をひもで縛っておき、トラップの奥に、カリカリフードを少量入れた
餌皿を置いて、中に新聞紙をしいておいた。
依頼者は、捕獲袋のほうが使いやすいとのことなので、
捕獲袋と折りたたみケージを組み立てて、設置。
1/8 の昼までに捕獲を試みてほしいことを伝えた。

1/7、手術済みのねこたちは、餌をもらいによってくるのに
母ねこは餌をくわえて去ってしまうため、難航している とのメール。
普段から、洗濯物を干したり取り込んだりしているときに
母ねこがそばにいることが多いとのことで、捕獲袋を
抱え込んで、何度も挑戦したが、ことごとく失敗 とのこと。

餌を細かいものに替えて、その場で食べるようにしてみたらしいが
母ねこの警戒心は並大抵ではなく、すっかり信用されなくなったらしい。

1/8 生憎の雨で、袋をかぶせるのはどうも無理。
11時ごろから、もう一度捕獲器の餌を替えて設置し、久しぶりに
ガストでランチしながら 「入った」 というメールを待ったが、空振り。
せっかくの予約日だったが、捕獲をあきらめ、トラップ無効にした
捕獲器の設置を継続することにして、捕獲袋も預けた。

「しっぽ動物病院」 をあきらめ、別の病院に予約をとり、費用の差額は
負担しようと決めた。
とにかく、母ねこはお腹が大きくなり始めたように見える。
2月の予約を待っていたら、さらに大きくなり、捕獲できなくなりかねない。

「しっぽ動物病院」 に、「猫の里親譲渡会 協働開催」 のチラシを張るついでに
予約のキャンセルを窓口に言いにいくと
「いえ、ヤマグチさんの予約は今日ではなくて、明日です」 と言われた!!!

確かに、カレンダーには、9日の欄に名前が書かれていた。
もう怒り心頭になり、「縁切りだ !!」 と決めて、メールした。
昭和区の2人に協力していく気力はすっかり消えた。
自分たちのことは、ノンストップで話し続けるのに、こちらの話は聞き流す。
一見丁寧な言葉を羅列してくるが、まったく気持ちの入っていない文言。

「しっぽ動物病院」 に限らず、TNR の手術費用をかなり安く引き受けて
くれる病院はとても貴重だから、予約確保は難しい。
ターゲットのねこを決めてからでは、1カ月以上先になるのだ。

捕獲失敗したからいいものの、もしも母ねこを捕まえていたら、
1日以上、捕獲器に入れたまま、手術待ちをすることになっていた。
なぜ、正確な日にちを答えてくれなかったのか、いまだにあきれきっている。

2人には、もう協力しないことをメールで伝え、預かっている 「小梅」 を
帰すことも伝えた。だからといって 「小梅」 は簡単には捕まらない。
捕まえたら、二度と私を信用しなくなるのは明らか。
だから、「小梅 を捕まえるときは、別れるとき」 と決めていた。
意外に早く、そのときがやってくることになった。



私たち 「天白トラブルゼロ!?」 は、公益財団法人どうぶつ基金(佐上邦久理事長)が主催する「さくらねこ不妊手術事業」の協働ボランティアです。
今回20匹以上(名古屋市緑区・昭和区・千種区・天白区)のさくらねこ不妊手術事業を行うにあたり、公益財団法人どうぶつ基金から9頭の不妊去勢手術費全額を負担していただきます。
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逃走ねこ探しに協力 -- 12014/01/09 01:07

2013年11月27日 T-にゃん からメールがきた

今日 私の里親の高●●●さん宅に2匹目希望の猫を連れて行ったら、1匹目お渡しした三毛猫が窓から逃げてしまったという。誰かが窓を開けて自分達も被害者だという。窓に対策しないんですか?と聞いた。何もなされてなかったから。今回連れて行った子はきじ白子猫なんですが、以前から御希望されていた。3ヶ月前に逃げてしまったというからいつでも私に逃げてしまった事を報告できたのに報告ありませんでした。以前お渡しした三毛猫は実家におられたので実家に連れて行ったんだけど、対策ないならお渡しできないと言うと私の悪口ばかり言い出して、言っている奥さんは急に逆ギレしたりおそらく精神疾患ではないかと思います。逃げた三毛猫ですが、もう逃げて3ヶ月経っているそうなんですが、逃げた高●さん宅近辺を探したほうが(捕獲器仕掛けたほうが)いいと思いますか?くじけそうです。今回連れて行ったきじ白は私宅に連れて帰りました。
高●● 現住所 名古屋市名東区上社~
御実家は 名古屋市名東区貴船
子猫を探しているのでまた逃がす可能性あります。御注意ください。謝罪は全くありませんでした。逃がされてしまった猫です。


あーあ、またか・・・と思った。T-にゃん から、ブラックな里親情報として
『逃がした』 というメールがくるのは、1年間にこれで4件目。

逃げたねこを探そうとしない里親は最悪。
ちょっとした不注意から逃げてしまうことは珍しくない。
ただ、その後、懸命に探すかどうか が重要なのだ。

T-にゃん に、迷子ねこのポスティングに協力してもいいというメールを返し、
1.手書きの迷い猫探しのチラシを配布する
---- キレイに作るより、危機感をもってもらえるような手作りチラシがいい
2.新聞折込やポトス掲載 (迷い猫の場合は無料)
3.保健所や警察、愛護センターには知らせたのか?
4.逃げたねこは、実家に戻る可能性はないのか?
5.実家にいたのはどのくらいか? 転居したのはいつ?
6.逃げたねこは、手術してあるのか?
というようなことをメールに書いた。

保健所と警察には知らせてあること
里親さんとは絶縁にちかい言い争いになったらしく、
5.と 6. については不明。でも、手術していないと思う との返事
さらに、実家に戻ることはない とも書いてあった。

実家で飼われていた期間と転居してからの期間と、どっちが長いか
は、重要だと思ったが、住所を調べてみたら、実家と転居先は
1km 以上の距離があり、これは戻らないだろうな・・・と思った。

その後、迷いねこチラシ作成をしているらしく、
「里親さんが写真を送ってくれないから、電話してみてくれませんか」
という、メールがきた。
彼女は、すぐ電話番号をメールしてきて、連絡を頼んでくるのだ。
もちろん無視した。これまでの関わりのなかで、何かを引き受けると
すぐエスカレートしていくことはいやっというほど分かっていた。
人の電話番号を、相手に無断で知らせてくることにも疑問をもっていた。

●逃げたねこは、メスだから、行動範囲はそれほど広くないはず
●しかし、不妊手術していないとなると、里親さん宅の付近にいるとはかぎらない

疑問に思うことや、きちんと確かめておくことや、たくさんあるのだが
これを T-にゃん に質問すると、「代わりにきいてください」 となるのだ。
前途多難な、生存も不確かな、迷子ねこ探しが始まった・・・。



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逃走ねこ探し -- 22014/01/09 23:31

迷子の縞模様三毛+白  右側は子ねこのとき
2013年12月5日
迷子ねこのポスティングをしたとのことで、目撃情報を得たらしい。
場所は上社小学校と名東土木事務所の間の路地
捕獲協力のメールがきたから、了解した。
名東警察と愛護センターには連絡済みとのこと

12/08 の夜、T-にゃんは、目撃情報付近の、小学校に隣接する
公園の植え込みに捕獲器を仕掛けた。(チェーンカギ付き)

T-にゃんの直前メール
捕獲器は私のOKです。もし必要なら2人聞いてみてもいいです。目撃現場近くに タケダさんというお婆さんが外の子達にも沢山餌やりしている人がいて、カノウさんが捕獲に協力して貰えないか?と最初はいいよって言っていたのに、外の子達が捕獲器に入ってしまう事に我慢ならないからやるなと言い出し、チラシ配り手伝ってくれたカノウさんまで食べれるのだから、もう外の子にしておかない?と言うの。タケダさん、カノウさんや目撃情報くれたイシイさんにまで電話して捕獲器やるなと言うので、私は捕まえて三毛を保護したいのでタケダさんからの電話を着信拒否にしました。私が400部作成してまいたチラシもヒグチさんに送りましょうか?チェーンあります。捕獲器もう1台聞いてみます。

あーぁ、また、イシイさんとかいう情報提供者の電話番号を
タケダさんて人に伝えたのか・・・と、暗澹たる気持ちになった。
だいたい、私は、カノウさんという、T-にゃんの協力者の方には
会ったこともないのに、そのようなことはお構いなしなのだ。

このメールには、「手術していないメスねこを、そのままほっとくのはまずい」
と、返信しておいた。(後日、手術済みであることが判明)

12/09 朝の9時に現場で待ち合わせの約束。
T-にゃんからは、しつこく場所の説明メールがきてうっとうしかった。
上社小学校と分かっていて、迷うはずがない。

T-にゃんはめずらしく、待ち合わせに遅刻してきたから、30分ほど
隣接の公園を歩き、周囲の町内を歩いてみた。
T-にゃんが昨夜に設置した捕獲器はすぐ分かる場所に置いてあり
中は空っぽだったから、「捕獲器は空、失敗」 とメールしておいた。

町内をあるいたら、「あ、あのねこだっ、いた!」 と思うねこを発見。
とても若くて毛並みの良い、ねこが側溝のそばにいた。
近づいたら、側溝に走りこんで逃げてしまったが、その間、
毛並みをよく見ることができた。
その猫は、白い部分は、逃げた三毛に似ているが、キジ模様だった。
身体付きから、どうやら、オスと思える、そのキジ白が走った方向を
見当つけて歩いていくと、再び、側溝から出てて、タケダさんという家の
3軒左隣の家に入っていき、堂々と、勝手口に置かれた餌を食べていた。

確かに健康的で、太っているわけではないが、しっかり食べているな・・
という感じ。タケダさん以外にも餌を敷地内に置いている家はあるわけだ。
タケダさんは敷地も広く、その中に様々なねこハウスを置いてあった。
そして、ちょっと太った、それほど若くはなさそうなねこたちが
てんでに、お気に入りのハウスに入っているのがよく見えた。



T-にゃんが到着し、まず捕獲器の設置場所を探しながら公園を歩き、
ねこが通りそうな、潅木と小学校のフェンスの間に1台設置し、
自転車用のチェーンロックをかけた。
捕獲器には、迷子ねこチラシを貼り付けた。
T-にゃんは、「ねこが入ると思っていたのに・・」と、しきりに残念がっていた。
そこで、目撃した、キジ白の話をして、餌をもらえる場所は複数あるはずと言ったら
「えー、タケダさん以外にもあるの」 と驚いていた。
どうやら、ポスティングは、カノウさんが1人で行ったらしく、
T-にゃんは、まだ散策はしていないようだった。

さらに、目撃情報を寄せてくれた人は、犬の散歩の途中でねこを見かけて
おいで、おいでをしたら、わりと近くまで寄ってきて後をついてこようとした・・
との話だったけれど、「迷子の三毛と、キジ白を間違えているのでは?」
と聞いてみると、「オジサンは、三毛猫なら分かる と言ってた」
というのだ。

・迷子のねこは、三毛というより、三毛の縞模様があってさらに、白い部分もある
・近所に、白い部分がよく似ているキジ白がいる
・犬の散歩は20時ごろなら、暗くて、三毛かキジかはっきりしないのでは?
・イシイさんという人は、ねこの模様を見分けられるほど、ねこを知っているのか?

という疑問 -- 当然、確認しておくべきこと を、T-にゃん に聞いてみたら
「分からない。電話番号を言うから、直接イシイさんに聞いてみて」と、
あー、やっぱりな という返事だった。

この迷い猫探しの主体 (主役) は、T-にゃん なのだ。
だから、私は関係者に代理で問い合わせることは決してしない、
と決めていたから、その頼みは断った。

私自身、夜の公園にやってきた新顔のねこの模様を見間違えたことがある。
暗くて、白い部分は分かるものの、模様が三毛なのかそれ以外なのか
分からなかったのだ。
すぐそばで餌をもらってパトロール? しているキジ白がいることもあり
イシイさんの情報は不確かなように思えてならなかった。

次に、タケダさんの話になり、多数のねこに餌をあげているから
その家にねこが集まるだろうし、目撃と判別は、タケダさんのほうが
頼りになるのではないかと思っていた。

「タケダさんて、手術しているの? タケダさんからは情報ないの」と聞くと、
「餌やっているだけで、手術していないと思う。それにおばあさんだから
 家にこもっていて、そんなに外にでかけないから、ねこを見ていない」
というのが、T-にゃん の答えだった。

後から、これは、『捕獲器設置を断った人』 という悪印象から
T-にゃんが独断で言っているだけのことだと分かった。
そもそも、あれだけねこがいる人の家に、捕獲器を置いてもしょうがない。

その後、土木事務所の路地に面した、壁の隙間に、ちょうどよいスペースがあり
2台目の捕獲器をそこに設置した。

私は、最初から、小学校には捕獲器を設置したことを話しておくつもりだったから、
T-にゃんといっしょに校門のインタフォンに向かった。
T-にゃんは、気がのらないようだったけれど。

そして、そこから、トラブル連発、ケンカ連発、捕獲はスカ連続・・・となるのだった。



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逃走ねこ探し -- 32014/01/10 00:25

土木事務所作成の 「警告書」
上社小学校正門のインタフォンを押し、迷子ねこを保護するために
隣の公園に捕獲器を設置した というようなことを話すと
職員室まできてほしい と言われた。

私は小学校には、フェンスのすぐそばに置いた捕獲器のことだけを
話しておくつもりだったが、職員室に行くと、教頭が出てきて
あれだけいやいやだった、T-にゃんは、2台設置したことなどを
ちゃんと話してしまった。

すると、教頭はその捕獲場所を見に行くから案内してくれという。
(だったら、インタフォンで話したときに、校門にあんたがくればいいでしょ) と、思った。
わざわざ職員室まで行ったのに、私たちはもう一度、隣接の公園に向かった。
途中、T-にゃんが律儀に、土木事務所に置いた捕獲器を教えていた。
しまったなーー、最初に、公園の場所だけ言うことにしよう・・と
うちあわせておけばよかった・・・と後悔した。

教頭には、迷子ねこのチラシを渡し、活動の目的を伝え、
捕獲器の設置場所を示して、どういう手順でねこが入るか・・
というようなことを説明した。
逃げた飼い猫をもう一度保護するには、チラシを配り、
寄せられた目撃情報の場所にこのようなケージを置くしか
方法がない と話したのだった。

すると、この、小柄な、40代くらいの男性教頭は
「今、逃げたねこを捕まえるために捕獲器を置く という説明を聞いています」
と、いきなり話しだすから、びっくりした。

(なに、この人、なんで実況してんの?)
(私たち以外に人はいないんだから、そんなこという必要あり?)
このあたりから、「この教頭、変なヤツ」と、私は思ったのだ。

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後日、妹に、「こういう実況をいきなり話すのは、クレーム保護者対応の
マニュアルか何か?」と聞いてみたら、
「違うよ、そんなこと、保護者と話すときも言わないから」
「うーーん、その教頭、ちょっとおかしい」 との返事だった。
----------------------------

私たちの説明が終わるまで辛抱強く聞いていた、ちびスケ教頭は
「捕獲器の目的も心情もよく分かりますが、こちらとしては、子どもが
 興味を持って指をつっこんでケガしたり、ねこが入っているのを
 見に行ったりすることがありますから、はっきり言って迷惑です」

とのことで、この公園は、放課後の遊び場になっているから とも言っていた。
さらに、「土木事務所にもこのことを話してください」 なんてことを
言ってきた。
私もかなり頭にきていたが、T-にゃんもむかついていたと思う。

教頭と別れ、私たちは土木事務所に向かうように歩きかけたが
「土木事務所には言う必要ないでしょ」 となり、そこで別れた。



T-にゃんから、すぐに電話があり、土木事務所から電話がきたという。
「捕獲器を設置するなって。撤収しないとチェーンを切るって。
 あの教頭がわざわざ土木事務所にちくったんだよ」
ちょうど、しっぽ動物病院にねこを連れて行っていたときらしく、
さらに、セイケさんにも遭遇して、いろいろグチを聞いてもらったらしい。

「それで、土木には、捕獲器を回収するって、約束したの?」と聞くと、
「ううん、皆がしていることだって話した。回収するとは言ってない」とのこと。
それで、私から土木に連絡することにした。

役人に、「捕獲器を黙って置くのはみんながしている」 と説明したところで
とくに、名東のあの土木に通じるはずがない・・と思っていた。

・これまでも TNR のとき、捕獲器を置くのにいちいち許可をとらない
・なんで教頭はわざわざ土木にいいつけるのか
-- 実際、教頭は土木事務所に捕獲器撤収を要求したのだ
この点に、T-にゃんは怒り心頭になっていた。

・TNR のときは、そこにいるねこを捕獲するのが目的で
 昼夜を問わず、設置したままにはしない。
・今は、逃げたねこを捕まえようとしているから、TNR のときとは違う
・逃げたねこが、ほんとうにあの付近にいるのかどうかさえ確定できていない
ということを、T-にゃん に言ってみたけれど、
「みんな、土木になんて言わずに、捕獲してる」 の一点張りだった。



名東土木に電話すると、言葉だけは超丁寧な管理職者が出た。
T-にゃんはかなり激昂して電話で話したらしく
「ヤマ●●さんからは強いお叱りをいただきまして・・・」 なんてことを言うのだった。

・TNR のこと、ねこの里親探しのこと の説明をすると
 「そういう活動があることは存じておりませんでした」という。

・暖簾に腕押しの感じだったから、
「この活動については、名古屋市健康福祉局、天白保健所に
 報告書を出していますので、問い合わせみてください」
と話してみたら、「そうなんですか?」 と、初めて、感情のある声になった。
そして、いろいろ調べてみて、もう一度土木から電話する ということになった。



その日の17時近く、ようやく電話があり
「そちらの活動のことなど、問い合わせまして、よく分かりました。
 ですが、こちらとしましては、捕獲器を置く許可はできません。
 まず、1週間を過ぎましたら撤去する という警告書を
 捕獲器の上に置かせていただきます。
 これが、私たちのギリギリのところです。」

もう少し、長い説明だったが、要は、1週間の猶予を与えられたのだ。
「分かりました。近所の方で捕獲器を庭に置かせてもらえそうな家が
 あったので、頼んでみます。他に設置場所を見つけたら、移動します。」
と、応えて、電話を切った。

1週間の警告書掲示 ⇒ 撤収 というのが、折り合い点 になったのだ。
私は、この折り合い点 をとても気に入ったが、T-にゃんは納得しなかった。
警告書が捕獲器の上に置かれることで、まず盗難はない。
チェーンロックしてあるがそれ以上に、警告書は威力がある。
警告書は漢字ばかりで、小学生には読みにくいだろうけど
手は出さないだろう。

・公共の場所に、私物を置いてはならない
・しかし、役人は個人の財産を勝手に、かつ、即座に処分してはならない
-- だから、乗り捨てたような自動車もすぐに廃車できずに、
 警告書を張るのだ。1週間以上告知してから廃棄される。
-- 今回の場合、捕獲器はりっぱな個人の財産である。

ただし、地域住民が、危険物とか環境悪化の物とみなして、
地域の美化のために廃棄することは、地域活動として認められるから
捕獲器を地域の人がかってに持っていくのはどうしようもない場合がある。
これに、警告書は威力を発揮してくれるのだ。

そしてもう一つの点は、迷子ねこが本当にどこにいるのかは
まだ分かっていないということ。
だから、この日に設置した場所で捕獲を続けるのはせいぜい1週間、
ちょうどいいな・・と思っていた。

目撃されたねこが、本当に迷子ねこならば、1週間設置を続ければ
入るはず とも思っていた。
しかし、2箇所の捕獲器にそれぞれ1匹ずつ、キジトラと茶色のねこが
入っただけで、ターゲットの縞模様三毛白は、姿さえ見せることがなかった。



ねこを捕獲するとき、土木事務所の許可をほしいなどと思ったことはない。
黙認してくれればすむこと。(今回の教頭がちくったことは腹がたつ。)
土木事務所には、公園などに捕獲器設置を許可するか否かを
決定できる権限などない。
なぜなら、都市公園法において、「捕獲器を設置してはならない」 という
禁止条項はないから。

もしも、許可を得る なんてことになったら、それこそやっかいだ。
ねこが逃げる ⇒ 土木事務所に捕獲器設置の申請書を出す?
⇒ 何事も対応の遅い役人の許可が下りるまで待っていては
捕獲のチャンスを逃すだけ
飼い猫が逃げたら、すぐ探すことが重要で、居場所がわかれば
捕獲する手立てを講じことが先決。

どう考えても、許可なんて不要。逃げたねこを探して保護することに
そもそも、「許可」 という概念はいらない。

T-にゃん は、その後も愛護センターに問い合わせたり
抗議のメールを拡散したりしていた。
捕獲器設置を開始してから5日目、私はその場所での捕獲を中止した。
T-にゃんとの溝はますます深まっていった。



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