熱田区 問題の家の母ねこ捕獲2013/11/21 14:23

ぽにょんさん、コメントありがとうございます。>^_^<
私も、捕獲器のそばでくつろぐ、オスにため息ついてます。



11/20 17時より少し前に、熱田区町内の捕獲目的地についた。
ゴミ屋敷 と聞いていたし、以前に捕獲器設置して失敗した豪邸の
裏にあたるところ ということだったし・・・と、探して発見。
そこは、軽自動車なら、なんとか2台、普通自動車ならゆうゆう1台を
止められる広さのスペースが道路に面した家の前にある、
入口が木戸になっている家だった。
駐車スペースの端の植木はぼうぼうで枯れかかっていて
木戸を覗くと、そこから玄関までは歩くのがやっとというほど
訳の分からないものがおいてあった。
電灯などはついていなくて、「不在か?」 と思い、その家の横にある
月極駐車場を歩いて奥の方に行き、そこからその家の裏を覗くと
狭い裏庭からかろうじて電気のついているような部屋があるのが分かった。
2階建で、実がたくさんついた柿の木がほったらかしのように伸びていた。
でも、意外に部屋数の多そうな、敷地面積いっぱいに建てられた家で
ねこの気配がなく、へんだな・・・と思って、とにかく、スズキさんが来るのを待った。
今思えば、かってにピンポンしなくてほんとによかった。
なぜなら、その家は問題のねこ+ゴミ屋敷ではなかったから。
まあ、ほんとに失礼な早合点をしたのだった。(^_^;)

スズキさんがやってきて、私が間違えた家の二軒ほど先にある、
コンクリート3階建の家が目的のお宅と判明した。
1階はほぼ駐車場らしいが、そこには、自転車やら
手入れのしていないプランターがめったやたらに置いてあり、
もう薄暗くなっていてよく分からなかったが、段ボールの
ねこハウスがあって、毛布などがはいっているらしい。

スズキさんが、「あっ、いた。あれが母ねこ」 と教えてくれた。
さすがに、リサーチはばっちりで、ちょっと小柄なキジトラがいた。

スズキさんが、ピンポンして、これから捕獲することと
母ねこには触れるのかどうか聞いてくれたが
触って捕まえるのは無理 という返事だった。

それで、折りたたみケージも用意してきたが、それはあきらめて
いつもどおり、大きめの段ボールを置いて、そのなかに捕獲器を設置した。
スズキさんが何度も何度も訪問し、(ちっとも分かってくれない家族らしい)
昨夜は最後の、「餌ぬき連絡」 を念押ししてくれていたから
キジトラは、カルカンパウチの匂いにつられてすぐ現れたのだ。

すると、茶トラに少し白のまじったねこもやってきた。
捕獲器入りの段ボールを気にしているが、なかなか近づかず、
うろうろしている。
どっちが入っても、TNR することにして、スズキさんのお宅で休憩。

そういえば、その家に捕獲器を設置しているとき、
近所の方で、そのネコ繁殖ゴミ屋敷の家族の買い物などを
代行しているオジサンもやってきて、確認してくれた。

そのオジサンによると、ねこ砂を毎月かなり購入している とのこと。
段ボールのねこハウスのそばに、ねこトイレがあるらしい。
家の中で、何匹のねこを飼っているのかははっきりしない。
そのオジサンが頼まれて、飼い猫を動物病院につれていったこともあり
そのときは、「手術済みのねこだった」 というから、スズキさんも
私も、グレー長毛の女の子のことだと、かってに思っている。

なぜ、その家がゴミ屋敷 と言われているのか?
ワイドショーに出てくるような、本物の? ゴミ屋敷ような外観ではない。
でも、3階までの各窓は、何も見えないくらい物が積まれていて
スズキさんが玄関に入ったときは、ほこりだらけで
ゴミが積まれていて、ねこの毛もいっぱい落ちていた というのだ。
スズキさんは、その3階建の所有者と知り合いで、その方は
「とんでもない人に貸してしまった。これじゃ捨てたようなもの」
と、嘆いているとのこと。ただし、家賃は滞ってはいない。

スズキさんは、この9月、この家の1階に、子ねこが4~5匹、
遊んでいるのを見つけて、さっさと訪問し、どういうことか確かめている。
キジトラの母ねこは、毎年子ねこを産んできたのだ。
そして、その4~5匹の子ねこは、2匹がもらわれていき、
1匹か2匹は行方不明となり、残りの1匹は母ねこといっしょにいる。
まだ、4カ月になるかどうかだから、捕獲器に入るとまずい。
それで、スズキさんは、「子ねこを家にいれておいて」 と指示した。

なぜ、このねこ繁殖家族は、スズキさんのいうことを聞くのか?
すでに熱田保健所からは厳しい指導がはいっていて、
ほぼ見捨てられていて (どういうことかよくわかないが)
今回の手術費用を、スズキさんが集めた町内カンパ金から
支払う と言ってあるから。

ねこが繁殖している家だけど、数匹はちゃんと手術しているらしく
後から分かったことだが、茶トラ白のオスは、病院に連れていったら
「去勢済みです」 といわれたらしい。
つまり、この家のひとたちは、触れるねこなら手術することもある。
費用を町内で払ってくれると分かれば、餌抜きもしてくれるし
リターンのあとの餌やりも、引き受けてくれるのだ。

だからといって、この家の人に、「なごやかキャットサポーター」に
なれというのは無理だ。もちろん、ねこトイレは置いてあるし
餌もあげているし、掃除もしている。
でもこの状況は、近所の苦情のもとになっている。
『もう繁殖しない』 という状況にすることが先決問題なのだ。



スズキさんのお宅で、美味しい抹茶と和菓子をいただいてくつろいでから
捕獲器を確認にいくと、「にゃあ」 という、ちょっと甘えた声が聞こえたから
「入ってる!!!」 と分かり、おのずと早足になった。
入っていたのは、キジトラの母ねこ。捕獲成功だった。

懐中電灯をあてて、耳カットなし であることを確認。
とにかくこの町内は、黒猫とキジトラ猫が多いし、かなりの頭数を
TNR してきたから、手術済みのねこが入る可能性も高くなっている。

かわいそうなことに、このキジトラの母ねこは、右目に白濁があった。
生活には困らないけれど、子ねこのとき、風邪の治療をしてもらえなかったのだ。
そもそも、このキジ母ねこが、どこからやってきたのかは不明。

スズキさんも 「よかった、よかった」 と安心し、その家の方に
捕獲成功のことと、金曜日の夕方には、ねこが戻ることを知らせに行ってくれた。



この町内の今後の TNR
スズキさんのリサーチはすこぶる快調。
魚屋さんに、あらたな黒の子ねこがやってきていることを突き止め
その仔が成長しているため、魚屋さんに抱っこ捕獲を依頼することになった。
ケージに入れてもらってから、動物病院に搬送するが
餌やり旦那に頼む・・・ということもあるかもしれない。

さらに、この魚屋さんは、町中を車で巡回して魚を売っているのだが
街角に止めているとき、薄いキジトラがやってくるようになり
そのねこに、マグロをあげている というのだ。

「あーあ、マグロですか」 と、2人して苦笑した。
とにかく、そのキジトラは、餌やり旦那が、ネットで購入した、
ケージを借りて、捕まえてもらう ことになっている。

魚屋さんは、その2匹の手術費用を、またもや町内カンパ金から
出してもらえるのだから、きっと捕まえるだろう。
そしてそのカンパ金は、最近、餌やり旦那の奥さんが出してくれたとのこと。
餌やり旦那さん、ますます頭があがらないだろうな・・・と思うこのごろ。



=ねこ会= (12/1)



私たち 「天白トラブルゼロ!?」 は、公益財団法人どうぶつ基金(佐上邦久理事長)が主催する「さくらねこ不妊手術事業」の協働ボランティアです。
今回20匹以上(名古屋市緑区・昭和区・千種区・天白区)のさくらねこ不妊手術事業を行うにあたり、公益財団法人どうぶつ基金から9頭の不妊去勢手術費全額を負担していただきます。
公益財団法人どうぶつ基金に寄付をしていただいた皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございます。

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