対決 駐輪場 まずは引き分けた2012/01/16 14:49

どうぶつ基金 「この猫達の不妊手術(一部の場合もあります)は公益財団法人どうぶつ基金のTNR助成金(オス3000円メス5000円)にて行っています。」


五月女様、sara-san 援護射撃をありがとうございます。

駐輪場には、二重の看板があり、メインの管轄がどこなのか
はっきりしない。
駐輪場の中の看板は、どうやら財団が管理を任されているようで
管理人さんは、ここに雇われている というようなことを言っていた。

駐輪場の外側には、名古屋市などの官公庁の管理看板が立っている。
まずは、順番に電話してみる。
野良猫駆除協会 天白支部とやらに書き込みされたとき
ほんとうに会いたいと思った。
冗談ではなく、私たち、単純にファイトを燃やすメンバーばかり

駐輪場の TNR 済みのきょうだいねこのなかの、キジシロを
時々英会話教室に入れてくれていたので、そのねこを保護して
里親さん探しをするための算段を相談しに、Mr. C と会う約束だった。

すると、白髪で短い頭髪の年配管理人が、掃除をしている C さんに
「ここで餌ヤリをするなと言ってるのだ」とクレームをつけていた。
そばには、TNR ねこが4匹、集まっていて、専用のカリカリフードを
お皿から食べていた。
なぜか、水用のプラスチック容器がなくなっていたが、陶器のほうはあった。

「私たちは、ここのねこを捕獲して、手術してここに戻しています。
 まずは、繁殖しない段階になっています。」

これまでの餌ヤリさんたちは、掃除をしたことがない。
だから汚かったのは確かだ。手術もしようとはしなかった。
でも、今は違う。C さんは、掃除用具持参だし、私たちも TNR 継続中。
これまでのように? ゴマシオ管理人に苦情を言われて
逃げていくような餌ヤリではないのだ。
携帯電話番号を聞かれた人もいたらしい。

管理人
「増えないようにするのは大事だろうが、ここにねこがいてはこまる」

「つまり、ここからねこがいなくなりさえすれば、
 となりのコインパークやマンションで、餌を食べて
 ゴミを漁っても、ここからいなくなればいい というわですか」

やはり、戦中派? (失礼) だから、「自分さえよけりゃ」」というニュアンスには
「いや、そんなことはいわない・・・」と、たじろいでいた。

管理人
「ここには、アレルギーの人もいるし、自転車のかごに、ねこがいて
 乗ろうとしたら急に飛び出してびっくりしたという苦情がある」 と言う。
「ここのねこは、懐こいから、人の後をついていく。
 それも、迷惑だろう」と、決めつけている。

「私たちは、ここに捕獲に通って何回も見てますが
 ここのねこたちは、確かに穏やかです。
 人の後をついていくというけれど、ねこはよくその人に向かって
 鳴いています。そして、その相手も、鳴きかえしています。
 ねこをキライで嫌がっているとはかぎりません」

管理人「でも、ここでは、ねこにエサをやってはいけないことになっとる」

まず、こいつに、7年以上まえにねこがいなくなった事実を確かめることにした。

「あの、7年くらいまえに、ここや公園にねこがたくさん増えて
 商店街から苦情が出て、問題になり、ある日、ねこがみな
 いなくなったそうですが、ご存じですか?」

「あーー、そういうこともあった」

「どうして、減ったか、知っていますか?」

「そりゃ、ねこに困っていたから・・・」

いよいよ、吐くか? と思ってにらみつけていたら
なぜか急に、語気が静かになった・・・。

「駆除の捕獲を頼んだら、保健所ではできなかった・・、たしか」

「そうでしょう!!  どうやって、減らしたんですっ」

「・・・・」

「ボランティアの人たちが、手分けして連れて帰ったのでは?」

「違う、そんなことはなかった・・・」
知らないくせに、なぜか、否定はするのだ。

そして、ここの管轄は、財団何とか (看板の名前) だということや
ここの学区の区政協力委員長が、大反対をしているのだとか
駐輪場を利用しているお客さんから苦情があるのだから
ねこがいてはいけないのだ ということを繰り返し話した。

「では、管理しているというとこに、確認します。
 私たちは、名古屋市の健康福祉局に報告しているし
 天白の保健所や土木事務所にも報告してますので
 確認してください」

この管理人は、自分の氏名を名乗ったから、私も名乗った。

Mr.C は、「動物愛護法」のことをあげ、ねこは増えていないということを
しっかりと説明してくれた。
だいたい、管理人がいる日中、寒いからねこはそんなに出てこない。
餌ヤリの時間になると集まってくる。
しかも、その頭数、確実に2匹は減っているのだ。

Mr.C は、自分のブログにこの現状を書く と言っていた。
すみりんさんは、私がカッカしているのをハラハラして見ていたと思う。
当該学区の、区政協力委員長を知っているから、作戦を考えてくれるそう。

オアシスさんも到着し、そばで、女性と話していた。
その方も、ここの駐輪場のねこのことをよく知っていて
確実なねこ情報を教えてくれたし、気になっていた近隣のねこの
ことも分かった。
「ここの利用者の大半は、ねこが好きで、文句を言うひとは少ない」
この方からも、新参のねこやお腹が大きいねこの情報を寄せてもらえることになった。

確かに、そうだと思う。でなければ、ねこはもっと警戒モードになり
すりよったり、抱っこされたりしないはず。
キジシロは、ゴマシオ管理人にもじゃれていた。
ゴマシオ管理人は、びっくりしていたから、
「それ、ねこがじゃれているのです。」と、すみりんさんが教えていた。
(あなたのことを、嫌っていないのですよ) という意味を言外にこめて……。

ゴマシオさんに郵便局の通路のエサのことをきいてみると
「郵便局のことは知らない」とあっさりかわされた。
とにかく、駐輪場のことしか考えていないらしい。

私が「昨年、管理室が休みになってから、ここはすごく汚かったですよね」
と、だから、Mr.C が掃除をするようになってきれいでしょうと言いたかったのに
ゴマシオさんは、「休みの間まで、掃除はこれん」と言うのだ。
この人は、駐輪場が汚れている というような言葉には
過剰に反応するらしい。

1/16 夜 キジシロだけでも、預かりできることになり
Mr.C さんと話もしたいし、管理看板を確かめたいから
オアシスさんとまた出かけることにしている。



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TNR 駐輪場 餌ヤリ場所対策2012/01/17 14:37

どうぶつ基金 「この猫達の不妊手術(一部の場合もあります)は公益財団法人どうぶつ基金のTNR助成金(オス3000円メス5000円)にて行っています。」


駐輪場は、自転車そのものの登録や管理は名古屋市の
平針自転車等保管場所や天白土木事務所
しかし、駐輪場そのものの管轄は、名古屋市の外郭団体である
名古屋市建設事業サービス財団
見事な縦割り分担だった。

どうせ、何もしらないだろうと思って、サービス財団に電話したら
ねこのことなど寝耳に水の状態で
去勢というのはなんですか? 餌ヤリをしているのは団体ですか?
というような対応だったけれど、
事業仕訳されるかもしれないという緊迫感でもあるのか
ケンモホロロではなく、ちゃんと話だけは聞いてくれた。

土地はどうやら、ここの学区の誰かのもので
それを借りて駐輪場を作り、運営は地元に任せる という大義名分 駐輪場の運営については、区政協力委員会で構成する協議会で
毎月1回の定例会議で話し合われているらしい。

そして、その協議会のドンが、昔の市会議員。女性。70代くらい
市会議員に落選したのか、それとも引退したのか?
その女性自身も、年老いた犬を飼っていて、散歩をしているらしい。
犬を飼っているから、ねこのことを分かってくれるとは限らないが
その、月例の協議会で、駐輪場のねこについて報告したいから
参加させてほしい とお願いしてみた。
一応、上席者に報告してくれるらしい。
またしばらくしたら、電話してみようと思う。
「こう言っとけば、もう連絡ないだろう・・・」というようなニュアンスも感じられたから。

英会話教室の運営者 C さんは、餌ヤリ場所を変えた。
狭い通路に、段ポールハウスを作ってあり、たぶん浄水器の水と
餌を毎晩あげているのだ。
だから C さんは、駐輪場にはあまり行かないと思うけれど
ねこを愛する彼は、ねこがエサ場変更を発見するかどうか気になり
駐輪場をほってはおけない。

掃除用具持参の餌ヤリさんを労ってほしい。
それによって、駐輪場の夜の環境維持に貢献できることを受け入れ、
空容器を捨てていかれても掃除しておいてくれること
そして、ねこに人間の食べ物を与えることを戒めて
ドライフードと水 という、ごくごく当たり前の餌に変えていくことで
腐った食べ物が放置されることも防いでいけること

などなど、今起きているトラブルに対応できる点がいくつもあると思う。

掃除をしている餌ヤリさんを受け入れて、ねこの繁殖を防いでいく
ということを、サービス財団の人はどこまで、上に伝えてくれるかなあ。

昨夜、C さんはキジシロを捕まえようとしてくれたが
私に首根っこつかみをされた、そのねこはとても賢くて
抱っこをされても、いざ、ケージに入れようとすると
するりと逃げてしまう。
でも、遊んでくれる C さんのことが大好きだから、逃げ去りはしない。
キジシロ以外のねこも、若いオスたちだから、C さんの振るヒモに
かなり反応して、とびかかりたくてウズウズしていた。
確認していた以上に、オスネコたちが現れた。
しかもみな、太っている。餌やりさんは複数いることが分かる。

私たちがこうしている一方で、すみりんさんは、郵便局にアタックしていた。
彼女が願っているのは、郵便局では、餌ヤリしているだけで
慣れたねこを捕獲して処分に出していないこと なのである。
そして、その職員がもうすこし、TNR に協力してくれること。



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TNR 駐輪場 餌ヤリ探り2012/01/18 13:39

どうぶつ基金 「この猫達の不妊手術(一部の場合もあります)は公益財団法人どうぶつ基金のTNR助成金(オス3000円メス5000円)にて行っています。」


駐輪場隣接の郵便局、裏口への通路に置かれている餌皿
今年になってから、使い古されたソファーが置かれている。
段ボールに書いた手紙は、資源ゴミ扱いされたらしい。

すみりんさんの郵便局探り開始

1/10 AM 8:20 紙皿のみ 餌なし
男性の職員が出勤

1/11 15時ごろ 仕事の合間に郵便局窓口接近作戦
目当ての男性職員には接近できず
郵便物窓口の女性とちょっとだけねこ雑談
「ねこ好きな職員がいるので、たまに餌をあげているみたいです」

1/16 13時半と15時 2回もアタック!!
とても便利な立地のため、いつも窓口は混んでいる
とくに、目当ての男性職員の窓口は混雑していて雑談無理
先日の女性職員から訝しがられた!!
窓口にいく作戦を断念し、早朝出勤時の接触を図る

1/17 天白保健所にメールで問い合わせてみた
「TNR したねこが複数、姿を見せなくなり、不安になってきました。
2011年3月~7月 駐輪場と郵便局等からのねこの処分持ち込みが
 あったかどうか、教えてください。」

その日のうちに、電話で教えてくれた。
「今年度の4月から処分持ち込みが有料になったこともあり、
   当保健所では、飼い主からの持ち込みではないような、
 たとえば、駐輪場とか郵便局などからは断っています。
 なお、植田○○丁目 からの、飼い主さんからのねこの持ち込みは
これまで 0 (ゼロ) です」とのこと

小躍りしたいような気分で、すみりんさんに電話で知らせ
郵便局男性職員アタック作戦は、焦らなくてもよいことを伝えた。

その男性職員には
ねこの餌ヤリを続けてほしいこと
水も置いてほしいこと
(そうすれば、バラマキの餌ヤリさんを止められる)
TNR のために、客観的な情報提供  など
協力をお願いしたい。

駐輪場や植田駅隣接の公園から、姿を消したねこは
少なくとも、公的な殺処分は受けていないと判断した。
わざわざ、費用をかけて業者を頼んだとも思えない。

このところ、昨年はあれだ苦労していたのに集まらなかった情報、
餌ヤリさんの独断や主観からのものではなく、
もうちょっと冷静な情報が少しずつ集まり始めた。
悪い情報も多々ある。
熱湯をかけた人がいる、そのために死んだねこがいる

報告書はまだまだできていないけれど、
明日、駐輪場隣接のマンションオーナーの喫茶店に行く
糞尿被害の現況を聞き、EM 2号を散布したい。

この喫茶店、朝早くからやっているらしいが、夕方には閉まっている。
土曜日は昼まで。日曜・祝日は休み
平日の昼間は、とーーっても空いているらしい・・・。



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駐輪場 TNR あせらずあわてずあきらめず2012/01/20 14:16

どうぶつ基金 「この猫達の不妊手術(一部の場合もあります)は公益財団法人どうぶつ基金のTNR助成金(オス3000円メス5000円)にて行っています。」


1/19 休みをとって、午前9時から、駐輪場近くの喫茶店に行った。
糞尿被害があるとのことだったから、うさ吉さんが EM2号を持ってきてくれた。
喫茶店は古いが、中は居心地のよい雰囲気で、モーニングサービス中で
お客さんも多かった。

モーニングトーストの準備で忙しそうで、なかなか話をきけなかったため
スタッフの女性に、
「糞尿被害をうけているそうなので、EM という土壌改良の液体を
 まいてもらえませんか」と聞いてもらった。
厨房からでてきて、「そんなことをなぜ、被害を受けている側がするのだ!!」と激昂された。

とにかく、怒っている相手には、話をさせるのに限る。
怒りにまかせて話すのを聞いていたら
「クレゾールまでまかれた」というので、見せてもらうことにした。

どうやら、餌ヤリをとがめられて携帯電話番号を聞かれた人は
1人で、その人が掃除をすると申し出たらしい。
そして、その人は、あろうことか、クレゾールをまいてしまった。
その臭いで、住人からのクレーム殺到。
オーナーは、クレゾールを排除するために、土を削って処分した。

私たちが、活動報告を保健所、や名古屋市健康福祉局にしていることを話し
まず、掃除のために、この敷地に入っていいという許可を取り
EM2号を散布する許可も取った。
クレゾールをまいた人の携帯電話番号と氏名を書いたメモも
もらったから、そこに連絡してみたが、相手は出なかった。

ねこの糞は、2~3コしかなく、キレイに掃除されていた。
枯葉がたくさんあったから、それらを掃除して、EM2号 10倍希釈を
散布して、この件を保健所に連絡しておいた。
激昂されていたから、保健所に行くかもしれません と伝えた。

喫茶店とビルのオーナーには、土壌改良の効果がでるのに
1カ月ほどかかること、掃除を継続するから、もう少し見ていてほしいと
頼んでおいた。

後日、保健所からの電話でわかったけれど、このオーナーは保健所には行かなかったらしい。




ねこの TNR を始めたこと、子ねこを3匹保護して里親さんを見つけたこと
現在、人なれした成ねこを1匹保護している などを書いた札を
くくりつけたところに、水の容器を2コおいていた。
それが、ついに2コともなくなっていたため
駐輪場の管理室に聞いてみた。

10時~3時の担当の女性が電話に出て
・水の容器を片付けたとしたら、朝の当番の方のはずだから確認してくれる
・ねこが自転車のカゴに寝ているから、驚くことがある
・ねこの苦情がでいてるが、昼間、その人自身が受けたことはない

私からの提案
・今後、ねこの苦情が何件あるか、記録しておいてほしい
(何年も前の話を、最近のことのように話す傾向がある)
・運営しているという協議会に、説明に参加したい
(管理人同士が会合するのは、年に1回くらいらしい)

水容器について、ケンモホロロの対応だったら、盗難届を出すつもりだったが
そこまでするのはやめておいた。

次にもう一度、外郭団体のサービス事業財団に電話した。
今度の電話対応の相手は、天白区役所のまちづくりの担当に
協議会参加希望あり という連絡をしてくれることになった。



動物ボランティアや有志の人たちは、そう都合よく、ねこの保護はできない。
すぐに多頭飼いになってパンクする。そして、その現場にはいかなくなり
いったん減ったエリアは数年で元の状態に戻る。
その典型的なケースの一つが、駐輪場である。

ねこを保護していく人はみな、有志だろうか
動物実験用に捕獲しているという危険性も無視できない。
ねこを見たくない、ねこが好きなら、家にいれればいい。
住宅事情は、それを簡単に許すほど甘くない。

いっとき、自分の眼が届くところから、ねこがいなくなれば
その顛末がどこに移ろうがおかまいなし。

私たちは、TNR で繁殖を防ぐ。これを継続するのみ。
必要であれば、掃除もするし、話し合いにも参加する。
暗礁にのりあげたら、集まって知恵を絞って、行動する。
しかし、直ちに、このねこをなんとかしろ という、 理不尽な言いがかりは、断固拒否する。



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逃走ねこ 2カ月2012/01/22 23:49

どうぶつ基金 「この猫達の不妊手術(一部の場合もあります)は公益財団法人どうぶつ基金のTNR助成金(オス3000円メス5000円)にて行っています。」


コメントありがとうございます。
私たちが主張したいのは、飼い主のいないねことの共存
アレルギーや喘息の方々は、自分の言葉で
自分自身で、あるいは筆談で、主張もできるし、
症状を訴えて、診察を受けることもできる。
ねこは、水をかけられても、棒でたたかれても逃げるしかない。
ごはんに毒をいれられても、食べてしまうだろう。
だからといって、ねこには訴える能力はない。

国の偉大さ、道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る。
(マハトマ・ガンディー(=マハートマー・ガーンディー))
"The greatness of a nation and its moral progress can be judged by the way its animals are treated."(Mohandas Karamchand Gandhi)

先進国といわれる国々の中で、犬やねこの殺処分数がもっとも多いのが日本。
そして、日本のなかで、ねこの殺処分数ワースト1が、愛知県。
だから、名古屋市は、政令指定都市のなかで、ワースト1
殺処分数を減らし汚名を返上するには、TNR と里親さん探しの
二つの手立てしかないと思うから、継続していくだけ。



昨年の11月、たぶん、23日。同じ住宅の方の飼い猫が逃走したと、
その方が、チラシをもって、尋ねてきた。
ノラの子ねこの里親さんになって、約1年。
油断から逃走したそのねこは、目のパッチリしたキジトラ。
イチゴ模様の首をしている女の子。名前は「空 (くう)」

毎晩探しているが、家族にしか懐いていないそのねこは
見つけてもらっても、追いかけたら逃げてしまう。
飼い主さんは毎晩、仕事の後の夜、探し歩いていた。
すぐさま、住宅の敷地内や、車の下などに捕獲器を設置したが空っぽ。
しばらく日を空けて、また設置しようと思っていた、12月中旬。
キジのお尻を見かけたことがあった。
くう が逃げたというゴミ収集場所の、向かいに止めてある車の下に逃げていった。
そろそろ帰ったきたのかもしれない・・と思い、12/29~1/4
朝と夜、捕獲器を仕掛け続けた。

手術済みの黒猫が入り、解放。
1/2 には、白いボスねこが入ったが、予約も取れていないし
今は、くうちゃん狙いだから、解放。(二度と捕獲できない気がする)

自転車置き場の隅に、TNR したねこのためにエサを置いている。
このエサの食べられ方が、変わってきた。
なせがとてもあわてて食べているように、散らかっているのだ。
最初は、すずめが食べ散らかしたのか・・と思っていた。

次に、玄関のドアに、時々、オシッコがかけられるようになった。
マンション内をパトロールしている茶トラの「バニラ」がやったかな?
と、思っていたが、何年もパトロールはしていてもドアにスプレー
などしたことのないバニラが、突然そんなことをするのも不可思議。
ひょっとして、くうちゃんが帰ってきて、階段を間違えてスプレーしたのか?
メスねこも、何かあれば、スプレーする。

そして、1/22 日曜 の19時過ぎ、可燃ゴミを出しにいったら
収集場から、ねこが走り去っていった。
「あれは、キジ!!」 なんとなく、武者震いがして、すぐ捕獲器設置した。
15分後に見に行くと、キジトラが入っていて、ものすごい勢いで
私をめがけて体当たりしてくる。捕獲器のワイヤーに力いっぱいぶつかるのだ。
「あーー、これはたぶんオス。くうちゃんじゃないな・・・」と思った。
でも、確かめてもらうことにして、飼い主さんの留守電に伝言をいれて
その捕獲器を運んで、玄関に入れておいた。

耳カットはないから、くうちゃんでなければ、手術をしなくてはならない。
オアシスさんに、アイラの会を通してのみ予約できる病院の
手配をメールで頼んでおいた。

22時ごろ、飼い主さんと連絡がつき、その方はすぐに見に来てくれた。
「くうちゃん?  くうちゃんなの?」と、何度も捕獲器のねこに呼びかけた。

目がパッチリしているのは似ているが、首輪はもう取れていて
しかも、首輪をしていたような痕跡も認められない。
頭のあたりの模様や背中の黒いラインなど、ちょっと違うらしい。
捕獲器のワイヤーの隙間から指をいれて、触ってみると
そのねこは、まったく威嚇をしなくなり、噛み付くこともない。

鳴き声も、ねこらしい声に変わってきた。
威嚇はまったくない。くうちゃんのしっぽの先は、カギになっているという。
とにかく、洗濯ネットをもってきて、捕獲器から出してみることにした。
その方は、捕獲器からキジトラを引っ張り出し、しっかり抱っこしたのだ。

私は、逃げると思って、ヒヤヒヤしていたが、今から思えば
私たち人間は、「ちょっと くうちゃんとは違いますよね」と話していたのだけど
当のねこは、すでに、飼い主だと分かっていたに違いない。
抱っこされていても、抵抗しなくなり、お腹を見ても逃げようとしない。
徐々に、鳴き声は小さくなり、「くうちゃんのような声」に変わった。

その方は、「どっちか分からないけれど、引き取ります」と言う。
抱っこされて、ゴロゴロ言い始めたから、普通のキャリーに入れ替えて、
しっぽのカギとつぶらな瞳が、迷いネコチラシのくうちゃんと似ているそのねこを
もし違っていたら、女の子だし、手術を引き受けます と言って渡した。

1分くらい待ったかな・・。その方は、空のキャリーを持って戻った。
「くうちゃんでした。娘が、肩のヤケドの痕を見つけました」
えーーー!! では、ちゃんと帰ってきてたんですねーーと、泣きながら喜んだ。

こうして、くうちゃんは、約2カ月後、やっと家に帰った。
私は時々、しっかり防寒対策をした格好で、探していた飼い主さんを見ていた。
初めて外に出て、どこか分からないところまで行ったと思うけど、
くうちゃんは、ちゃんと逃げた場所に戻ってきて、慣れないフードを
食べ散らかして、でもお腹が空いてすいて、生ゴミを漁っていたらしい。

くうちゃんのための捕獲器設置、10回くらい。
11回目に成功。解放した白いボスねこは、またいずれ狙うつもり。
くうちゃんの飼い主さんに、レボリューションとネコ用のボディタオルをあげて、
オアシスさんには予約不要になったと電話した。

飼い猫が逃げたとき、飼い主さんがあきらめたら、きっとその手に戻ってこないと思う。



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